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選抜8チーム発表!レッドブル・フォイリングジェネレーション17日レース開始

 4月16日、和歌山レッドブル・フォイリングジェネレーション2日目は、引き続き練習日。朝から晴れ渡る和歌山沖は、フォイリングには物足りない風です。選手たちは8時半にブリーフィング。全員が30分単位で乗り換えてセーリングすることが伝えられ、陸上講習後に海へ出ました。本日も朝から夕方まで海でセーリング。コンディションがよければフォイリングするシーンもあり、セーリング姿もだいぶ様になってきました。(BHM編集部)

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トレーニングセッション2日目。後半になると良い風が入り、ブローが入ると一気にフォイリングしました。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

金メダリスト、ローマン・ハガラ、インタビュー

 今回のイベントをプロデュースするのは、シドニー五輪、アテネ五輪トーネード級の金メダリスト、ローマン・ハガラとハンス・ペーター・シュタイナッハ。五輪活動後は、2013年ユースアメリカズカップのスポーツディレクターを務め、レッドブル・エクストリーム・セーリングチームでエクストリーム40セーリングシリーズにも参戦する、いわばカタマランのスペシャリストである彼らがこのイベントの発案者です。

・フォイリングジェネレーションをはじめるきっかけは?
「2013年にユースアメリカズカップがあった時、ちょうどAC45やAC72がフォイリングを始めました。そんな時期にフライングファントムを試乗して、この企画を思いつきました。フォイルボートは値段も高い。若いセーラーが乗る機会はあまりありません。そんな若いセーラーにフォイリングするチャンスを与えられたらいい、と考えて生まれた企画です」

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「一度、30-40ノットのスピードを体験したら7ノットで走るボートには戻れない」とローマン・ハガラ(オーストリア)。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

・16歳〜20歳という年齢は若すぎるのでは?
「わたしは若すぎると思いません。実は同じ質問をユースアメリカズカップ(前回19〜23歳)を発表した時も受けました。でも、出場した選手はたった2日間のトレーニングでAC45を乗りこなしてしまった。若くても経験があって上手な選手は世界にいます。若いセーラーがフォイリングを経験して上のステージにあがり、その先はユースアメリカズカップへ。さらにアメリカズカップへ到達してくれれば良いと考えています」

・今回出場しているのは日本の高校生や大学生です。あなたが16歳の時、どんなセーリングをしていましたか?
「ただ単にセーリングを最高に楽しんでいました。ウインドサーフィンしたり、ホビー16に乗ったり。ホビー16はオーストリアでは盛んでたくさんレースがおこなわれているんです」

・オリンピックキャンペーンをはじめたのはいつですか?
「トーネードに始めて乗ったのは18歳の時です。でも当時は体重60キロしかなった。ライトウインドはいいけど、吹いたらぜんぜんダメ! そこからずっとセーリングのことを考え、トレーニングを続けて筋力と体重を増やしました。金メダルを取るまで16年も掛かったんです」

・日本の若いセーラーへメッセージを
「日本のセーラーは、欧米のセーラーと比べて身体が小さい。だからフィジカル・トレーニングが大切です。いま、世界中のセーラーが、フォイリングジェネレーションに興味を持っています。日本のセーラーにもチャンスはあります。でも、まずは乗ってみないことには何も始まりません。ぜひフォイリングに挑戦してください」

安全を考慮した厳しい評価。レース出場選抜チームが発表される

 午後のトレーニングセッションが終わった後に選手たちが集められ、ディレクターを務めるローマン・ハガラより、明日から始まるレースについてアナウンスされました。内容は、同乗した講師陣で話し合い、安全にレースができると判断した選手だけに限定してレースをおこなう、というもの。「選手たちは14ノットの風で安全に競技性の高いレースができるだろうか?」を焦点に、各チーム・選手の能力を分析した結果、8チームが選ばれました。※印は、講師陣の判断によりスキッパーとクルーが入れ替えられました。

レッドブル・フォイリングジェネレーション レース出場選手
矢野伸一郎/藤木一誓(和歌山工高/向陽高)
深沢瑛里/高山大智(早稲田大/星林高)
田中美紗樹/高野芹奈(関西第一高)
高橋 稜/小泉維吹(Kristin School/早稲田大)
高宮豪太/太中 賢(慶応高/慶應大)
伊神麻衣/中野翔太(三浦学苑/星林高)
山本将大/宇佐美翔大(JYMA 名古屋大/東京大)
中村俊平/宮口悠太(JYMA 名古屋大/中央大)

 さあ、17日からいよいよレッドブル・フォイリングジェネレーションが始まります。レース初日、2日目は、4艇によるフリートレースをダブルラウンドロビンでおこない、最終日には準決勝、決勝がおこなわれ、日本チャンピオン(日本代表)が決定します。

◎和歌山セーリングセンター(成績はこちらにアップされます)
http://www.wakayama-sailing.org/RED_BULL/index-red-bull.html
◎RedBull
http://www.redbull.com/jp

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講師が乗り込むトレーニングセッションが終わりました。講師は一緒に乗りながら選手の一人ひとりの動作や反応を細かくチェックしています。選手の安全を第一に考え、レースに出場する選抜メンバーが発表されました。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

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和歌山セーリングのスロープ近くに特設テントが用意され、ここに選手が集まりブリーフィングがおこなわれます。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

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