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オラクル健闘するもニュージーランド王手!

 アメリカズカップ6日目、オラクルチームUSAが意地を見せました。第9レース。スタートから攻めるオラクルが先行して第1マークを回航するとミスすることなくダウンウインドレグを快走。アップウインドでも非常に安定しています。特に右海面を選択してニュージーランドとの差をひろげたコース戦略は見事でした。オラクルはそのまま逃げ切り3勝利。これでオラクルはようやく得点ペナルティーがなくなり、1点を獲得しました。(BHM編集部)


両チームともレースを負う毎に走りが洗練されてきています。人間の進化というか対応力は想像を超えるものだと教えてくれます

 続く第10レースは、第1マークでインサイドでペナルティーを奪ったニュージーランドが一旦主導権を握ります。しかし、オラクルの追随には眼を見張るものがありました。アップウインドレグでニュージーランドの前を切り逆転すると、そこから抜きつ抜かれつ手に汗握る大接戦!最終マークでは再び逆転されてニュージーランドが辛勝しました。

勝敗は、
Emirates Team New Zealand – 7
ORACLE TEAM USA – 1

※先に9勝した方が勝ちです

 本日のオラクルはコース戦略が冴えていました。大会5日目から交代したタクティシャン、ベン・エインズリーとトム・スリングスビーが活躍しています。また、タッキング時のボトムスピード(最も遅くなる瞬間の速度)が上がっていて、クルーアクションが洗練されてきているのも分かります。大会6日目の結果はそれぞれ1勝で引き分けましたが、勢いはオラクルにありました。

 次回アメリカズカップは明後日17日(日本時間18日早朝)。ニュージーランドが2連勝すればカップ奪還が決まる重要な1日になります。

Race 9 Performance Data
Course: 5 Legs/10.02 nautical miles
Elapsed Time: OTUSA – 21:53, ETNZ – 22:40
Delta: OTUSA +:47
Total distance sailed: OTUSA – 11.3 NM, ETNZ – 11.5 NM
Average Speed: OTUSA – 31.63 knots (36 mph), ETNZ – 31.32 knots (36 mph)
Top Speed: OTUSA – 42.52 knots (49 mph), ETNZ – 42.54 knots (49 mph)
Windspeed: Average – 17.6 knots, Peak – 20.8 knots
Number of Tacks/Jibes: OTUSA – 8/6, ETNZ – 8/8

Race 10 Performance Data
Course: 5 Legs/10.02 nautical miles
Elapsed Time: ETNZ – 22:00, OTUSA – 22:16
Delta: ETNZ +:16
Total distance sailed: ETNZ – 11.8 NM, OTUSA – 11.7 NM
Average Speed: ETNZ – 32.25 knots (37 mph), OTUSA – 31.76 knots (36 mph)
Top Speed: ETNZ – 43.01 knots (49 mph), OTUSA – 44.98 knots (52 mph)
Windspeed: Average – 18.3 knots, Peak – 22.3 knots
Number of Tacks/Jibes: ETNZ – 7/7, OTUSA – 7/7

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