興奮の5日間が閉幕。ガルダ湖「フォイリングウィーク」最終レポート

  • 11
  • Jul

 7月10日、イタリア・マルチェージネで約5日間続いた「フォイリングウィーク」が最終日を迎えました。ヨットレース・イベントではないので、とりとめなく始まり終わるなか、「風が良ければまだ乗るよ」といった居残りセーラーもいたりして、良い意味で自由気ままなセーラーの集まりだなと感じます。オリジナリティあふれるフォイルボートに乗っているのも、その性格に合っているのでしょう。(BHM編集部)

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フォイリングウィーク最終日。早朝の風でモス(写真)、フライングファントムのレースがおこなわれました。最終日におこなわれる予定だったGC32最終レースはキャンセルされました。photo by Junichi Hirai

 バルクヘッドマガジン編集長の取材もこれでひと段落です。取材していた数日間、船の艤装を見ているだけでわくわくする気持ちを久しぶりに味わいました。こうした感動を味わえるのは、とても贅沢なことです。願わくは、バルクヘッドの原稿や撮影を他のだれかに任せて、自分もいっしょにセーリングできたら、なんて幸せだったことでしょう(そんな腕は、まだないんですけれども…)。

 このフォイリングウィークには「浮き上がって走る」船しか登場しませんでした。5月に葉山で開催されたモスワールドのレポートにも書きましたが、フォイルボートは世界の主流ではありません。この期間、ガルダ湖にフォイルボートばかり走っていたので勘違いしてしまいそうです。しかし、フォイラーモスが登場した2000年以降、そして2013年のアメリカズカップで採用されてから、セーラーの視点が「フォイリング」に向いているのも事実です。

 そして今年は「GC32元年」といえるほど、GC32が盛り上がっています。エクストリーム・セーリングシリーズとGC32レーシングツアーの年間サーキットで世界から注目が集まり、さらにスイス、スウェーデン、イギリス、日本等は、ユースアメリカズカップのトレーニングとして上記の大会に参加しています。この取り組みは、前回のユースアメリカズカップには見られなかったものです。

 ただし、編集長が取材していて感じたのは、フライングファントムもGC32も一過性の盛り上がりに過ぎないのでは?ということ。クラスを否定する意見ではないのですが、モスは当然のように毎年変化していってるし、あたらしい技術やアイデアでカタチがどんどん変わっている。

 フォイルボートをワンデザインの型にハメてしまうのは、そのボートの寿命を縮めてしまうのかもしれません。フォイリングの技術は常に進化しているので、次から次へとあたらしい船が登場するでしょう。さらにフォイルボートが広まるためには「より速く、簡単に、安全に」がキーワードになるのではないでしょうか。

 また、フォイリングに限らず、あたらしいセーリングを迎え入れる土壌が日本にあるだろうか、ということも考えてみました。が、すぐに考えるのをやめました。もし、フォイリングに興味を持つセーラーがいれば、自ら情報に手を伸ばすだろうし、興味のないセーラーは見向きもしないでしょうから、その辺は、自然の流れで自由に変化していくものだと感じています。

 さあ、バルクヘッドマガジンのフォイリングウィーク・レポートはひとまず終了です。みなさん、編集長の趣味に付き合ってくれて、ありがとうございました。フォイリングウィークのレポートは、雑誌KAZIにも掲載される予定です。おたのしみに。

GC32 Malcesine Cup 最終成績
1. Team Tilt 1-3-5-1-2-1-1-2-2 18p
2. NORAUTO 3-1-1-3-1-2-2-5-1 19p
3. Gunvor Sailing 2-2-4-5-7-3-4-1-4 32p
4. Argo 6-4-2-2-4-5-7-4-6 40p
5. Malizia – Yacht Club de Monaco 4-5-7-4-3-9-6-3-5 46p
6. ARMIN STROM Sailing Team 5-7-6-10-10-8-3-8-3 60p
7. Mamma Aiuto! 10-8-3-7-7-7-8-6-8 64p
8. Team ENGIE 9-9-9-6-5-4-5-7-13 67p
9. Real team 8-6-10-9-9-6-10-9-9 76p
10. Orange Racing 7-10-8-8-10-10-9-10-7 79p

◎GC32レーシングツアー
http://www.gc32racing.com/
◎Foiling Week
http://one.foilingweek.com/

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