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明暗を分けたディスタンスレース。西宮HPRチャンピオンシップ3日目

 5月4日、西宮で開催されている「HPR チャンピオンシップ 関西シリーズ」3日目。ディスタンスレースの風予報は弱くレース成立が危ぶまれましたが、陸上待機後、昼前から吹き出した南西風でスタートしました。(BHM編集部)


大会3日目は得点1.2倍となるディスタンスレース。写真は着順2位、修正1位を獲得した〈ESPRIT〉。photo by Junichi Hirai

 コースは、西宮沖をスタートし関西国際空港沖に打たれた回航マークをまわって戻る約22マイルのディスタンスレースです。風は弱く不安定ながらも、マークまでの往路=スターボードタックのクローズ、復路スターボードタックのリーチングとなり、ほぼストレートラインを競うスピードダービーとなりました。

 序盤は8ノットほど吹いていた風も回航マーク周辺でほぼ無風状態になることもありましたが、西宮沖に戻るにつれて風が戻り、約3時間の神経戦が繰り広げられました。

 FAST40+クラスは〈SWING〉がトップフィニッシュを決めますが、ダウンウインドの追い上げで食らいついた〈ESPRIT〉(河本 二郎オーナー/長橋 誠ヘルム)がシリーズ初の1位を獲得しました。総合成績は依然として〈SWING〉が首位を保守。2位との得点差は開きましたが、最終日に2レースが予定されているため緊張の戦いを強いられそうです。

 また、SAMURAI36クラスでは、回航マークを同クラス3番手でまわった〈GAIA〉が、先行する〈ENTERPRISE LILY〉(大石昌弘オーナー/吉岡岳史ヘルム)〈PAPILLON〉をダウンウインドで大逆転。若干のリードをもって5日最終日へ挑みます。

 軽風シリーズとなっているHPR チャンピオンシップ 関西シリーズ。最終日は14時を最終スタート予告として、2レースが予定されています。


大会期間中の船は、全艇一列になって新西宮ヨットハーバーに係留されています。桟橋はいつもにぎやか。photo by Junichi Hirai


白ハル、スクエアヘッドのカーボンセールが並ぶスタートシーン。HPRチャンピオンシップは現在の日本で唯一のグランプリレースです。photo by Junichi Hirai


トップを保守して最終日へ向かう〈SWING〉。今回は同チームの外国選手3名が同乗しています。photo by Junichi Hirai


SAMURAI36クラス暫定首位の〈GAIA〉。「全然1位の気分ではない。最後まで気の抜けない戦いです。しびれます」と茂木オーナー。photo by Junichi Hirai


SAMURAI36クラス2位の〈PAPILLON〉。山田寛、山田真兄弟を軸に慶応大、早稲田大ほか出身の若手が乗り込みます。photo by Junichi Hirai


HPR チャンピオンシップ 2019 関西シリーズ 3日目成績

◎HPR チャンピオンシップ 2019 関西シリーズ(成績など)
http://www.kyc.or.jp/cn10/cn12/pg916.html
◎HPRチャンピオンシップ・フォトギャラリー
レース2日目
レース3日目

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