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【コラム】ヨット部を引退したら次にどうする? 大学対抗&U25マッチが終わって

 3月2〜4日までマリーナ東海で開催された「第7回大学対抗&U25マッチレース」が終了しました。バルクヘッドマガジンは、毎年この大会を楽しみにしています。初日は強風、2日目、3日目は微風となり、ラウンドロビンの途中成績で順位が決まりましたが、今年の学生マッチもおもしろかった。レース以上の魅力を再確認しました。(BHM編集部)

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学生マッチ全員集合。今年は昨年(9チーム)よりも多い11チームが出場しました。photo by Junichi Hirai

 第7回大会の優勝は、九州大ヨット部を卒業したメンバーが乗り込むConneryチーム、2位は東京大(4年生)、3位九州大(3年+4年生)です。前年度優勝の関東同盟チームや今年の九州大OBチームは、学生マッチ優勝を目標に掲げて出場したチームで、「みながマッチ初心者でも練習せずに勝てるわけではない」とことを実証しました。

 マッチレースの場合、フリートレース以上に勝者への賞賛が高くなる傾向があるため、敗れたチームはいつも以上に悔しい気持ちを味わったかもしれません。「悔しいから上手になりたい」。その気持ちを忘れず、これからもセーリングに関わってもらえたらうれしいです。

 この大会はヨット部を引退した大学生が出場する最後の大会で、はじめてキールボートを体験します。子供の頃からセーリングしていたとか、学生時代の経歴やディンギーが上手いとか、そういうことは関係なく、集まるのはセーリングが大好きなセーラーばかりです。

 出場した選手は、さまざまな理由があったと思います。大学生活最後の思い出に4年生同士でヨットレースに出たいというチームもいます。思い出づくり、卒業ヨットレース旅行、バルクヘッドマガジンは大歓迎です。良い思い出が、できたのではないでしょうか。

 この大会で、キールボートやマッチレースを経験して、選手たちはいろんな感じ方をしたと思います。思えば、編集長も学生時代にディンギーに乗り、部活を引退するとすぐにキールボートの世界に入りました。選手のみなさんと近い立場にいたように思います。

 編集長の場合、友達にレースチームに誘ってもらい、週末のクルーザーレースにはまり、オーバーナイトのロングレース等を経験して「こういう世界もあるんだ」と感激した覚えがあります。ちょうどヨット部を卒業して1年目のできごとでした。

 現在は、仕事の都合で週末に乗るのはむずかしいので、平日でもできるひとり乗り(モス)に乗っています。どんなセーリングとの付き合い方が自分にあっているのか、なんて誰にも分かりません。ということはやってみなければ分からない、ということです。

 セーリングの世界は広く深く、キールボートもマッチレースもそのなかの選択肢のひとつ。ヨット部を引退して、ディンギーを続けるのもいいし、別の挑戦をするのもいいでしょう。大学対抗&U25マッチレースで知り合った先輩や仲間と情報交換して、夢中になれるセーリングを見つけてもらえたらうれしく思います。

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第7回大学対抗&U25マッチレース成績

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最終日は風弱く、2フライト実施でレース終了。左は2位の東京大でスキッパーの菅原選手は「出場の理由は、同期が仲良くて、思い出づくり半分、ガチ半分という気持ちで出場しました。全員が大学からヨットをはじめて、強豪校に勝ちたいと思い、この1カ月間、毎週練習しました。動作などはかなり上達しました。運もあったけれど2位になれてうれしいです」とコメント。photo by Junichi Hirai

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第7回大会優勝のConnery/九州大OBチーム。来年はどんなチームが登場するのでしょうか。学生マッチは、前年度優勝チーム、全日本インカレ上位校、日本学生外洋帆走連盟代表(アニオールズカップ優勝校)、地元代表に招待状が送られ、それ以外は、インビテーションリクエストを申し込むことで出場できます

◎毎月開催されているマッチレースに出てみよう!
 マッチレースに興味を持ったみなさん、毎月葉山と伊勢志摩で開催されている国内マッチレースに参加してみてはいかがでしょう? 勝てば賞金もあります。詳しくは日本ヨットマッチレース協会(http://www.matchrace.gr.jp/)を御覧ください。
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最終戦は2018年12月15、16日の伊藤園マッチ・クリスマスカップ。ここで年間シリーズ王者が決定します

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