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【コラム】さようならオーフス、世界選手権取材を終えて

 8月12日、約二週間続いたデンマーク・オーフスの取材が最終日を迎えました。雨の降るオーフスは肌寒く、真夏にもかかわらず冷たい風が吹いています。(BHM編集部)


最終日は雨にもかかわらず大勢の一般客がレース観戦に訪れていました。日本では考えにくい光景ですが、将来、日本もこんな風にヨットレース観戦が日常の楽しみになってくれたらいいなぁと思います。photo by Junichi Hirai

 バルクヘッドマガジン編集部のメディアセンターでの作業も残りわずかとなりました。今回、編集部ははじめて世界選手権でメダルを取る場面を取材でき、いつにない充実感に包まれています。

 暑かったり寒かったり、晴れたり雨が降ったり、無風になったりストームに見舞われたり、いろいろな海を体験しました。「デンマークって天気が極端なんだ」と地元の人が話していましたが、それもわかる気がします。

 本大会でも編集長はフォトボートに乗って毎日海に出ていました。レース海面が多く(全部で9海面)、遠く、レース数も多いので、撮影プランを立てるのは難しく、特に多くの日本選手が出場した序盤は頭を抱えてしまいました。

 また、余談ですが、編集長がハーバーで大転倒してしまい、手や膝小僧が傷らだらけになってしまいました。船を固定するために臨時に張られたワイヤーに引っかかってしまったのですが、これは、カメラを構える時に地味に痛くて不都合でした。

 でも、そんな小さな不都合なんて、日本が2つのメダルを獲得したことで、すべて吹き飛びました。

 4年に一度開催される「セーリング・ワールド・チャンピオンシップ」(旧名称:ISAFワールド)でメダルを取ったことはとても重要な意味があったと思います。

 日本は直接関係がないとはいえ、この大会で2020年東京五輪の40%の出場国が決定します。

 セーリング・ワールド・チャンピオンシップは、各国が五輪出場を掛ける本気の大会で、いわば「本気の力」が問われます。

 つまり、年間シリーズのワールドカップよりも価値は格段に高く、メダルを取ることが難しい戦いだ、というこです。

 表彰セレモニーで国歌が流れ、フラッグポールに日の丸があがっていくシーンを見ながら、「日本はついにここまで来たんだな」なんてことを考えていました。

 さあ、あとはメディアセンターの荷物を片付けて、部屋に戻ってパッキング。日本へ帰る準備をすることにします。


編集長が思いっきり走っていて足を引っ掛けてころんだワイヤー。船を固縛するためのワイヤーですが、転ぶと超痛い。photo by Junichi Hirai


ハーバーにはどーんとライブ施設が作られ、毎日さまざまな音楽ライブがおこなわれていました。photo by Junichi Hirai


部屋はAirbnbでアパートを借りました。物価の高いデンマークでの食事は自炊。家主に自転車を貸してもらったり、とっても快適でした。思えば、今年の宿泊はほとんどAirbnbです。編集部の出張スタイルが大きく変わりました。photo by Junichi Hirai


デンマークのおじさん聖歌隊。イベントスペースで歌っていました。photo by Junichi Hirai


BHM編集長とメダルレース前の吉田愛選手。photo by T. Nishi

◎Hempel Sailing World Championships Aarhus 2018
http://www.aarhus2018.com/
◎セーリング・ワールド・チャンピオンシップ 成績
https://aarhus2018.sailing.org/results
◎YOUTUBEライブ再放送
https://www.youtube.com/channel/UCihBCFVwHKZT_jHc3Y3j8YA

セーリング・ワールド・チャンピオンシップ成績
RS:X級男子 参加85艇 最終成績
1. NED Dorian van RIJSSELBERGHE
2. NED Kiran BADLOE
3. FRA Louis GIARD
27. 富澤 慎
72. 池田健星
78. 倉持大也
80. 尾川 潤

RS:X級女子 参加62艇 最終成績
1. NED Lilian de GEUS
2. FRA Charline PICON
3. CHN Yunxiu LU
34. 小嶺恵美
36. 須長由季
39. 伊勢田 愛
41. 大西富士子
50. 新嶋莉奈
53. 松浦花咲実

ナクラ17級 参加68艇 最終成績
1. ITA Ruggero TITA / Caterina MARIANNA BANTI
2. AUS Nathan OUTTERIDGE / Haylee OUTTERIDGE
3. ARG Santiago LANGE / Cecilia CARRANZA SAROLI
35. 飯束潮吹/畑山絵里
42. 梶本和歌子/川田貴章
60. 村山仁美/渡部雄貴
65. 深沢瑛里/田中航輝



470女子 参加47艇 最終成績

1. 吉田 愛/吉岡美帆

2. ESP Silvia MAS DEPARES / Patricia CANTERO REINA
3. GBR Hannah MILLS / Eilidh McINTYRE
4. FRA Camille LECOINTRE / Aloise RETORNAZ

5. ESP Bàrbara CORNUDELLA RAVETLLAT / Sara LÓPEZ RAVETLLAT

6. CHN Mengxi WEI / Haiyan GAO
7. ITA Benedetta di SALLE / Alessandra DUBBINI

8. GBR Amy SEABRIGHT / Anna CARPENTER

9. GRE Maria BOZI / Rafailina KLONARIDOU

10. SLO Tina MRAK / Veronika MACAROL
19. 宇田川真乃/工藤彩乃
30. 田中美紗樹/野田乙心
40. 林 優季/西代 周

470男子 参加64艇 最終成績

1. FRA Kevin PEPONNET / Jeremie MION
2. 磯崎哲也/高柳 彬
3. ESP Jordi XAMMAR HERNANDEZ / Nicolás RODRÍGUEZ GARCÍA-PAZ
4. SWE Anton DAHLBERG / Fredrik BERGSTRÖM

5. AUS Mathew BELCHER / William RYAN

6. 岡田奎樹/外薗潤平
7. USA Stuart McNAY / David HUGHES

8. SWE Carl-Fredrik FOCK / Marcus DACKHAMMAR

9. ITA Giacomo FERRARI / Giulio CALABRÒ
10. 土居一斗/木村直矢

22. 神木 聖/疋田大晟

26. 市野直毅/長谷川孝

28. 高山大智/今村公彦

29. 出道耕輔/中川大河

42. 小泉颯作/野田友哉

49. 河合龍太郎/中澤太郎

フィン級 参加90艇 最終成績
1. HUN Zsombor BERECZ
2. SWE Max SALMINEN
3. NED Pieter-Jan POSTMA
68. 西尾勇輝
83. 國米 創
90. 藤村裕二

レーザーラジアル級 参加119艇 最終成績
1. BEL Emma PLASSCHAERT
2. NED Marit BOUWMEESTER
3. DEN Anne-Marie RINDOM
22. 土居愛実
52. 冨部柚三子
66. 多田桃子

レーザー級 参加165艇 最終成績
1. CYP Pavlos KONTIDES
2. AUS Matthew WEARN
3. GER Philipp BUHL
73. 瀬川和正
74. 南里研二
142. 樋口 碧
163. 宮田一志

49erFX級 参加60艇 最終成績
1. NED Annemiek BEKKERING / Annette DUETZ
2. AUT Tanja FRANK / Lorena ABICHT
3. GBR Sophie WEGUELIN / Sophie AINSWORTH
18. 波多江慶/板倉広佳
38. 原田小夜子/永松瀬羅
55. 山崎アンナ/高野芹奈

49er級 参加86艇 最終成績
1. CRO Sime FANTELA / Mihovil FANTELA
2. FRA Mathieu FREI / Noe DELPECH
3. GER Tim FISCHER / Fabian GRAF
26. 高橋稜レナード/小泉維吹
64. 古谷信玄/八山慎司

カイトボード級男子 参加61艇 最終成績
1. Nicolas PARLIER 27.0p
2. Guy BRIDGE 31.0p
3. Theo de RAMECOURT 40.0p
48. 唐門 紘 208.0p

カイトボード級女子 参加11艇 最終成績
1. D. MOROZ 12.0p
2. E. KALININA 23.0p
3. A. FANCELLI 38.0p
9. 平田恵美 119.0p ※マスターズ3位

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