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スウィング、パピヨンが優勝!HPR チャンピオンシップ 関西シリーズ最終日

5月5日、西宮で4日間開催された「HPR チャンピオンシップ 関西シリーズ」。最終日は長い海上風待ちの後、インショアブイ周り2レースがおこなわれました。(BHM編集部)


HPR チャンピオンシップは軽風にもかかわらず、インショア7レース、オフショア1レースの予定レースを全て実施しました。photo by Junichi Hirai

FIRST40+クラスは、シリーズ中盤から息を吹き返した〈SLAINTE MHATH〉(スランジバー。中島光司オーナー/伊藤 勇ヘルム)が2-2位の好成績を決めるも、首位の〈SWING〉はさらに上をいく快走をみせます。

スタートから飛び出し、レーティング修正時間以上の差を広げ2レースとも1位を取り、貫禄のクラス優勝と総合優勝を決めました。

「今回は軽風シリーズで想像していたよりもタフな戦いになりました。全てのレースで先に入らなければないということは、ボートスピードがほかの艇と同じでは駄目ということ。2日目までまったく得点差がつかず、ロングで勝ててちょっと気が楽になった。次の目標は夏のHPRです。昨年は負けているので勝ちに行きたい」(鈴木啓介オーナー/ヘルム)

また、5艇がほぼ同じレーティングで戦うSAMURAI36クラスでは、前日1位の〈GAIA〉と2位〈PAPILLON〉の直接対決となり、お互いを意識したなかでレースが展開していきました。

第1レースの上マークでは2艇が接近して回航。内側に入った〈GAIA〉が〈PAPILLON〉を風下から押し上げますが、ここでRRS17条違反でペナルティがかせられます(本大会は、その場で抗議を判断するオンザウータージャッジが採用されています)。

これで勝負の流れは〈PAPILLON〉に傾いたように思われました。同艇は先行して第1レースをフィニッシュ。続く第2レースでも〈GAIA〉をしっかりと抑えて逆転優勝を決めました。〈GAIA〉は総合成績では上位に立つものの、SAMURAI36クラスでは2位に甘んじる結果となりました。

「この大会は今年の大きな目標にしていました。最終日〈GAIA〉に勝つことはとても大変なことでした。カットレースがあるので、先行するだけでなく得点で引き離さなければなりません。優勝できた喜びもひとしおです。ディスタンスレースで(GAIA、ENTERPRISE LILYに)負けたとき、クルーのみなに『自分を信じて行こう』と話しました。気持ちがブレることなく戦えたことがよかったと思います。スクラッチの戦いはやりがいがあるし楽しい。それにフェアです。そこで戦って勝つのは最大の喜びだと思います」(伏見 徹オーナー/ヘルム)

10艇の少数精鋭で開催された「HPRチャンピオンシップ 関西シリーズ」。IRCレンジの近いFARST40+、ほぼワンデザインといえるSAMURAI36による大会は、日本で数少ないコンペティティブなキールボートレースです。HPRチャンピオンシップは、着順を競うシンプルなヨットレースに限りなく近い、日本のあたらしいキールボートレースといえるでしょう。次回大会は、8月中旬に相模湾で開催されます。


上マーク回航直後、バウNo7の〈GAIA〉が風下からバウNo6の〈PAPILLON〉にラフィング。photo by Junichi Hirai


〈PAPILLON〉から〈GAIA〉にプロテストが出され、17条違反(プロパーコースより風上の帆走)として審判艇から〈GAIA〉にペナルティーを課す赤色旗が振られました。photo by Junichi Hirai


ハイパフォーマンス艇のセールが一列に並ぶと真っ黒です。photo by Junichi Hirai


PAPILLON。photo by Junichi Hirai


SWING。photo by Junichi Hirai


表彰式ではSAMURAI36を設計した金井亮浩さんから〈パピヨン〉の伏見オーナーへ、優勝賞品として設計図(額)とワインが手渡されました。photo by Junichi Hirai


HPR チャンピオンシップ 2019 関西シリーズ 最終成績

◎HPR チャンピオンシップ 2019 関西シリーズ(成績など)
http://www.kyc.or.jp/cn10/cn12/pg916.html
◎HPRチャンピオンシップ・フォトギャラリー
レース2日目
レース3日目
最終日

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