Loading

清水港で開催!52艇出場、2018年レーザー級中部選手権レポート

 5月12日、13日の2日間、静岡市清水区三保で「2018年レーザー級中部選手権」をレーザー清水フリート主催で開催しました。(レポート・写真提供/杉山武靖 清水フリートキャプテン)

2018-05-16_IMG_0768
スタンダード+ラジアル合計52艇が参加した2018年レーザー級中部選手権

 清水港は、日本一深い駿河湾(水深2550m)に面し、静岡県のほぼ真ん中に位置します。三保半島が防波堤のように港を守っているため、波がとても穏やかで美しい港です。

 一方、国際貿易港であるため、ヨットが帆走できるエリアにかなり制限があり、海上保安部、港湾管理局や観光船を運行する会社など、のべ10カ所の関係各所にお願いし、大会開催をなんとか実現できました。

 清水でのレースの特徴は3点です。1点目は世界遺産登録された富士山がすばらしく見える海面でレースができること。

 2点目は、これから主流になるであろう、レースの様子が陸地から肉眼で見えること(陸地から声が届くことも!)。

 3点目は大会会場から徒歩2分の所にある水族館を貸切って、大水槽前レセプションパーティーが開催できることです。

2018-05-16_02
波がとても穏やかな清水港で開催されました

 大会には、スタンダードクラス25艇、ラジアルクラス27艇、合計52艇がエントリーしました。

 レース海面が非常に狭く、今までの経験上、40艇以上のレースはしたことがなく、エントリー数を多くいただき嬉しい反面、しっかりレースができるのか? 前日まで増え続けるエントリー数に悩みました。

 そこで、今回は、レース海面が出艇場所から非常に近いことを活かし(風向によっては出艇後1〜2分でスタートライン到着します)、スタンダードクラスとラジアルクラスを同時に同じ海面で行わず、スタンダードを連続2レース行い、終了後に帰着。入れ替えでラジアルクラスを連続2レース行う方式を取り入れ、2日間で、スタンダード7レース、ラジアル6レースを実施できました。

 また、出着回数が多くなることから、東海大学海洋部(ヨット部)の学生による「ブラックビーチボーイズ(黒いTシャツを着ているだけですが…)」を結成。シングルハンド選手の悩みである、出着艇のお手伝いを胸まで海につかりながら(?)お手伝いさせていただきました。

 第1レースは、西南西5〜8m/sの風で定刻通りにスタートし、スタンダードクラスは4レース。ラジアルクラスは2レース実施しました。

 スタンダードクラスの初日トップは児玉洋輝選手(津F)、それを僅差で追う形で、杉山航一朗選手(清水F)が他艇を大きく引き離す形で終了し、この2艇が優勝争いをするだろうと予想される結果となりました。ラジアルクラスは多田 緑選手(唐津F)、田中年彦選手(蒲郡F)が他艇から抜ける形で初日が終わりました。

 各自疲れた体を休めた上で、18時から東海大学海洋博物館(水族館)を貸切って、大水槽前レセプションパーティーが始まりました。冷えたビール片手に、料理を食べながら、各フリート単位で選手全員に初日の感想をマイクとお酒を持ちながら1人ずつお話していただきました。

2018-05-16_03
東海大学海洋博物館(水族館)でおこなわれたレセプション

 さて、2日目。朝から曇りで富士山が見えないものの、風がありラジアルクラスから定刻の9:30にスタート。その後、予報通り、雨となりスタンダードクラス3レース、ラジアルクラス4レースを行い、14時過ぎには全艇帰着しました。

 雨で寒さもあり、清水港ヨット協会自慢「羽衣うどん」を選手に振る舞い大変好評でした。

 中部選手権の総合優勝は、エントリー数が多かったラジアルクラスの多田選手。スタンダードクラスはレーザースタンダード・NEWセール副賞と共に、1点差で逃げ切った児玉選手となりました。最後は、副賞争奪戦ジャンケン大会となり和気あいあいの中で閉会となりました。

 新しい試みも多い大会でしたが、皆さんのご協力をいただき大会が無事終了し感謝しています。1月下旬には「2019年三保ミッドウィンター」(レーザー、シーホッパー、モス、OP)を開催しますので、是非、清水にお越しください。楽しいですよ!

 ドローンから撮影したレースの様子もご覧ください。10秒〜25秒辺りの出艇したラジアルクラスの船台がきれいに並べられています。ブラックビーチボーイズの活躍も良く分ります。
https://www.youtube.com/watch?v=SQchom9BqXg&feature=youtu.be

2018-05-16_std
2018年レーザー級中部選手権 スタンダード成績

2018-05-16_radial
2018年レーザー級中部選手権 ラジアル成績

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ジャストヨット運送
ファーストマリーン
日本レジャーチャンネル
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
リビエラリゾート
コスモマリン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ

CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWS