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【全日本インカレ】北陸初開催!「第82回全日本学生ヨット選手権」開幕

 11月2日から5日まで、若狭湾に面した福井県高浜町で「第82回全日本学生ヨット選手権」が開催されます。出場校は、470級24校(72艇)、スナイプ級24校(72艇)。各クラス1校につき3チームが出場し、クラス別、合算得点による総合成績を競います。(BHM編集部)

 強風シリーズとなった前回大会を記憶している方は多いことでしょう。前回大会は、470級を日本大、スナイプ級、総合優勝を早稲田大が獲得。総合優勝三連覇を飾った早稲田大は、今年インカレ史上タイ記録となる四連覇へ挑みます。

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レース前日は計測、受付、開会式がおこなわれました。今年は北陸ではじめて開催される全日本インカレです。photo by Junichi Hirai

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若狭和田マリーナは福井国体の開催地です。photo by Junichi Hirai

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北海道大の部旗が木(開催場所に来てから探し出すという大学の伝統)に戻りました。photo by Junichi Hirai

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第82回全日本学生ヨット選手権・出場校

スポーツ新聞の一面を飾った1951年松島全日本インカレ

 今年1月、バルクヘッドマガジン編集部あてにメールが届きました。御年80歳代のセーラーの文面には、「1951年(昭和26年)、宮城県松島で開催された全日本インカレが、当時のスポーツ新聞に大きく掲載されたのをご存知でしょうか?」と書かれていました。

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スポーツ新聞(タブロイド)に全面記事で紹介された1951年松島インカレと右は今年のパンフレット。photo by Junichi Hirai

 編集長が生まれてない時代のインカレです。存じ上げなかった旨を伝えると、丁寧に当時の記事のコピーを送ってくださいました。新聞記事にはこのように書かれています。

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「白帆に潮風はらんで」
全日本大学ヨット選手権
 本年度全日本大学ヨット選手権大会は全国七水域の代表十五校二百余名の精鋭が参加、日本三景の一つ、宮城県松島湾内で八月三日から三日間にわたっておこなわれた。湾内に点在する馬放島、桂島、野々島などの景勝の島々をぬいつつ、潮風を白帆にはらんで海原を走る壮観なレースを繰り広げたが、結局関学が89(ディンギー39、スナイプ50)で昨年に引き続いて優勝した。 
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 「ディンギー」とは470級以前に採用されていたA級ディンギーのことで、数字は得点をあらわしています。先輩セーラーのメールには、「松島大会はレース運営の不手際があり、選手からレース委員会へ抗議が出され、再レースがおこなわれました」とのことです。

 1951年(第16回)松島大会の成績は、1位関西学院大、2位立教大、3位関西大、九州大、と記録されています。当時のインカレに出た選手も、今年の全日本インカレを楽しみにしているかもしれないと思うと、80年以上続く全日本学生ヨット選手権の重厚な歴史を感じずにはいられません。

 また、コピーには当時のパンフレットに記載された選手、大会運営名簿、手書きの成績書き込みがあり、いまもむかしも変わっていない、学生選手の熱い思いが伝わってきました。

 そうです。時代は変わっても、選手の気持ちは変わらないのです。さあ、今年も全日本インカレがはじまります。バルクヘッドマガジンは今年も現地からレポートします。おたのしみに!

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当時のパンフレットに記載された出場選手一覧と手書き成績表の一部


第82回全日本学生ヨット選手権大会・開会式


2010年〜2016年大学インカレ30分総集編
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