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チームワークを磨くキールボートの登竜門!メルジェスウィーク・レポート

 11月3日から5日まで、葉山沖で「Japan Melges Week 2017」が行われました。今年はメルジェス20クラスだけの実施となり、参加10艇でのレースとなりました。 (レポート/Papillon 小川晋平)

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葉山で開催されたメルジェスウィーク。よい風に恵まれ、3日間で7レース実施しました。photo by Y.Oshima

優勝はSwift Magic、コリンシアン部門はBambinoが勝利!

 大会初日は、北東の風(8〜10ノット)からスタートしたものの風が徐々に落ち始め、第1マークでタイムリミットの25分を過ぎてしまったためノーレースとなりました。

 北東の風(4〜6ノット)の中、マーク設定を短くしリスタートとなりました。海面は非常にシフティーで、展開を誤ると順位を大きく落とす海面でした。

 そんななか、風を上手く掴んだ〈Swift Magic〉、〈Bambino〉、〈Contious〉が上位となる展開でした。 その後風は落ち、南の風を待つため2時間ほどの海上待機となりました。

 南の風(4〜6ノット)が安定した中2レースを実施しましたが、風向も風速も安定しており、マーク際では常に混戦になりました。そんな中で抜け出したのが〈Swift Magic〉です。初日は3レースオールトップの成績でした。

 大会2日目は、一旦出艇したものの風に恵まれず、一日レースが出来ませんでした。夕方に行われたBBQ大会ではレースができなかったストレスを晴らすべく各チームは大いに盛り上がり、他チームとの懇親を深めたり、情報交換がしたりと非常に充実した1日となりました。

 最終日、順風、フラットな海面でのレースでしたのでメルジェスの醍醐味であるダウンウインドバトルやアップウィンドでのタクティクス合戦など、大会の最後を締めくくるには素晴らしいコンディションの中、4レースが行われました。

 タクティクス、クルーワーク、ボートスピードが試される1日であり、上位のチームはどの要素もバランス良く持っているのが印象的でした。特に成績を安定させていたのは〈Swift Magic〉、〈Contious〉、〈Exotique〉です。 また5レース目では他艇を大きく引き離しトップフィニッシュでした〈Tempus 6〉の走りは圧巻でした。

 微風から強風、またシフティーな風から安定した風まで全てを堪能できたメルジェスウィークを制したのは大会を通してトップフィニッシュを連発した、平川オーナー率いる〈Swift Magic〉でした。

 そして準優勝は今大会唯一〈Swift Magic〉を存在となった相澤オーナーの〈Contious〉、そして初参戦ながら素晴らしいレースを展開した〈Exotique〉が3位入賞を果たしました。

 アマチュアチームで競うコリンシアン部門は、優勝から5位までの得点差が、7レース行ってわずかに5点という稀にいる接戦の中〈Bambino〉が逃げ切り優勝を果たしました。

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総合優勝のSwift Magicチーム。photo by Y.Oshima

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コリンシアン優勝のBambinoチーム。photo by Y.Oshima

ワンデザイン・キールボート、メルジェス20の魅力とは?

 さて、Japan Melges Week 2017について総括しましたが、ここでPapillonチーム(メルジェス20クラスのレース初参戦)のメンバーから、メルジェス20についての魅力をお伝えしたいと思います。

 わたしたちのチームは普段はK-36 SAMURAIで活動していますが、今回、オーナーのご厚意で若手メンバーを強化すべく、メルジェス20クラスでの参戦となりました。

 メルジェス20クラスは、練習熱心なオーナーのもと各チームが切磋琢磨し合っている印象を受けました。

 また日本メルジェス協会も練習会を頻繁に開催したり、若手選手の積極的なリクルーティング活動に励むなど、積極的な取り組みを行っています。

 また、メルジェス20という船自体も非常にシンプルかつ扱いやすく、クルーザーでのリグチューニングやチームワーク、クルーワークなどのコンビネーション、ディンギーのスピード感溢れるレース展開など、それぞれの良いところを合わせたような船であると感じました。

 メルジェス20は、もっと練習したいオーナーや若手クルーの育成を考えられているチームには、オススメです。私たちもメルジェス20クラスで猛練習に励みます(今回は8位で悔しい思いをしております)。

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メルジェスウィーク集合。photo by Y.Oshima

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Japan Melges Week 2017成績

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