連載ヨットレース繁盛記 クラブレースで悲鳴

  • 26
  • Feb

 あっという間にバルクヘッドマガジンの人気連載となったヨットレース繁盛記!。意外な場所で意外な人から「あの記事、おもしろいよね〜。よく読んでます」と声を掛けてもらうこともあり、編集部もちょっぴり鼻高々です。さて、クラブレースをメインに活動する〈ホビーホーク〉は日本の一般的なクラブレーサーといえます。時々ズッコけるけど、まじめに楽しく一生懸命。〈ホビーホーク〉は、そんなオトナのチームです。(BHM編集部。photos by O.Yuko


連載4回目はSAILRACING CUP。強風からだんだん風が落ちていき…

ヨットレース繁盛記!ドタバタ編
HMYC SAILRACING CUP

 葉山マリーナヨットクラブ2013年シリーズ4戦目は、「第1回SAILRACING CUP」です。本日も葉山は晴天。空が真っ青です。そして強風予報が出ています。(文/石丸寿美子)

 今回、わたしたちの〈ホビーホーク〉は、いつも頼りにしているアフターガードの御大たちが欠席のため変則ポジション。でも楽しげなメンバーが8人(うち怪力4人)。強風でもバッチリ起こしてがんばります!

 ちなみに、病み上がりで5カ月ぶりに復帰するメンバーに用意されたポジションは「エア・マスト」。大丈夫、ピットが怪力なので引いているフリするだけでオッケーです。

『ブローをひとり占めして小躍りする』

 参加艇は27艇、そのうち外来艇が7艇です。久々登場の〈カラス〉(KING40)をはじめ三崎やシーボニア、江の島からも豪華な顔ぶれが揃いました。

 第1レース。30度位を軸にシフティーな北東風。やや上有利。1艇はみ出すと集団心理であれよあれよと膨らんでお決まりのゼネリコです。

 I旗ルールでの仕切り直しは、オールフェアでスタートしましたが、うーん、頭が引っ込んでしまい苦しい走り出しです。こうなると、シットエア(編注:乱れた風)を避けるためにプラン通りのコースが引けなくなるのが痛いです。

 そのうち風が落ちてきました。あれれ? 予報と違うんですけど。下りレグの間にジブチェンジして、軽風モードに気持ちも切り替えます。風が急激に落ちてきた時は、最後のひと吹きをうまくつかんで大きくゲイン、なんてことがよくあるけれど、そうです、このレグではそれを実践できました!

 有利な位置関係を作ってジャイブできたので、吹き残りのブローを独り占めして、シモマークまでに前の艇団の中に食い込むことに成功。キャホ! 密かに小躍り。

 そして、いつものように熱いシモマーク回航でバウアップしていくと、なにやら背後に気配が…。


下マーク回航で…。いろいろあるのです。写真右が〈ホビーホーク〉

 振り向くと、後続艇のバウがライフラインを越えて背中に突き刺さりそうな勢いで迫ってきたので、三浦郡葉山町全域に響き渡るくらいの、ムンクもびっくりな悲鳴をあげてしまいました。

 しかも、怪力クルーが抑えてくれて結局接触しなかったのに、です。あまりの叫び声に周りでは〈ホビーホーク〉が大クラッシュでもしたかと思ったみたいです。ああ、恥ずかしい。ごめんなさい&ありがとう怪力さん。

 さあ後半。残りを上手くまとめればかなりいい位置でフィニッシュできそうです。このコースも冴えてました。つい、「いや〜、いいねぇ!」などと口走って、歯を見せてしまいます。

 そして最終レグ。一定周期で両サイドから交互にパフが入って来るようだけど、これを外してしまいました〜。レグ前半で伸ばした左サイドが後半には完全に死んでしまい、まさかのブレーキ。

 小躍りしたのと、叫んだのと、歯を見せた罰で着順暴落。修正27艇中18位。さっきまで歯を見せてたのに、ショボーンとなりました。


〈ホビーホーク〉のオンボード。「そう簡単にはいかねーなー」。ヨットレースの展開に一喜一憂です。photo by Y.Hattori

『教訓:歯を見せるのはフィニッシュしてから!』

 第2レース。待っている間に風が少しあがって来ました。時折かなり左振れの風も入ってくるようになり、もしかしたら、もしかしたら予報どおり北西の強風が入って来るのかな? と期待したけれど、スタート時にはまた元に戻ってしまいました。

 スタート後、右狙いで即タックします。1レース目に比べたら嫌なうねりがおさまって少し走らせやすくなった感じ。狙い通りのヘッダーをがっつり貰い、ウハウハしながらタックしてレイラインに乗せますが、さらにどんどん右に振れて大変なオーバーセイルで1上マークを回航。ジャイブセットは間に合わなかったけれど、何とか早番でジャイブして艇団の中を団子になって進みます。

 その後も強弱と振れがヒジョーに激しく、猫足でシモに縮こまっていたと思ったら、カミに駆け上がってフルハイクになったり、みんなドタバタ大忙しです。

 最後のダウンウインドでは、カームで漂っていると後ろから強烈なミサイルシフトをドキュンと打ち込まれてワイルドジャイブしたり、ブローチングする艇まで。なんだか葉山沖めちゃくちゃな感じになってきました。

 〈ホビーホーク〉もそんな風に翻弄され、メロメロになって走っていましたが、ようやく風が安定して吹き上がってきた矢先、スピンポールのブライダル破損でTHE END。またまたショボーンとしながらジブでフィニッシュするという結末でした。このレース修正でビリ4の24位。総合成績は27艇中22位と大たたきをやってしまいました。

 優勝は、むずかしいコンディションをそつなくまとめた〈フェローズ〉(Y-33S)。冠スポンサーSAILRACINGのウエアや小物をたくさん獲得していました。んー、あやかりたい!

 成績はダメだったけど、今日も、楽しいメンバーとワイワイとレースして楽しかったです! まあ、そんなにいつも簡単にいくほどヨットレースはつまらないスポーツじゃないってことも、よくわかってるつもりです。次も、楽しくガンバリマス!!

 まだまだ冷たい風。でも、今日は風や陽射しの中に何となく春の匂いが混じっていました。Tシャツの季節が待ち遠しいです!


優勝のフェローズチーム。おめでとうございます!


葉山から見る夕日。きょうもスバラシイ1日でした

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