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プリンセスソフィア杯、スリーボンド8位に

 4月5日、スペイン、パルマ・デ・マヨルカ。プリンセスソフィア杯最終日は全種目のファイナルレースとなるメダルレースがおこなわれました。この大会のメダルレースはオリンピック本番よりも多い11種目。3海面に分けて3種目ずつ同時進行でおこなわれるというハードスケジュールになりました。(BHM編集部)

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一時、風待ちしてからはじまったメダルレース。上位10艇だけの最終レースです。photo by Junichi Hirai

 メダルレースに出場する唯一の日本チーム、470級男子の松永鉄也/吉田雄悟は、470級女子に続いてレースがおこなわれました。風は5〜8ノット。軽風+ショートコースゆえにタクティカルな戦術が必要となるコンディションです。

 スタートライン風上寄りから出た松永艇は、左海面へ出たいにもかかわらず艇団の動きから右サイドに寄せられてしまいます。少数精鋭、ショートコースでおこなわれるメダルレースは早い展開で進み、相手艇、フリートに対する位置取りが重要です。プラン通りのレース展開に持っていけない場面も多く、中央から左海面へと船を寄せていきたい松永/吉田はうまく位置取りできません。スタート後、苦しい序盤戦を強いられました。

 上マークは最後尾で回航。ここから這い上がりたいところですが、フィニッシュまで2艇を抜くにとどまり、8位フィニッシュ。総合成績は変わらず8位でプリンセスソフィア杯を終えました。

「この大会はもったいない場面が多かった。(決勝2日目に)審問で負けたのもそうだし、スタートのミスもそう。いろんなミスをどんどん減らしていかないといけません。ボートスピードはあるし、ミスを減らせば自ずと前を走れると思っています。チームはとてもいい雰囲気です。これからもっといいチーム、いいコンビネーションを作っていきたい」(吉田雄悟)

「8位ということで、比較的伸び伸び走れる位置でのスタートでした。でも、スタート後の伸びが足りず、抑えられる展開になってしまい、主導権を握ることができなかった。(大会を振り返って)いちばんの課題はスタート。この精度をあげることが必要です。ポジショニング、コミュニケーション、ダメな時のリカバリーなど、スタートの精度を上げていきたい」(松永鉄也)

 松永/吉田は約一週間、パルマ・デ・マヨルカに滞在してニュージーランド、日本チームと練習。その後、イエールに移動して、ISAFワールドカップ・イエール大会に出場します。
 
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今回はパルマ入りする前にドイツに寄って完成させたツイゲルマイヤー製の新艇で挑みました。松永/吉田は最終8位。「目標はワールドカップで毎回5位に入る力をつけること。それができなければオリンピックでメダルを狙うのはむずかしい」と松永選手。photo by Junichi Hirai


大会最終日ダイジェスト。スリーボンドチームのインタビュー

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男子優勝はクロアチア。2位スウェーデン、3位オーストラリア。470級は男子も女子もロンドン五輪のメダリストが継続して活動しています。photo by Junichi Hirai

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最優秀選手におくられるプリンセスソフィア杯はラジアル級のマリット・ボウミスタ(NED)が獲得しました。photo by Junichi Hirai

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表彰式は夜8時からパルマ市内のミュージアムでおこなわれました。写真は全クラス優勝者。photo by Junichi Hirai

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パルマ大聖堂。表彰式が終わりバルクヘッドマガジンの現場取材は一段落です。さようならパルマ・デ・マヨルカ。photo by Junichi Hirai

プリンセスソフィア杯・最終成績
470級男子 78艇参加
1. CRO Sime FANTELA / Igor MARENIC 61p
2. SWE Anton DAHLBERG / Fredrik BERGSTROM 72p
3. AUS Mathew BELCHER / Will RYAN 72p
4. GRE Panagiotis MANTIS / Pavlos KAGIALIS 78p
5. ARG Lucas CALABRESE / Juan de la FUENTE 78p
6. NZL Snow-Hansen PAUL / Dan WILLCOX 86p
7. GBR Luke PATIENCE / Elliot WILLIS 92p
8. 松永鉄也/吉田雄悟 106p
9. USA Stu McNAY / Dave HUGHES 111p
10. ESP Onan BARREIROS RODRIGUEZ / Juan CURBELO CABRERA 113p
32. 土居一斗/今村公彦 186p
50. 飯束潮吹/八山慎司 160p
53. 市野直毅/外薗潤平 169p

470級女子 47艇参加
1. NZL Jo ALEH / Polly POWRIE 36p
2. FRA Camille LECOINTRE / Helene DEFRANCE 39p
3. GBR Hannah MILLS / Saskia CLARK 65p
12. 吉田 愛/吉岡美帆 109p

レーザーラジアル級 96艇参加
1. NED Marit BOUWMEESTER 26p
2. FIN Tuula TENKANEN 66p
3. GBR Chloe MARTIN 76p
16 土居愛実 125p
64. 蛭田香名子 198p
72. 冨部柚三子 224p
73. 田畑和歌子 224p

49er級 79艇参加
1. NZL Peter BURLING / Blair TUKE 56p
2. DEN Jonas WARRER / Peter LANG 77p
3. GBR Dylan FLETCHER / Alain SIGN 91p
40. 牧野幸雄/高橋賢次 137p

49erFX級 50艇参加
1. BRA Martine SOFFIATTI GRAEL / Kahena KUNZE 45p
2. DEN Ida Marie BAAD NIELSEN / Marie THUSGAARD OLSEN 49p
3. GBR Charlotte DOBSON / Sophie AINSWORTH 77p
20. 波多江慶/大熊典子 180p

フィン級 参加92艇
1. GBR Giles SCOTT 36p
2. FRA Thomas le BRETON 42p
3. FRA Jonathan LOBERTp 50

レーザー級 参加144艇
1. AUS Tom BURTON 75p
2. FRA Jean-Baptiste BERNAZ 76p
3. CRO Tonci STIPANOVIC
mornar 85

ナクラ17級 参加73艇
1. FRA Billy BESSON / Marie RIOU 38p
2. ITA Vittorio BISSARO / Silvia SICOURI 66p
3. AUS Darren BUNDOCK / Nina CURTIS 81p

RS:X級男子 参加72艇
1. FRA Pierre le COQ 53p
2. GRE Byron KOKKALANIS 56p
3. FRA Louis GIARD 56p

RS:X級女子 参加56艇
1. FRA Charline PICON 39p
2. NED Lilian de GEUS 83p
3. ESP Blanca MANCHON 87p

2.4mR級 参加16艇
1. GBR Helena LUCAS 13p
2. GBR Megan PASCOE 16p
3. NOR Bjornar ERIKSTAD 17p

PRINCESA SOFIA
http://www.trofeoprincesasofia.org/

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