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アメリカズカップ・ワールドシリーズ ニューヨーク大会レース初日レポート

 5月7日、第35回アメリカズカップの予選「ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ(以下「ACWS」)」の第5戦ニューヨーク大会。マンハッタンの高層ビル群の影響による不規則な風と、最大4ノットで流れるハドソン川の潮流によって、過去にないほどの難しいレースとなりました。(レポート/ソフトバンク・チームジャパン)

AC45のフォイリングを観戦するニューヨークの人たち。初日は風が安定せずノーレースに。その後、予備レースがおこなわれました。photo by ACEA 2016 / Sean T. Smith

 本日は3レースを予定していましたが、スタート予定時刻になっても風が安定せず、この日のレースは中止扱いとなり、既定の時刻を過ぎてから「予備レース」が行われました。

 この予備レースは、無風や荒天などの理由で明日レースが行われなかった場合に、ニューヨーク大会が不成立になることを防ぐために行われるレースで、明日レースが中止となった場合にのみ公式成績として採用されます。

 その予備レースで、スタートから飛び出したのがソフトバンク・チーム・ジャパン。軽風で他のチームがフォイリングできずにいる中、早い段階でフォイリングし、他のチームを引き離してトップで最初の回航マークを通過。そのまましばらくフォイリング状態を維持して、マンハッタン島に近づくコースを選択。このコース選択が当たり、反対側のコースを選択して2位につけたニュージーランドチームをさらに引き離す展開となりました。

 その後は早福総監督が「スムーズにレースを展開できた」と語るように、大きなミスのない走りで終始トップを守り、そのままフィニッシュを果たしました。

 現時点では公式なレースとして認定されていないものの、チームにとってはACWS初のトップフィニッシュとなる、価値のある結果となりました。チームの調子は上向きで、メンバーの士気は急上昇中。強風が予想されている明日のレースで、再びトップフィニッシュを目指します。

アメリカズカップのベースとなるノースコーブ・ヨットハーバー。photo by ACEA 2016 / Ricardo Pinto
ソフトバンクチームジャパンは規定時間を過ぎた後におこなわれた予備レースでトップを決めました。photo by ACEA 2016 / Rob Tringali

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