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豪で開催中!インターナショナル14ワールド

 1月3〜16日までオーストラリア・メルボルン郊外のジーロングで「インターナショナル14世界選手権」が開催されます。参加艇は67艇。日本からは2チームが参加しています。(レポート・写真/藤井義久 日本インターナショナル14協会)

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オーストラリアで開催されているインターナショナル14ワールド。photo by Christophe Favreau

伝統のチームレースはオーストラリアが優勝!

 1月4、5日は、インターナショナル14クラス伝統のチームレース(4艇×4艇の国別対抗戦)で、今回は日本からは参加していません。オーストラリアから3チーム、ヨーロッパからイギリス中心の2チーム(いずれもイギリス3、ドイツ1)、北米がアメリカ3とカナダ1の混成チームの計6チームでの対戦となりました。

 ラウンドロビンの総当たり、準決勝を経て、決勝はオーストラリア同士の対戦となり、オーストラリアのいわゆる1軍が3連勝で勝利しました。日本は、1979年のアメリカロングビーチの初参加以降前回まで、19回の大会のうち震災の年に1回欠席しただけでしたが、今回2度目の不参加という残念な結果でした。次回フランス大会は、混成チームであっても、ぜひ参加したいものです。

 個人戦は、1月8日からスタートしました。世界選手権は16日まで2日間のレイデイを挟んで7レースが行われます。日本からは、今回アメリカから新艇を購入した宇都、石田組、現地で旧艇をチャーターした、古垣、藤井(1R〜3R)、萩原(4R〜7R)の2チームが参加しています。古垣チームは、12月20日ごろにやっとメンバーがスケジュールを調整して参加に至りました。

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新艇で挑む全日本チャンピオンの宇都・石田組。photo by Christophe Favreau

パーティーで世界各国のint14の歴史が紹介され盛り上がる

 第1レースは、スタートは8〜10ノット、途中0〜18ノットと変化の激しいコンディションで行われました。トップから5位までをイギリス艇が独占。6位に西オーストラリアの日本にもなじみの深いブラッド・デバイン艇が入りました。

 日本チームはトップ艇フィニッシュ後の2度の極端なラルにはまり、一度はDNFが宣告されましたが、あまりに不公平なコンディションになったということで、第3下マークの順位が与えられ、何とかDNFを免れました。ここは、オリンピッククラスなどとは異なり、ファミリーな運営に助けられました。

 9日の第2レースは、12ノット〜ガストで20ノットのコンディション、前回カナダ大会までダントツで4連勝のイギリスのアーキー・マッシー艇が第1レース2位、第2レース5位(総合3位)と苦戦しています。今回こそ、チャンピオンの交代があるかもしれません。ブラッド・デバイン組も3位と、追い上げ開始です。宇都艇は艇のスピードはあるものの不慣れな艇のため沈を重ね、一方、旧艇の古垣艇も慣れない艇の艤装に手間取り、後方で毎度おなじみ、海外での全日本選手権を繰り広げました。

 9日の夜は、往年の選手を交えての同窓会のようなパーティーが行われ、各国からインターナショナル14の歴史が紹介され、日本からも古垣選手から日本での歴史を紹介しました。中でも1987年に、初めて仙台でオーストラリアとニュージーランドから選手を招待して実施したチームレースの参加選手が出席していて、旧交を深めることができました。

 1月10日はレイデイです。チャーター艇の艤装を改造したのち観光に出かけたところ、野生のコアラに巡り合うことができました。明日から、レースの方にもツキが回ってくるかもしれません。

 筆者は、第3レースを最後に帰国しますが、大会終了後に再度レポートします。

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1987年仙台大会の選手(豪)と再会

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国立公園内の道路にコアラ出現!30匹ほど見ました

◎2015 international 14 world championship
http://www.i14worlds2015.com/

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