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西間・柳沢が優勝!江の島インターナショナル14級全日本レポート

 10月13、14日、江の島で「第42回インターナショナル14級全日本選手権」が開催されました。本当であれば第42回大会は昨年実施のはずでしたが、昨年は出場艇数が揃わず開催を断念。今年は計画的に出場数確保の活動を実施し、活動を休止していたメンバーにも声をかけ、5艇のエントリーとなり無事開催にこぎ着けました。(レポート/藤井義久、写真/日本K16協会、日本インターナショナル14協会)


優勝した西間・柳沢組の第4レーストップフィニッシュ

 今回もK16級全日本選手権との併催です。当協会は選手が足りないぐらいなので、運営はほとんどおんぶにだっこの状況です。初日の朝は久しぶりのメンバー集合に同窓会のような雰囲気でみんなの笑顔が見られましたが、出艇の頃になると風が強くなり、皆の顔は真剣、いや引きつっていました。

 何とか5艇はハーバーを離れレース海面へ。レース海面に到着した頃からさらに風は強くなり、本船が風と強い潮流に流されたり、レース開始を待つ間にあちらこちらで沈艇が続出していました。

 第1レースは、時折10m/sのブローが入るコンディション。強弱の差が激しく、風向も振れる中、止まって待機しているのも大変な状況です。藤井・鷲尾組がジャストスタート。後ろは20秒以上遅れています。これは安全にいけばいけるかも。。。と思ったのもつかの間、最初のタックで沈!

 宇都・石田組、西間・柳沢組が先行します。3上マークまで宇都艇がリードしていましたが、ジャイブポイントで遅れ、フィニッシュ手前で西間艇が先行してトップフィニッシュしました。


スタート前の元気なメンバー


第2レース、江の島へ向かってダッシュ!

 下里・鷲野組は久しぶりということもあって、一度も沈しないうちに勇気ある撤退を決断し、帰港しました。萩原・菊地組は沈を重ねDNF。

 第1レース終了後は一時風が落ち着いていたのですが、第2レース開始頃から再び吹き始めます。宇都・石田組が石田選手の体調不良で帰港。3艇でのスタートとなりました。

 スタート直後は西間艇と藤井艇が競り合っていましたが、藤井艇がまたもファーストタックで沈、万事休す。西間艇がサバイバルレースを制して2連続トップとなりました。

 K16も含めて沈艇が多く、本船付近で沈すると潮流に流されて定置網に行ってしまう危険があることから、運営側が第3レースは翌日に延期と判断し、全艇帰港しました。

 2日目14日。夜半から降り始めた雨も朝7時頃にはやみましたが、風は前日と変わりません。第3レースは前日リタイヤした萩原艇と下里艇は艇の破損もあって出艇を自重。宇都・石田艇は体調が戻って復活しました。

 第3レースは6〜7m程度の風の中、西間艇がジャストスタート。艇速もあってトップに出ます。その後強めのブローで藤井艇は1上マーク手前で西間艇、宇都艇はサイドマーク付近で沈。1下は宇都艇、藤井艇、西間艇の順で回航。

 2下では藤井艇がトップに出ましたが、宇都艇のその後の上りのコース取りがよく再びトップに出てそのままフィニッシュしました。

 第3レースを終わって西間艇が1、1、3位、宇都艇が2、DNS、1位、藤井艇は3、2、2位。残り2レースでどのチームにも優勝の可能性は残っています。


第4レースの接戦

 第4レースはやや風が落ちて5m程度の風の中スタート。西間艇のクローズが角度、スピード共に良く1上をトップ回航。藤井艇が続きました。結局最後まで順位は変わらず、第4レースを終わったところで、西間・柳沢組の優勝が決まりました。

 第5レースは風が落ちて不安定な風向風速の中スタート。1上は藤井艇がトップ回航。優勝の決まった西間艇はそのままリタイヤして帰港。藤井艇と宇都艇の総合2位を争うマッチレースとなります。

 1下では30艇身ほど藤井艇がリードして回航しましたが、その後の抑えが甘く左海面のパフを掴んだ宇都艇が一気に追いつき2上手前で前に出ました。宇都艇はその後もリードを保ちトップでフィニッシュして、総合2位を決めました。

 ここのところ宇都・石田組が連続で優勝していたので、西間・柳沢組は久しぶりの総合優勝です。

 藤井艇のクルーの鷲尾選手は、17年ぶりのレース参加でしたが、以前何度も優勝経験があるだけのことはあり、2日目からは勘を取り戻してきて練習不足の藤井選手とのコンビも良くなり、トップ争いにも参加できるようになりました。このまま復帰してくれることを願っています。

 今年は何とか全日本が開催できましたが、来年も長期計画で準備して開催できるように頑張りたいと思います。運営の主体となっていただいたK16協会の皆さま、ジャッジの皆さま、2日間ありがとうございました。


2018インターナショナル14クラス全日本選手権成績

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