Loading

これから始まる470バトル。第48回プリンセスソフィア杯最終日

 4月1日、パルマ・デ・マヨルカで開催された「プリンセスソフィア杯」最終日。既報の通り、磯崎哲也/高柳 彬(SPN/日本経済大3年)が、470級男子で金メダルを獲得しました。最終日は25ノット以上に吹き上がるハードコンディションとなり、FX級ではメダルレースに駒を進めた10艇中5艇がディスマストする波乱の1日となりました。(BHM編集部)

7Z7A5197
パルマ大聖堂でおこなわれた表彰セレモニーで優勝杯を手にする磯崎哲也/高柳 彬。photo by Junichi Hirai

 8艇によるメダルレースがおこなわれた470級男子は、ショートコースの激しい攻防で磯崎/高柳が3位フィニッシュ。軽風を得意とする上位チームのスウェーデン(8位=16点)、スペイン(6位=12位)が揃って順位を落とし、オールラウンドの風で走りに定評ある磯崎/高柳は、わずか1点差で逆転優勝を果たしました。

「緊張はそれほどしてなくて、海外レースの経験が少ないので、思いきりやって自分たちの力を出し切ろうと思いました。割り切った考えでリラックスしてレースできたのが良かったです。20ノット以上の風も(今冬の)座間味合宿で特訓していたので、その成果がでました」(磯崎哲也)

「予選のスタート後があまりよくなく、そこから追い上げる展開が多かった。あきらめず、目の前の相手を一艇ずつ抜くという内容がよかったと思います。この冬はダウンウインドを徹底的に練習しました。船の動きやボディパンプで少しでもスピードアップする方法を試行錯誤していて、いま自分たちの武器になっています」(高柳 彬)

 磯崎哲也/高柳 彬は、近年のプリンセスソフィア杯では2011年の470級女子、吉田 愛(旧姓:近藤)/梶本和歌子(旧姓:田畑)の銀メダルに次ぐ表彰台となりました。世界で最も格式の高いディンギーレースの表彰セレモニーで、日本選手が壇上に登ることは誇らしく、日本を世界へアピールする結果となりました。

 リオ五輪の翌年は、各国の選手が活動を一旦休止して再スタートを切るタイミングを見計らっている時期です。今回のプリンセスソフィア杯には、ギリシア(リオ3位)、アメリカ(リオ4位)、スペイン(リオ12位)らが出場しました。

 これからプリンセスソフィア杯に出場した選手に加えて、各国のトップセーラーが参入してくるでしょう。470級の国際大会は、4月ワールドカップ・イエール大会、5月モナコ・ヨーロッパ選手権、6月ワールドカップ・サンタンデール最終戦、そして本年度の天王山となる7月テッサロニキ世界選手権へと続きます。

 今後、ベテラン勢が加わってくると、戦いはより厳しさを増していくに違いありません。金メダルを獲得した磯崎哲也/高柳 彬はもちろん、そのほかの日本チームも高い意識と目標を持って戦っています。新生日本470チームの戦いに期待しましょう!

CH6I4881
全種目の金メダリストが壇上に集まって撮影するのがセレモニーのクライマックス。日本選手が壇上に登るのは、長年同大会を取材してきたBHM編集長が初めて目にする光景で、感動を隠しきれませんでした。photo by Junichi Hirai

第48回プリンセスソフィア杯 最終成績
470級男子 参加56艇
1. 磯崎哲也/高柳 彬 49p
2. Carl Fredrik Fock / Marcus Dackhammar (SWE) 50p
3 . Jordi Xammar / Nicolás Rodríguez (ESP) 51p
14. 市野直毅/長谷川孝
15. 今村 亮/外薗潤平
29. 小泉颯作/野田友哉

470級女子 参加42艇
1. Afrodite Zegers / Anneloes Van Veen (NED) 35p
2. Agnieszka SKRZYPULEC Jolanta OGAR (POL) 38p
3. Silvia Mas / Patricia Cantero (ESP) 47p
13. Marina GALLEGO / 吉岡美帆

レーザーラジアル級女子 参加84艇
1. Dongshuang ZHANG (CHN) 83p
2. Viktorija Andrulyte (LTU) 92p
3. Monika MIKKOLA (FIN) 98p
14. 土居愛実

レーザー級男子 参加134艇
1. Francesco Marrai (ITA) 57p
2. Elliot HANSON (GRB) 58p
3. Nick THOMPSON (GBR) 61p
39. 瀬川和正
51. 樋口 碧
74. 北村勇一朗

49er級男子 参加59艇
1. James Peters / Fynn Sterritt (GBR) 68p
2. Diego Botin / Iago López (ESP) 69p
3. Dylan Fletcher Scott / Stuart Bithell (GBR) 81p
33. 古谷信玄/八山慎司

49erFX女子 参加30艇
1. Victoria Jurczok / Anika Lorenz (GER) 47p
2. Helene Naess / Marie Ronningen (NOR) 96p
3. Kimberly Lim / Cecilia Low (SIN) 114p
14. 山崎アンナ/高野芹奈

RS:X級女子 参加58艇
1. Zofia Noceti- Klepacka (POL)
2. CHN Manjia ZHENG (CHN)
3. Stefania Elfutina (RUS)
37. 小嶺恵美
38. 伊勢田愛

RS:X級男子 参加96艇
1. Pawel TARNOWSKI (POL)
2. Iván Pastor (ESP)
3. KOR Taehoon LEE (KOR)
71. 倉持大也
78. 池田健星

◎48 Trofeo Princesa Sofia IBEROSTAR
http://www.trofeoprincesasofia.org

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ジャストヨット運送
日本レジャーチャンネル
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
リビエラリゾート
Velocitek
コスモマリン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ

CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSSPECIAL