Loading

【ソフィア杯】日本チーム好発進!プリンセスソフィア杯開幕

 4月2日、スペイン・バレアレス諸島のパルマ・デ・マヨルカで「プリンセスソフィア杯」が開幕しました。この大会は、五輪10種目+キールボート(J/80、ドラゴン級、ORCクラスが前週に開催)でおこなわれ、欧州を中心に870艇、62カ国(地域)から1215選手が出場します。(BHM編集部)

00300402-374A5477
パルマ・デ・マヨルカ(スペイン・マヨルカ島)で開幕したプリンセスソフィア杯。photo by Junichi Hirai

 この大会に9種目28艇の日本選手が出場しています。これほど多くの日本選手が出場するのは、毎年のようにプリンセスソフィア杯を取材しているバルクヘッドマガジンの記憶にないので、過去最高の参加数かもしれません。

 大会規模は、昨年よりもパワーアップしている印象です。この大会が人気の理由は、春にはじまる欧州戦のキックオフイベントであること。また、ワールドカップと違いランキングによる出場資格、艇数限定ではないこと等があげられます。

 つまり、ワールドカップと違って若手選手が出場できるのです(ランキングをあげるためには世界転戦しなければならず費用が掛かります)。

 レース会場は3カ所に分かれ、レーザー級にいたっては男子女子あわせて約300艇も集まっているわけですから、その人気ぶりが想像できるでしょう。

 また、大会づくりやレース運営のレベルが高く、トレーニングレースとしても満足度の高いレースを経験できることも多くの参加を集める理由といえます。

 あたらしいカタチにとらわれすぎ、大会の質を下げてしまったワールドカップと違い、地元スポンサーを大切にして、大会の歴史と選手を尊重する素晴らしいヨットレースだと感じます。

 さて、大会初日は微軽風に終止する1日となりました。各クラスともに1から3レースおこなわれ、RS:X級の富澤 慎(トヨタ自動車東日本)、470級男子の市野直毅/長谷川孝(島精機/横浜ゴム)が首位に立っています。

 前大会では、470級男子で磯崎哲也/高柳 彬が金メダルを獲得したことで話題になりました。今回も日本選手が表彰台へのぼるシーンを期待してやみません。

 プリンセスソフィア杯は、4月6日まで予選、最終日の7日には決勝メダルレースがおこなわれます。

00300402-374A5225
レース海面は8海面。全エリアの規模は感覚的に江の島から葉山あたりまでと同じぐらいでしょうか。メインバースは3会場にわかれています。photo by Junichi Hirai

00300402-CH6I0931
本大会には新チームによる初国際レースとなる日本選手が出場しています。ナクラ17級の田畑和歌子/川田貴章は第2レースでトップを快走、最終2位フィニッシュを決めました。photo by Junichi Hirai

00300402-CH6I1130
欧州で新艇を受け取ってレースに挑む(3月のナクラ国内選考には出場できず)深沢瑛里/田中航輝。photo by Junichi Hirai

00300402-CH6I1999
いくつかの大事故が報告されているナクラ17級ではジェットボートが運営艇に加わっています。当然ながら迅速な救助活動も目的です。photo by Junichi Hirai

00300402-374A5199
新チームでスタートした470女子の宇田川真乃/工藤彩乃。初日2レースをおこない12位につけました。photo by Junichi Hirai

00300402-CH6I1986
昨年全日本470優勝、一昨年ジュニア470ワールド優勝の岡田圭樹は早稲田大を卒業。ベテラン外薗潤平と組んで東京五輪を目指します。photo by Junichi Hirai

00300403-374A6244
470級男子の市野直毅/長谷川孝は初日トップで好発進です(1月マイアミW杯でも初日トップでした)。photo by Junichi Hirai

00300402-CH6I1508
フィン級はオリンピックを狙う選手だけが出場しているわけではありません。マスターズ選手も出場します。photo by Junichi Hirai

00300402-CH6I2144
レース初日は風弱く、途中でキャンセルされるクラスも多くありました。2日目以降の風に期待です。photo by Junichi Hirai


大会初日ハイライト映像。提供:レイラインメディア


大会公式プリンセスソフィア杯初日映像

◎49th Trofeo Princesa Sofia
http://www.trofeoprincesasofia.org/

◎2018プリンセスソフィア杯 初日暫定成績
470級男子 参加79艇 2R終了時
1. 市野直毅/長谷川孝 4p
2. FRA Kevin PEPONNET / Jeremie MION 7p
3. GBR Luke PATIENCE / Chris GRUBE12p
10. 高山大智/今村公彦 15p
13. 岡田奎樹/外薗潤平 19p
18. 磯崎哲也/高柳 彬 22p
26. 土居一斗/木村直矢 26p
37. 出道耕輔/中川大河 37p
54. 小泉颯作/野田友哉 49p

470級女子 参加48艇 2R終了時
1. SUI Linda FAHRNI / Maja SIEGENTAHLER 5p
2. GER Nadine BOEHM / Ann-Christin GOLIASS 6p
3. 吉田 愛/吉岡美帆 6p
12. 宇田川真乃/工藤彩乃 17p
15. 林 優季/西代 周 18p

49er級 参加91艇 3R終了時
1. DEN Jonas WARRER / Jakob PRECHT JENSEN 2p
2. POL Dominik BUKSAK / Szymon WIERZBICKI 3p
3. FRA Lucas RUAL / Emile AMOROS 5p
32. 古谷信玄/八山慎司 17p

49erFX級 参加54艇 3R終了時
1. NED Annemiek BEKKERING / Annette DUETZ 2p
2. NZL Alexandra MALONEY / Molly MEECH 3p
3. DEN Ida Marie Baad NIELSEN / Marie THUSGAARD OLSEN 3p
6. 波多江慶/板倉広佳 6p
17. 山崎アンナ/高野芹奈 14p
29. 原田小夜子/永松瀬羅 23p

レーザー級 参加182艇 1R終了時
1. AUS Finn ALEXANDER 1p
1. NZL Sam Meech1p
1. GBR Lorenzo Brando CHIAVARINI 1p
82. 南里研二 28p
100. 瀬川和正 34p

レーザーラジアル級 参加113艇 1R終了時
1. SUI JAYET Maud 1p
1. HUN ERDI Maria 1p
3. GRE KARACHALIOU Vasileia2p
17. 冨部柚三子 9p
37. 土居愛実 19p

ナクラ17級 参加47艇 3R終了時
1. ITA Ruggero TITA / Caterina BANTI 2p
2. ARG Santiago LANGE / Cecilia CARRANZA SAROLI 3p
3. GBR Ben SAXTON / Nicola BONIFACE 3p
22. 田畑和歌子/川田貴章 22p
42. 深沢瑛里/田中航輝 35p

RS:X級男子 参加118艇 1R終了時
1. 富澤 慎 1p
1. CHN Bing YE 1p
1. ISR Yoav COHEN 1p
43. 池田健星 15p
70. 尾川 潤 24p
82. 倉持大也 28p

RS:X級女子 参加67艇 2R終了時
1. CHN Pei Na CHEN 2p
2. GBR Bryony SHAW 8p
3. POL Zofia NOCETI 8p
15. 伊勢田愛 19p
26. 小嶺恵美 25p
52. 新嶋莉奈 49p
54. 松浦花咲実 50p

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ジャストヨット運送
ファーストマリーン
日本レジャーチャンネル
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
関東ミドルボート・オーナーズクラブ
コスモマリン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ

CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSSPECIAL