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【コラム】日本のジュニアセーリングとオリンピック代表選考

 バルクヘッドマガジン編集部はマヨルカ島から戻りました。オリンピック同様、4年に一度の周期でおこなわれる日本代表選考は、今年も緊張感が高まる中で始まりました。(BHM編集部)


3月福岡で開催されたオプティミスト級によるJODAナショナルチーム最終選考会。photo by Junichi Hirai

 五輪活動する選手は、いうまでもなく日本代表選考で勝ち残り、オリンピック出場することを目標に掲げてトレーニングしてきました。「勝てば東京五輪に出場できる。負ければ終わり」という単純明快なストーリーです。自分が望んだ道とはいえ、その重圧は計り知れないものがあります。

 編集長は日本代表選考の一週間前に福岡で開催された「オプティミスト級ナショナルチーム最終選考会」を取材しました。実は、ジュニアセーリングとオリンピックは深い関係があるのです。

 五輪金メダリストの多くは、幼少の頃にセーリングを始め、競技をするなかで国内から国外へと活動を広げていきます。選手たちの「もっとうまくなりたい、速くなりたい」という気持ちの先のひとつに、オリンピックという舞台が待っています。

 470級日本代表選考にする男子スキッパー、市野直毅、岡田奎樹、高山大智、磯崎哲也、土居一斗、小泉颯作、神木 聖、河合龍太郎、出道耕輔は、全員ジュニア時代にセーリングをはじめた選手です。

 実に興味深いのは、上記の顔ぶれに「オプティミスト級全日本選手権」で優勝した選手は誰一人いないことです。

 この五輪代表選考を”点”として見れば、一時期だけの一瞬の戦いになってしまいます。でも、彼らはジュニア時代からのライバルであり、いうなれば、オリンピック日本代表選考は、日本一を取れなかった選手たちが「もっと速くなりたい」を続けた先にある決戦の場でもあるのです。

 バルクヘッドマガジンがオプティミスト関連の取材をするときは、いつもこのことを考えます。「このなかから将来オリンピックで金メダリスト取る選手がきっと登場するだろう」。

 そんなことを考えながら、福岡ナショナルチーム選考、そしてプリンセスソフィア杯を取材していました。


表・ジュニア選手の年齢とオリンピック開催年
2019年に15歳になるジュニア選手は、パリ五輪(20歳/2024年)、ロス五輪(24歳/2028年)、そして次の五輪(28歳/2032年)(32歳/2036年)になります。現在の中学3年はパリ五輪、小学4年の選手はロス五輪あたりからオリンピックに関係してくることになります


恒例になっている荒川渡さんからフォトレポートが届きました。3月に福岡で開催された「JODAナショナルチーム最終選考」です。下記よりダウンロードして御覧ください。

◎2019JODAナショナルチーム最終選考会レポート(ダウンロード)
http://www.sailmagazine.jp/guest/2019-04-09_opsetection2019.pdf

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