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明日開幕! 福岡小戸470全日本選手権

 琵琶湖から葉山へ戻った編集部ですが、休むまもなく福岡小戸で開催される「470全日本選手権」へ出発します。前回、小戸で全日本がおこなわれたのは2009年。この大会では日本で初めて決勝レースのメダルレースが開催されました。今回も最終日にメダルレースが予定されています。(BHM編集部)


写真は2009年の全日本選手権より。最終日のメダルレースはハーバー(福岡市ヨットハーバー)の防波堤をかわしてすぐ、砂浜にも近い場所でおこなわれました。photo by Junichi Hirai

 日本の470は、国体と実業団、大学ヨットで採用されてきたことから、世界最大級のフリートとなっています。これまで何度か書きましたが、世界でこれほど470級が乗られている国は見当たりません。また、470とオリンピックはご存知のように深い関係があります。1996年アトランタ五輪で女子の重/木下が銀メダル、2004年アテネ五輪では男子の関/轟が銅メダルを獲得しました。これまで日本セーリング界が獲得した五輪メダルはこの2つになります。

 470級は、次回2016年リオ五輪でも採用され、また今月17日までオマーンで開催されたISAF総会で、2020年東京五輪の種目に内定したことが発表されました(東京ではリオの艇種がひきつがれ採用される予定です。セーリング競技に与えられるメダル数が増えた場合、カイトボードが採用されるとのことです)。470は、日本がいちばんメダル獲得に近い五輪種目であることに違いありません。

 しかし、世界の壁はまだまだ高く、日本の470男女も頂点に近づきつつあるものも「もうひとつ上のハードル」を越えることができません。これは、ロンドン五輪や世界選手権、世界を転戦するISAFセーリング・ワールドカップの結果を見れば明らかでしょう。

 安堵できる要件はなく、選手、関係者は危機感を持っているのが現状ではないでしょうか。さらに東京までを考えた場合、7年後に活躍する選手を発掘、育成することは必須と言えます。

 少々厳しい意見を書きましたが、視点を変えると、いまは、日本セーリングの前に立ちはだかる、さまざまな壁を打ち破る絶好の機会であり、若手選手が飛躍する大きなチャンスが転がっている、ということです。今回は、470を例にあげましたが、チャンスは、レーザー、ラジアル、49er、RS:X、49erFX、フィン、ナクラ17も同様です。本大会では、そのような視点から若手選手にも注目していきたいと思っています。

◎470級全日本選手権2013
http://470alljpn2013.jimdo.com/
◎470全日本選手権(成績、速報等)
http://www.fsaf.net/470/index.html

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