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エキサイティング葉山ワールド!モス級世界選手権3日目レポート

 5月26日、「ヤンマー国際モス級世界選手権大会2016」3日目は、南からの強風とうねりのあるハードコンディションで、予定どおり3レースが行われました。昨晩から吹き続けた南風の影響で、うねりは昨日よりも大きくなり、第2集団以降は転覆するレース艇が続出。装備が壊れてリタイヤする選手もいました。(レポート/西朝子 モスワールド実行委員会)

至近距離でトップマークを回航するクリス・ラシュリー(左)vsスコット・バベッジ。photo by Junichi Hirai

 この世界選手権のために企画された若手育成プログラムの推薦でこの大会に出場している八山慎司は、第3レース直前に転覆し、ティラーエクステンションが折れるアクシデントに見舞われましたが、応急処置を施して第3レースも完走しました。

「何が起こってもレースに出るのが楽しくてしょうがないです。日々上達しているのが分かるし、僕は今までクルーとしてヨットに乗っていたので、舵を握るのが楽しい!」(八山選手)

 レース日3日目にしてトップに立ったのが、ポール・グディソン(GBR)です。第1レースと第2レースは、すべてのマークをトップ回航し、そのままフィニッシュという完璧なレース運びでした。2位はイギリスの若手、クリス・ラシュリーです。グディソンに逆転されたものの、その差は1点。イギリス勢の新旧対決から目が離せません。

 第3レースでトップフィニッシュしたのが、オーストラリアのスコット・バベッジです。国際モス級世界協会の会長でもあるバベッジは、虎視眈々と逆転のチャンスを狙っています。

 梶本恆平もトラブルに泣かされました。フォイルが破損し、港に戻って交換するため、第1レースに出場できませんでした。予備のフォイルは軽風用だったので、第2、第3レースは艇のコントロールに苦労しましたが、それでも、日本人トップをキープしています。

 明日26日はレイデイとなり、レースは行われません。選手たちは観光やレース艇の整備、休息と思い思いの1日を過ごします。27日からは再びシビアな戦いが再開されます。風は徐々に収まっていく予報です。

◎YANMAR Moth World Championship 2016(大会公式、成績速報、トラッキング、写真集)
http://www.mothworlds.org/hayama/
◎Moth World FACEBOOK
https://www.facebook.com/mothworlds/

暫定トップに立ったポール・グディソン(GBR)。一段階上のボートスピードに圧倒されます。photo by Junichi Hirai
モスに乗って2カ月程度。東京五輪へ向け470級から49er級に転向して活動を開始した八山慎司(SPN所属)。「身体を酷使するモスは、ものすごく良いトレーニングになります」photo by Junichi Hirai
世界一かっこいい61歳、アンドリュー・マクドゥーガル(AUS)。総合10位。しびれます。photo by Junichi Hirai
大会3日目もよい風に恵まれ3レース実施。事前練習や前哨戦の全日本を含めてよい風が吹いています。来日した選手たちは「日本は最高の風が吹く」と思ってくれるでしょう。photo by Junichi Hirai
ブームがまっぷたつに折れてしまった大成選手。photo by Junichi Hirai
1レースに掛かる時間が短く(1レース40分程度)11時から3レースやっても14時にハーバーへ帰着。photo by Junichi Hirai
わお!世界選手権スペシャルの巨大モス型ブレッドもお披露目されました。photo by Junichi Hirai


世界選手権3日目ダイジェスト映像

2016モス級世界選手権 3日目成績

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