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五輪直前、英セールフォーゴールド開幕

 6月4日、イギリス・ウエイマスで、五輪直前、最後の国際大会となるISAFセーリングワールドカップ第6戦「スカンディア・セールフォーゴールド」が開幕。大会初日は、風に翻弄された1日となりました。(文/JSAFオリンピック特別委員会)


ロンドン五輪セーリング競技開催地ウエイマスではじまったセールフォーゴールド。各国の五輪代表選手ほかトップ選手が出場しています。photo onEdition 2012

◎セールフォーゴールド出場・日本五輪代表チーム選手
470級女子 23カ国 32艇
近藤 愛/田畑和歌子(アビームコンサルティング)
470級男子 29カ国 47艇
原田龍之介/吉田雄悟(アビームコンサルティング)
49er級 22カ国 42艇
牧野幸雄/高橋賢次(関東自動車工業)
レーザーラジアル級 40カ国 72艇
土居愛実(慶應義塾大学)
RS:X級男子 39カ国 60艇
富澤 慎(関東自動車工業)
RS:X級女子 29カ国 45艇
須長由季(ミキハウス)

 初日、よい滑り出しを見せたのは、RS:X級の富澤(9位)と49er級の牧野・高橋組(13位)です。470勢も2レース目はシングルフィニッシュしました。

 5月の世界選手権が終了してから日本へ戻り、とんぼ帰りで欧州へ戻ってきた遠征ということもあり、落ち着かないままスタートしてしまったところもありますが、毎日少しずつ修正していきます。

470級女子
12位 近藤 愛/田畑和歌子 22-6
 1レース目のスタートが結果的に不利なサイド(スタート前に風が左にシフト、近藤組は本部船右側からのスタート)から出たために、こちらも男子同様に先行艇を追いかける展開となってしまいました。

 2レース目は下1スタート(スタートライン外側マーク付近からトップスタート)を決め、トップグループでレースを支配し6位フィニッシュでした。明日からの挽回に期待です。

「1レース目はスタートが悪くて、挽回できなかったのですが、2レース目はそこを修正するときめて、下1のよいスタートができました。明日からも、立て直していきます」(近藤)

470級男子
26位 原田龍之介/吉田雄悟 20-7
 470級のレース海面は、北風になると高さ50mの丘から吹いてくる風の影響で、シフト&強弱が激しく、風も弱く5ノット前後の第1レースでした。原田・吉田組は最初のレグでシフトの反対側にいたため、終始先行艇を追いかける苦しい展開でした。

 2レース目は南西9ノットのウエイマスでよく吹く南西の風で、スタートこそ遅れ気味でしたが、全体の流れに乗った落ち着いたレース展開を見せ第1マーク8位から一つ順位を上げ7位フィニッシュ。

「1レース目は悪いサイドから切り返す機会があったのに、行けませんでした。しっかりと風が見えていなかったので、我慢するところと勝負するところで、歯車が合いませんでした。2レース目は少し落ちつきました」(原田)

49er級
13位 牧野幸雄/高橋賢次 11-5-7
 今日の成績の数字だけを見ると安定していましたが、実際に展開を見ているとハラハラドキドキでした。一度、陸へ戻ってから、夕方遅くに2レースとなり、長い1日でした。

「トップグループと比べると走り負けていると思います。2レース目のスタートはよかったので、いろいろと発見があって楽しかったです」(牧野)

レーザーラジアル級
37位 土居愛実 20-15
 2レース目、風下マークで順位を上げて7位で回航しましたが、2回目のクローズホールド(風上航)で順位を落としました。1艇、2艇に抜かれてもがむしゃらに集団について行って、10位以内をキープしてほしかったのですが、集団と離れて順位を落としてしまいました。その他にもいろいろな場面でもったいないミスが多い1日でした。

「7番で走っていた時、右に行ききれなくて、抜かれてしまいました。リフトが入ってしまって、タックできなかったけど、ここで行くべきだったかもしれません。シングルキープと思ってがんばっていたのに悔しいです」(土居)

RS:X級男子
9位 富澤 慎 11-13
 2レース共に思うようなレース展開ができず、内側、内側へと入ってしまいましたが、ダウンウインドで挽回することができ、順位を上げることができました。


「トップ10に入るのが厳しくて、なかなかシングルでフィニッシュできませんでした。プランどおりのレースができていないので、何とかします」(富澤)。photo onEdition 2012

RS:X級女子
22位 須長由季(ミキハウス) 29-19
 2レース目の2上では、しっかりとしたコースが取れて順位を上げることができました。久しぶりのレースだったので思うような動きができなかったようです。明日からに期待です。


「2レースともパンピングがきつくて、ランニング(追い風での風下航)の時に心拍計を見たら、180に上がっていました。140を超えることは珍しいので、きつかったです」(須長)。photo onEdition 2012


大会初日ダイジェスト

◎Skandia Sail for Gold Regatta
http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/

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