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ブリスベンレーザー、日本ユース修行

オーストラリア・ブリスベンで、前週までおこなわれたレーザー級オーストラリア選手権に続いて、ユース選手権(1月6〜10日)が開催されています。日本から出場するのはいずれも国内選考大会で代表権を得た中学生、高校生で、レーザーラジアル級に平川竜也、川村岳、村山仁美、4.7級に樋口碧、遠藤紅葉が出場します。選手たちは、1月3日に日本を離れ、シドニーを経由して夏真のブリスベンに到着しました。選手たちは、移動の疲れを感じさせないほど元気なようです。


男子代表の川村、樋口、平川(左から)

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オーストラリア・ユース選手権初日を迎えました。当初はどんよりと曇ってはっきりとしない天気でしたが、クラブハウスに着くと晴れ間が見え始め、絶好のレース日和となりました。(レポート・写真/藤谷 匠・帯同コーチ)

本日はラジアル級、4.7級共に予定通り3レース行われました。日本選手は早めに出艇し、スピードチェックとレース海面のチェックを行いレースに備えました。しっかりとレース前に自分たちのルーティン(海面チェック・スピードチェックなど)を心がけるように選手間で統一し、それを実行しました。


スピードチェックする日本チーム

◎第1レース
ラジアル級、4.7級共に全員がスタートミス! 1マークを最後尾近くで回航しましたが、全員が最後まであきらめず順位を上げ、フィニッシュ。スタートダッシュには失敗しましたが、皆、頑張れたこともあり、モチベーションを下げることなく2レース目に臨みました。

◎第2レース
ラジアル級は1回ゼネリコの後、ブラックフラッグが上がりスタートしました。スタートは決まり、それぞれが自分のファーストタックをしたい位置まで走り切れていました。

村山は1マークを2位で回航、3マークでトップとなり、そのまま順位をキープしてフィニッシュ。しかし、痛恨のBFD。幻の1位となってしまいました。とはいうものの、村山は自分の得意とする風域で良い走りを見せ、残念ではありますが、次につながるレースができたと思います。

4.7級もスタートを決め、樋口が途中トップになりかけましたが、タックのタイミングを誤り、1マーク3位で回航しました。その後、フリーで3艇に抜かれ6位フィニッシュ。クローズでは問題はありませんが、フリーの走り方(メイントリム、ボディーバランス)が海外選手に比べまだ劣っています。

しかし、樋口はこちらに来て以来、乗れば乗るほど上達していきます。遠藤も同じです。海外選手の走りによい刺激を受け、大会を通じてレベルアップしていけるのではないかと思います。


上マークを回航する4.7グループ。写真JPNは遠藤選手

◎第3レース
ラジアル級は全員風下寄りからスタートし、艇団とシフトに合わせながらコースを展開し、6、7、8位と並んで1マークを回航。その後、3マークまでそのままの順位で、村山、川村はゲートマークの左側、平川はゲートマークの右側を回航しました。

この時、風にムラがあり左側はハイクアウト、右側はオンデッキの状態でした。平川はここで大きく順位を落としてしまい17位。川村はフリーで沈をして2艇に抜かれ8位。村山はBFDを引きずらず、ミスもなく順位を上げ、6位フィニッシュをはたしました。

4.7級も風下寄りからスタート。はじめ右海面からブローが入ってきましたが、ポジションをキープし、次のシフトで1マークを樋口6位、遠藤8位で回航、2上で順位を挙げたものの、フリーで順位を落とし遠藤9位、樋口10位でした。

今日は、ラジアル3選手はつまらないミス、ロスをおかしてしまい、順位を落とすことが多くありました。2日目はなるべくミス、ロスをしないようにすること。また、艇団に対しての自分のポジショニングをしっかりと考えてレースを行うようにアドバイスしました。

4.7級は、アグレッシブなスタートを試み、よいスタートができていてクローズも問題ありません。あとはフリーの走りを修正することが課題です。

今回、ジュリーチェアマンとして大谷たかおさんが大会に来られています。海外の大会で日本人役員がいらっしゃることは心強い限りです。

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