集まれ、未来のフォイリングセーラー!シーボニア「フォイリング・アカデミー」開催

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  • Apr

 4月18〜21日、神奈川県三浦半島・シーボニアマリーナで「フォイリング・アカデミー」が開催されました。このイベントは一般社団法人・日本海洋アカデミーのプログラムで、フォイリングカタマランの体験とセーラーの育成を目的としています。(BHM編集部)


使用艇は欧州中心に活動していたGC32〈マンマユート!〉。海上練習では同チームメンバーが全面協力しておこなわれました。photo by Junichi Hirai

 フォイリングカタマランといえば、オリンピックで採用されているナクラ17をはじめ、レッドブル・フォイリングジェネレーションのフライングファントム、SailGPのF50、第35回(AC72)、第36回アメリカズカップ(AC45、AC50)、GC32によるレーシングツアー、エクストリーム・セーリングシリーズなどが知られています。

 気軽に乗れる身近なボートではありませんが、世界のレーシングシーンのひとつにフォイリングボートがあります。このフォイリングを体験できるイベントとして、日本ではじめて開催されたのが「フォイリング・アカデミー」です。

 フォイリング・アカデミーに参加したのは、普段ディンギー、クルーザーに乗る現役セーラーで、フォイリング経験のない11名です。講習は海上と陸上でおこなわれ、海上の実技講習では、プロセーラーでJSAFオリンピック強化委員会49er級コーチを務める山田 寛コーチをリーダーに、同チームで世界のグランプリレースで活躍するマニュー・ウェラー、ディエゴ・ステファニが技術コーチとして参加。

 また、日本SailGPチームの早福和彦COO(最高執行責任者)や笠谷勇希選手、モス級全日本チャンピオンの後藤浩紀さんら豪華講師陣が「フォイリング」の仕組みやセーフティ講習、さらにオンボードでのコミュニケーション方法など多岐にわたる内容で講習がおこなわれました。

 参加者たちは、約3名が交代でGC32に乗り込み、ヘルムスマンやバウマン、トリマー、フォイルなどをそれぞれ担当。肉体的にもハードなセーリングに悲鳴をあげながらも、フォイリングの新体験に興奮している様子でした。


オンボードの動作をプロセーラーから学びます。参加セーラーは慣れない艤装に戸惑いながらも一生懸命理解しようとしていました。photo by Junichi Hirai


海上練習では3人が交代しながら乗りました。風や波のコンディションが限定されるので、練習時間は限られてきます。photo by Junichi Hirai


「49erのセーリングのヒントになれば」と五輪活動する古谷信玄/八山慎司(写真)も参加しました。photo by Junichi Hirai


練習ではメインシートトリマー、ジブトリマー、バウマン・マスト、フォイルコントロール、ヘルムスマンに挑戦しました。photo by Junichi Hirai


五輪470活動後、メルジェス32、20などのキールボートでも活躍。現在は49er級のコーチを務める山田寛さん。photo by Junichi Hirai


SailGPの早福さんはオンボード上のコミュニケーション方法やアメリカズカップチームを例にした「勝つ」チーム作りについて話しました。photo by Junichi Hirai

 ここでフォイリング・アカデミーに参加したセーラーたちの声を一部ご紹介します。

・ユースアメリカズカップの国内選考をYOUTUBEで見ていて、そのときは高校生だったけれど、いつかチャンスがあれば乗ってみたいと思っていました。
・体力が足りないのはわかっていたけれど予想以上に大変。
・目標は全日本インカレ優勝です。いつもの船だけではなく、フォイル艇に乗ったり、有名な講師の方々から学ぶことで、ヨット部の活動に活かすことができればと思い参加しました。
・セーリングの基本は同じだけれども、これまで経験してきたのとは全然違うと感じました。
・(ユースアメリカズカップの選考など)チャンスはあったけれど、自分に自信がなくて応募できなかった。今回はせっかくの機会なので勇気を出して参加してみました。
・大学を卒業して、これからどんなセーリングをしていいのか迷っているところです。いろんな船に乗ってみたいという気持ちと速いボートが好きなので参加してみました。

 今回のフォイリング・アカデミーは20代のセーラーが中心で、自身のセーリングの向上を目的に参加した人が多い印象でした。短期間の実践練習で乗りこなすまでには至りませんが、それぞれが自分なりのヒントを掴んでいたようです。

 編集部がアカデミーを取材した感想は、フォイリングを体験でき、いままでと違う世界を垣間見れるだけでなく、プロセーラーからリアルな実技を教えてもらえる、貴重なセーリング実践講習だと感じました。

 バルクヘッドマガジン読者のなかには、応募してみたかったけれど、足踏みした方も多かったのではないでしょうか。第2回フォイリング・アカデミーは今秋開催される予定です。みなさん、実際にオンボードで未知の感覚を味わってください。次回開催をお楽しみに!

◎一般社団法人 日本海洋アカデミー
https://www.riviera.co.jp/academy/


メルジェスシリーズやJ/70、マキシボートでも活躍するマニュー・ウェラーがアカデミーのために来日。参加セーラーを指導しました。photo by Junichi Hirai


出艇前にブリーフィング、着艇後は練習を振り返るデブリーフィングを毎日おこないました。photo by Junichi Hirai


若いセーラーからの質問に答える早幅さん。アカデミーではアドバイサーという立場で参加選手と接していました。photo by Junichi Hirai


参加セーラーとコーチ陣。次回は9月開催が予定されています。photo by Junichi Hirai

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