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若手選手へ伝えたい。スターカップ開催!

3月3日、琵琶湖でスナイプ級「第1回スターカップ」が開催されました。地元学生を中心とした17チームが参加。横浜からは内田・高曽ペアなど実業団も遠征しました。(文・写真/アイシン・エーアイヨット部 AI☆STARS・笹井正和)


琵琶湖で初開催されたスターカップ。社会人、学生のスナイプ選手が集まりました

わたしたち実業団としては、活動するフィールドを用意することが本来の使命かもしれませんが、予算上なかなか厳しいため、このようなイベントで若い世代に世界選手権などで得た事を伝授することも大切な事だと考えます。今回参加いただいたメンバーと世界選手権などで一緒にセーリングできたら、すばらしいことでしょう。

さて、レース当日は北東から安定した風が朝から吹いていました(気温は低く、北の山脈から冷たい風が流れてきているのかな?)。これがいつまで続くのか? 高気圧も北側にあるため、しばらく北風が続く予報でした。

レースが始まると、やはりシーズンの最初の時期ということもあり、学生はまだまだスタートに課題あり…。「その場所にいたら、良いスタートはできない」という場所で待っていたり、もっと先の展開を読むことが必要だと感じました。

レースを重ねる中で、第2レースに入ると風が落ちてきました。それと同時に風が右に振れていきます。レース委員長(筆者)の腕の見せ所です。高気圧が東に移動するせいか? それとも陸上の気温上昇による一時的なものなのか? 風がかなり落ちてきて、しばらくは右に振れるだろうとマークを70度に変更。そして風も左右に振れながら70度まで振れていきます。ヨシ!っとガッツポーズ。意外とレース委員長も楽しいな、と思いました。

しかし、その後、北湖からのブローがまた入ってきて60度に戻り、安定して風も強くなります。この一時的な右振れ&風速が落ちたのが何だったのか? もう少し考えて、理由をつけて、自分がレースにでる時の戦略に使えるようにしていきたいと思います。

安定を戻した風の中、順調に5レースを実施しましたが、やはり実業団が上位を占める結果に。また学生では昨年一緒に世界選手権に行った同志社大学の西村選手が安定して上位に入ります。たまたまこの日、いつもと違うセールを使っていたためスピードに安定感がなかったとはいえ、うまいレース運びをします。

レースは5レースを実施し、夕方からの表彰式では、協賛いただいた豪華景品のプレゼント。また、AI☆STARSと、5cre8の野見山さんによる講習会もおこなわれ、予定を1時間オーバーする濃い内容となりました。琵琶湖での良い練習にもなりましたが、講習会を通じて地元学生との交流が図ることができ、本当に有意義なイベントとなりました。

今回、このようなイベントをはじめて企画して感じたのは、次世代を担う学生に対して実業団側からもっともっと歩み寄って伝えていくことが大切だという事です。

世界選手権に出場し、感じ学んだことを自分だけの財産にしてしまうのは、本当にもったいない事です。日本が世界で勝つためにもできるだけ沢山のセーラーに伝える事が大切。こういったイベントを今後も企画していって日本のレベルを向上し、世界チャンプを誕生させたいものです(もちろん、AI☆STARSが先になります!)。最後に、今回のイベントに協賛・協力いただいた方々、本当にありがとうございました。


スターカップ、そして今週末の同志社ウィーク出場のため、はるばる遠征してきました


野見山さんからフィッティングに関する講義。ボートをコントロールするために触っているのはロープです。それだけ大事な部分に対して本当に上手に教えていました。またその後のAI☆STARS&野見山さんによる質問形式の座学。予定を1時間オーバーしてしまうほど熱の入った内容となりました

◎スターカップ成績・上位入賞者
1. 近藤/石川(AI☆STARS)
2. 内田/高曽(逗子開成高校/横浜国立大学)
3. 中島/中村(AI☆STARS/同志社大学)
4. 西村/中川(同志社大学)
5. 野瀬/杉原(同志社大学)
6. 垣野/岡本(同志社大学)

スターカップ協賛:BBマリーン、シップチャンドラー、セラヴィ神前
協力:同志社大学ヨット部、OB

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