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強すぎるニュージーランド!残り3勝で奪還

 9月12日、サンフランシスコ・アメリカズカップ4日目。4勝を許し、窮地に立たされたオラクルチームUSAは、タクティシャンをジョン・コステキから、ベン・エインズリーへ交代して挑みました。ベンは、4つの金メダルを持つオリンピックヒーローで、実質的に昨年のロンドン五輪後からオラクルに合流しています。(BHM編集部)


オラクルはタクティシャン交代するも連敗。ニュージーランドが6勝を決めました

 オラクルのAC72セカンドボートヘルムスマンを担当していたベンが、この段階で、コステキとバトンタッチしたのは、これまでのコースミスを重要視したこともありますが、編集部が想像するに、本日4日目が、カップの行方を左右する重要な1日になると予想していたのではないでしょうか。ボート性能で負けているオラクルは天才ベンを起爆剤にするしかなかった…。

 しかし、オラクルは、アップウインド、ダウンウインドともにニュージーランドに勝てません。第6レースでは一時先行しますが、タックによる失速が大きく、タッキングマッチになると圧倒的にニュージランド有利。ぐんぐんと差が詰まっていくように見られました。

 大会4日目は、第6、7レースともチームニュージーランドの勝利に。ニュージーランドのカップ奪還まであと3勝です。5日目(第8、9レース)は14日に開催されます。

Emirates Team New Zealand – 6
ORACLE TEAM USA – 0

◎アメリカズカップ
http://www.americascup.com/


グラインダーをまわすのは伝説のセーラー、ベン・エインズリー(右。GBR)とトム・スリングスビー(AUS)。ベンはレーザー級、フィン級、トムはレーザー級の金メダリストです。編集部が海外大会を取材していて知っているふたりのイメージは、ベンはストイックでまじめな優等生、トムはいつも笑ってるオーストラリアの田舎のお兄ちゃん、という印象です


フィニッシュ後のオラクルUSA。視線の先には何があるのでしょうか? 勝負は決して悪くありません。でも、あと少しが詰まりません

Race 6 Performance Data
Course: 5 Legs/10.14 nautical miles
Elapsed Time: ETNZ – 31:39, OTUSA – 32:26
Delta: ETNZ +:47
Total distance sailed: ETNZ – 12.3 NM, OTUSA – 12.3 NM
Average Speed: ETNZ – 23.43 knots (27 mph), OTUSA – 22.91 knots (26 mph)
Top Speed: ETNZ – 38.55 knots (44 mph), OTUSA – 40.21 knots (46 mph)
Windspeed: Average – 11.6 knots, Peak – 13.4 knots

Race 7 Performance Data
Course: 5 Legs/10.14 nautical miles
Elapsed Time: ETNZ – 24:48, OTUSA – 25:54
Delta: ETNZ +1:06
Total distance sailed: ETNZ – 11.6 NM, OTUSA – 12.0 NM
Average Speed: ETNZ – 28.32 knots (32 mph), OTUSA – 27.86 knots (32 mph)
Top Speed: ETNZ – 44.73 knots (51 mph), OTUSA – 41.00 knots (47 mph)
Windspeed: Average – 16.3 knots, Peak – 17.8 knots


アメリカズカップ第6、7レース中継

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