Loading

バルクヘッドマガジン編集長はマヨルカへ

 春です。今年もヨットレースの季節が始まりました。これから12月までバルクヘッドマガジンは、全国のヨットレースを取材します。いつものようにアチコチ飛びまわり、原稿を書きまくる予定なので、みなさん、息切れしないで(飽きずに)ついてきてくださいね。(BHM編集部)

14.03.27_06
東京でもさくらの開花宣言。春です!(写真は梅ですが)。photo by Junichi Hirai

 わたくしバルクヘッドマガジン編集長は、この仕事がとても気に入っています。「世界の海に出て、撮影して、取材して、原稿を書いて、それを発表する」。これが、おもしろくないわけがありません(よね?)。海に出るのは気持ちいいし、知らない場所に行くといつもあたらしい発見があります。

 いつもよりハードな風が吹いて、ドラマチックな波があり、光のコンディションもベストな状況にいると「このままずっと海に出ていたい」と思います。いまのところ、世界でいちばん気に入っている場所は、ポルトガル・カスカイスの半島を越えたポイント。あそこはいつでもブンブン吹いていて、波も荒くてヨットレースの撮影には最高です。選手にはキツイ海面ではありますが。

 何年も前から、ヨットレースを取材する時は、大会初日から最終日まですべて見るように心がけています。いまではパソコンや携帯の通信機能が進化して、どこにいてもレースの状況をリアルタイムで把握できる時代になりました。原稿を書くだけなら現場へ行く必要なんてありません。写真や動画だってメールひとつで簡単に手配できます。

 では、どうして大会初日から現場に足を運んでいるのかというと。えーと、どうしてでしょう? 「何かがあった時、その場面を見逃したくない。自分の目で見て納得したい」という欲求を満たしたいから、かもしれません。2日目に現場へ行き「昨日は最高の風だった」と言われたら、悔しくて仕方ありません。昨日の海は二度と見られないのですから。

 しかし、取材=旅にはトラブルがつきもの。20年以上も取材活動を続けていると、いやが上にも数えきれないほどのトラブル・ネタを抱えてしまいます。

 撮影のトラブルで言えば…、とある国際大会でひとりのフォトグラファーがドライバーと喧嘩してしまい、レース途中で陸に戻されてしまったことがありました。いい風が吹いていたのに! あれは完全にとばっちりを食いました。

 中国のおばちゃん軍団が取材艇に乗り込んで、その家族(選手)の応援に付き合わされたこともあったし、大会側のプレス対応が悪いことから、各国のフォトグラファーが集まって実行委員会に抗議したこともありました。

 でも、いま思えば全部いい思い出です。いちばんの失敗は、自宅に帰ってから一週間分の写真データを間違って消去してしまったことでしょうか。これはさすがに顔面蒼白になりました。きっと仕事が連続していてあせっていたんでしょう。なくした事に気づいた瞬間の気持ち、お分かりになるでしょうか?

 さあ、今年もどれだけ海に出られるのか、いまから楽しみです。スペイン・マヨルカには明日出発。この場所を訪れるのは二度目になります。なぜ、もう一度マヨルカに行くのかというと。みなさん、もうお気づきですね。消去してしまった写真を撮り直さないといけないからです。

 もう、二度と写真を消すような失敗はしません。

バルクヘッドマガジン・バナー広告のご案内
 世界のセーリングニュースを伝えるバルクヘッドマガジンは広告により運営されています。2004年の設立以来、口コミで広がり、学生から読者は学生から会社役員まで、ディープなセーラーが読者です。興味のある方は、お気軽にご連絡(editor@bulkhead.jp)ください。

◎バルクヘッドマガジン媒体資料
ご案内:http://www.bulkhead.jp/ad/advertise01.pdf
料金等:http://www.bulkhead.jp/ad/advertise02.pdf

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ノースセールジャパン
入船鋼材
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
銚子マリーナ
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ
CATEGORY:  COLUMNNEWS