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ワールドカップ・マイアミ、2日目レポート

 1月27日、ISAFセーリングワールドカップ・マイアミ大会2日目。ここマイアミは1年を通して温暖とはいえ、朝晩は冷え込み、ダウンコートが必要なほど。リゾートのマイアミビーチは、いまの時期がハイシーズンで多くの観光客が訪れます。ホテルも高騰するのでヨットレースで遠征するには、その点は不便。しかし、それを補ってもなお、ドライな風は気持ちよく、セーラーにとって最高の海であることは確かです。(BHM編集部)

 大会2日目は、昨日から吹き続ける20ノット前後の風ではじまりました。この大会は、オリンピック10種目+パラリンピック3種目が、マイアミ・ビスケーン湾でおこなわれています。レース海面は6つあり、(おおまかに言うと)1つの海面を午前・午後で種目をかえておこなわれています。とにかくレース海面は広く遠く、プレスボート(25フィートサイズの船外機150馬力2機掛け)をフルスロットルで行き来しています。

 初日に続いて期待された強風は徐々に落ちていきましたが、強弱の差が激しく順位も大きく入れ替わりました。大会2日目の日本勢の成績は、470級男子の松永鉄也/吉田雄悟(スリーボンド)が9位へ後退。女子の吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセ)は4位ロシアと同点の5位。RS:X級の富澤 慎、49er級の牧野幸雄/高橋賢次(ともにトヨタ自動車東日本)は、上位に食い込む場面を見せて順位アップしました。

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470級男子の第1レース上マークは最も風が強い時間で激しいバトルが繰り広げられました。写真正面はスリーボンドのセーリングパートナーでもあるニュージーランドチーム。現在4位と好調です。photo by Junichi Hirai

ISAFセーリングワールドカップ 大会2日目成績
RS:X級男子 65艇 6R終了時
1. FRA Louis Giard 10.00p
2. NED Dorian Van Rijsselberge 14.00p
3. GRE Byron Kokkalanis 15.00p
19. JPN Makoto Tomizawa 48.00p
59. JPN Yuma Itabisashi 135.00p

470級男子 42艇 4R終了時
1. GRE Panagiotis Mantis / Pavlos Kagialis 6.00p
2. GBR Luke Patience / Elliot Willis 7.00p
3. AUS Mathew Belcher / William Ryan 8.00p
9. JPN Tetsuya Matsunaga / Yugo Yoshida 23.00p
20. JPN Kazuto Doi / Kimihiko Imamura 53.00p
34. JPN Shibuki Iitsuka / Shinji Hachiyama 87.00p

470級女子 30艇 4R終了時
1. NZL Jo Aleh / Polly Powrie 5.00p
2. GBR Hannah Mills / Saskia Clark 8.00p
3. GBR Sophie Weguelin / Eilidh McIntyre 15.00p
4. RUS Alisa Kirilyuk / Liudmila Dmitrieva 16.00p
5. JPN Ai Kondo Yoshida / Miho Yoshioka 16.00p
6. SLO Tina Mrak / Veronika Macarol 19.00p

49er級 56艇 6R終了時
1. ESP Diego Botín / Iago Lopez Marra 7.00p
2. AUS David Gilmour / Rhys Mara 21.00p
3. AUT Nico Delle – Karth / Nikolaus Resch 22.00p
16. JPN Yukio Makino / Kenji Takahashi 45.00p

ISAF SAILING WORLD CUP MIAMI 2015
http://mocr.ussailing.org/

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RS:X級の富澤 慎。本日シングル2本を取って20位にアップしました。板庇はスタート前にマストが折れるトラブルでDNCに。photo by Junichi Hirai

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11月の全日本、12月のNT選考を経てあわただしくマイアミ遠征を決めた飯束潮吹/八山慎司(SPN)。サポートボートには同チームの渡邊哲雄、JSAFオリ強コーチの中村健一が乗ります。photo by Junihi Hirai

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土居一斗/今村公彦(チームアビーム)。コーチはルスラナ・タラン(UKR)が担当しています。土居艇、飯束艇は現地で借りたチャーターボートで戦っています。photo by Junichi Hirai

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初日5位から9位へ下がった松永鉄也/吉田雄悟(スリーボンド)。明日の戦いに期待です。phtoo by Junichi Hirai

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日本選手は出場していませんが、レーザー級には107艇出場し、2グループに分かれておこなわれています。上マークはボートが接近しすぎてカオス状態。photo by Junichi Hirai


ISAF SAILING WORLD CUP MIAMI 2015 2日目ダイジェスト映像

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セレモニーがおこなわれるコーラル・リーフヨットクラブ。USセーリングセンターの隣にある格式高いヨットクラブです。メディアセンターはここにあり、編集部の仕事場になっているのですが、アメリカのヨットクラブらしく、セキュリティーは必要以上にきびしいものです。編集長は、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア・ニュージーランド、東南アジアのいくつかのヨットクラブに行ったことありますが、アメリカのヨットクラブがいちばん格式高いように感じます。日本のような形式のヨットクラブは世界にはなく、日本のそれは、ヨットクラブ文化とセーリング文化が同時に成長していない(香港をのぞく)中国、韓国ととても似ています。

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応接室は超豪華。ヨットクラブ主催のトロフィーや歴代コモドアの写真がずらり飾られていました。photo by Junichi Hirai

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歴代OPチャンピオンが立派な額に入れて飾ってあります。photo by Junichi Hirai

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