Loading

イエールISAFワールドカップ3日目。日本勢上昇、吉田/吉岡8位へ

 4月24日、ISAFセーリングワールドカップ3日目。オープニングシリーズも折り返し地点を越えて後半戦へ入りました。イエールの風は弱く、午前中は陸上待機。昼前に弱い風が入り、スローペースでレースが始まりました。470級女子の吉田 愛/吉岡美帆は、シフトの読みに苦戦しながらも第6レースで2位を取って8位へ上昇。メダルレース圏内に入りました。(BHM編集部)

15.04.24_7Z7A8017
リオ五輪から初めて採用される49erFX級。日本選手は出場していませんが、女子×女子の激しいバトルが繰り広げられています。photo by Junichi Hirai

 吹き上がった昨日の風はどこへいったのか。イエールにおだやかな海が戻ってきました。しかし、低迷した初日の軽風とは違って、日本勢は元気です。吉田 愛/吉岡美帆に続くように、470級男子も成績アップ。松永鉄也/吉田雄悟が11位、土居一斗/今村公彦が12位まで上げてメダルレース進出の10位以内を狙います。

 また、ラジアル級の土居愛実は、前日の結果から気を取り直して10-13位で総合18位へアップ。上マークでは上位で回航するシーンも見られ、世界の走りと遜色ありません。日本のレーザーラジアル級がワンステージ上がった戦いをしているのを見て、長らく五輪競技を取材している編集部としては、驚きでもあり、頼もしくもあり、さらに上の舞台で戦うことを期待しないわけにいきません。

 49er級の牧野幸雄/高橋賢次も4位を取るなど上位成績で総合15位へ再浮上。本シリーズでも凹凸のある成績が気になりますが、上位を走る実力があるのは証明されています。成績を安定させることができれば、大きな飛躍につながるでしょう。

 オープニングシリーズ最終日は470級男女、ラジアル級が2レース、49er級、RS:X級男女が3レースの予定です。ワールドカップは、オリンピックよりもレベルの高い選手が戦う舞台です。メダルレースに出ると、出ないでは大きな違いがあるのは言うまでもありません。日本チームに追い風を。

15.04.24_4J5A5167
49er級で首位を走るピーター・バーリング/ブラー・チューク(NZL)。ボートバランスが抜群でとにかく速い。昨日は沈しても2位という怪物ぶりを見せました。photo by Junichi Hirai

15.04.24_7Z7A6752
プリンセスソフィア杯から遠征が続く49er級の牧野/高橋。彼らに続く日本の若手チームは現れるのでしょうか? 他国は次の若手、さらに次世代が出てきています。photo by Junichi Hirai

15.04.24_7Z7A2789
ワールドカップのスタートでは最初からU旗が掲揚されます。ゼネリコの次はブラック。日本でもようやく使い始めたU旗ですが、P旗〜U旗〜黒色旗という流れではありません。photo by Junichi Hirai

15.04.24_7Z7A7394
9位のドイツと同点、総合8位に浮上した吉田/吉岡。日本選手が得意とする軽風ですが、彼女たちは軽風が課題です。photo by Junichi Hirai

15.04.24_7Z7A7668
日本選手でラジアル級にだた1人出場する土居愛実。健闘しています。photo by Junichi Hirai

15.04.24_7Z7A8129
49erFX級はトップ10にデンマークが3チーム入って同国内の激戦ぶりがうかがわれます。写真は首位のIda Marie Baad Nielsen / Marie Thusgaard Olsen。アジアからはシンガポールが2チーム出場しています。photo by Junichi Hirai

15.04.24_7Z7A7492
松永鉄也/吉田雄悟は11位まであがりました。10位と4点差。明日の2レースに掛けます。photo by Junichi Hirai

15.04.24_4J5A5223
イエールのハーバーではワールドカップイベントとしてライブもおこなわれています。アマチュアなのかプロなのか…。よく分かりません。photo by Junichi Hirai

15.04.24_4J5A5240
ハーバーに掲示される成績ボード。ここに来るのは3度目ですが、取り替えているシーンをはじめて見ました。photo by Junichi Hirai

ISAFセーリングワールドカップ・イエール大会・3日目成績
470級男子
1. CRO Sime Fantela / Igor Marenic 3-3-6-2-5-(25) 19.00p
2. ITA Gabrio Zandona / Andrea Trani 6-4-3-(26)-3-14 30.00p
3. ESP Jordi Xammar / Joan Herp 5-12-2-(31)-6-9 34.00p
11. 松永鉄也/吉田雄悟 (RET)-15-5-20-17-8 65.00p
12. 土居一斗/今村公彦 (33)-28-10-7-8-16 69.00p

470級女子
1. BRA Fernanda Oliveira / Ana Luiza Barbachan 1-11-4-(16)-13-1 30.00p
2. USA Anne Haeger / Briana Provancha 4-3-(22)-7-12-5 31.00p
3. FRA Camille Lecointre / Helene Defrance 2-(22)-15-11-2-4 34.00p
8. 吉田 愛/吉岡美帆 27-2-(28)-9-18-2 58.00p
39. 山口祥世/畑山絵里 24-(UFD)-30-31-38-15 138.00p

49er級
1. NZL Peter Burling / Blair Tuke 2-9-3-1-1-2-3-3-(20) 24.00p
2. DEN Jonas Warrer / Anders Thomsen 5-15-(32)-4-3-3-8-5-18 61.00p
3. AUS Nathan Outteridge / Iain Jensen (33)-4-1-16-12-6-17-1-11 68.00p
15. 牧野幸雄/高橋賢次 17-2-(38)-14-34-22-4-24-16 133.00p

レーザーラジアル級
1. BEL Evi Van Acker (17)-4-4-2-7-2 19.00p
2. DEN Anne-Marie Rindom 3-(24)-6-1-12-3 25.00p
3. LTU Gintare Volungeviciute Scheidt 6-3-8-4-11-(22) 32.00p
18. 土居愛実 27-13-(32)-25-10-13 88.00p

RS:X級男子
1. FRA Pierre Le Coq 16-12-(24)-5-10-1-1-3 48.00p
2. ISR Nimrod Mashiah (28)-23-2-2-1-13-6-6 53.00p
3. FRA Julien Bontemps (21)-17-9-1-7-2-10-9 55.00p
22. 富澤 慎 13-29-17-31-(37)-16-34-2 142.00p

RS:X級女子
1. NED Lilian De Geus (15)-3-2-4-4-13-11-8 45.00p
2. CHN Jiahui Wu 14-(27)-4-2-10-10-8-14 62.00p
3. HKG Hei Man Hayley Victoria Chan 8-2-18-(22)-16-3-15-2 64.00p
30. 須長由季 28-29-29-35-27-(36)-28-13 189.00p

◎ISAF SAILING WORLD CUP Hyeres
http://swc.ffvoile.fr/

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
日本レジャーチャンネル
リスクマネジメント・アルファ
ベイトリップ セーリング
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
日本ORC協会
Velocitek
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ

CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSSPECIAL