Loading

世界選手権に相応しい舞台が整う境港。レーザーワールド3日目予選終了

 7月6日、境港で開催されている「レーザースタンダード世界選手権」3日目。太平洋岸にいる低気圧の影響で日本海沿岸にいい風が吹きました。大会3日目は最大18ノットまであがり、オフショア(北東)からのうねりも入るエキサイティングなレースになりました。(BHM編集部)


予選初日こそ軽風だったものの、2日目、3日目は、梅雨時らしからぬ良風となった境港。明日より決勝シリーズが始まります。photo by Junichi Hirai

 大会3日目を終えて予定通り予選6レースを実施しました。上位陣は成績を見ての通り混戦で、1点差で強豪選手が競い合っています。予選でポイントになったのは、大量ブラック(失格)です。特に大会初日、2日目はBFDで排除される選手が多くレースは混沌としました。三連覇を狙うパブロス・コンティデス(キプロス)もそのひとりで現在22位に甘んじています。

 日本男子は残念ながら予選突破ならず。南里研二がボーダーラインで好レースを見せましたが55位となり、大会4日目からシリバーフリートで戦うことになります。

 しかし、日本代表選考はおわったわけではありません。レーザー級の東京五輪出場国数は35カ国(予選終了時の南里選手の成績は33カ国目)。日本が35カ国以内に入れば、五輪の出場条件となる「オリンピック出場国数以内の成績を収めること」をクリアすると同時に対象選手にポイントが加算されます。

 鳥取県境港では、世界選手権に相応しい戦いが繰り広げられています。日本だけでなくオリンピック代表選考に関係している国は多いようで、選手たちのモチベーションは最高潮です。近年まれに見るハイレベルな戦いであることに間違いありません。レーザースタンダード世界選手権は、9日までおこなわれます。みなさん、ぜひご注目ください。


会場となる境港ヨットハーバー。朝から風が吹き予定どおり出艇する選手たち。photo by Junichi Hirai


2015、16年の世界王者、ニック・トンプソン(GBR)。イギリスはレーザー選手層の厚い国のひとつです。photo by Junichi Hirai


南里研二(55位)。photo by Junichi Hirai


暫定トップに立ったサム・ミーチ(NZL)。photo by Junichi Hirai


樋口碧(99位)。photo by Junichi Hirai


大きなうねりが入り、波が崩れる境港美保湾。トップ選手の華麗なスネーキングがみられます。photo by Junichi Hirai


会場に設置された大型テントは日中の休憩スペースを兼ねていて、解説付きのレースライブやトラッキングが見られます。photo by Junichi Hirai


会場には地元の食べ物や特産物を扱ったブースがたくさん出ていています。写真はお茶をもてなしてくれる女性陣。photo by Junichi Hirai


レース後のフードサービスはパスタ。選手たちはみな大食いです。photo by Junichi Hirai


狭くて低いテーブルで並んで食べる選手たち。なんだか微笑ましい。photo by Junichi Hirai


選手の多くは、マリーナからホテルまでの無料シャトルバスで行き来します。遠足みたいにゾロゾロ。photo by Junichi Hirai

レーザースタンダード世界選手権 3日目成績 参加156艇
1. Sam Meech NZL 13 pts
2. Matthew Wearn AUS 14 pts
3. Jean-Baptiste Bernaz FRA 15 pts
4. Elliot Hanson GBR 16 pts
5. Robert Scheidt BRA 17 pts
6. Tom Burton AUS 17 pts
7. George Gautrey NZL 18 pts
8. Hermann Tomasgaard NOR 19 pts
9. Ha Jeemin KOR 22 pts
10. Jesper Stalheim SWE 23 pts
55. 南里研二
99. 樋口碧
106. 鈴木義弘
117. 瀬川和正
119. 北村勇一朗
135. 藤本拳
140. 児玉洋輝
142. 杉山航一朗
145. 山下力蔵
146. 木村俊介
148. 都 茂樹
149. 久保雅敬
150. 長義晴
151. 堀田学
152. 宮田一志
153. 大川晃弘
154. 櫻井真也
156. 福田育弘

◎2019境港レーザースタンダード世界選手権
https://2019worlds.laserjapan.org/standard/

レーザースタンダード世界選手権フォトギャラリー
前日、オープニングセレモニー
レース初日
レース2日目
レース3日目

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ベストウインド
ファーストマリーン
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
セイル・オン
エス・ピー・ネットワーク
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
SMAG
リビエラリゾート
コスモマリン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ

CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSOLYMPIC