猪苗代湖ディンギーフェスティバル「志田浜オープンヨットレース」レポート

  • 03
  • Sep

 8月27,28日の2日間、猪苗代湖の志田浜をベースにテーザー級のミッドサマーレガッタと共催で「第6回猪苗代湖志田浜オープンヨットレース」が行われました。猪苗代湖の夏のオープンレースは、1984年に猪苗代町協賛で天神浜をベースに海外選手を招待して国際オープンの形で実施されたのから始まり、一時は100艇を超える参加がありました。(レポート・写真提供/日本インターナショナル14協会 藤井義久)

16.09.03_01
猪苗代湖で開催された志田浜オープンヨットレース。ホビー16vsRS100

 しかし、震災が引き金となり2010年の26回大会が最後に。この年、地元の郡山ヨットクラブが立ち上がり、復興は自分たちの手でという掛け声で震災のその年から現在の形で復活したのです。今年が第6回。以前国際オープンに参加していたメンバーにも認知され、今回はテーザー級を入れると第1回の2倍の参加艇数に回復しました。

 今回は、オープンクラスとテーザークラスとを、スタートを分けて開催されたので、筆者から見たオープンクラスのレースの様子を中心にレポートしたいと思います。

16.09.03_07
第1レース上マークへのアプローチ

 筆者は、1985年の大会から途中1回の欠席(和歌山ワールド参加のため)を除き連続で猪苗代のレースに参加しています。2011年に国際オープンが無くなると聞いた時には大変がっかりしましたが、間もなく郡山ヨットクラブが自主運営で開催するという連絡を受け、非常にうれしく思い駆けつけました。

 2000年ぐらいまではインターナショナル14が参加艇の主力で優勝回数も最多だったと思いますが、徐々にテーザークラスや東北地区の高校生の参加数が増えて、我がインターナショナル14はじり貧の一途と、この点では寂しい限りです。私は志田浜開催での1、4、5回大会はインターナショナル14で参加しましたが、クルーの確保が難しく今回はRS100での参加です。

 今回も前日に艇を持込み練習する予定でしたが、仕事の関係で出発が遅れ到着は夜になってしまいましたが、毎回前日から行くとクラブの方が準備に来られていて、私の艇を降ろすのを手伝ってくれます。非常に親切なメンバーで当然来年も行こうということになるわけです。

 過去2回RSで参加したときはいずれも微風で艇のパフォーマンスを猪苗代の方にお見せできなかったのですが、今回も27日は予報では終日微風で雨。翌日は風が吹く予報だったので「3レース目を明日に延期しようよ!」なんて思って出艇しました。

16.09.03_02
第2レーススタート直後

16.09.03_03
第3レース岩渕選手(右)と佐藤選手

 第1レースは3〜4mの軽風でスタート。下断然有利、スターボでのスタートが厳しいラインでしたので、下マーク付近での混乱を避け、私は中央から即タックでスタートしました。福島国体470代表の斎藤、佐藤組がトップ回航、今回1艇参加の郡山ヨットクラブ所属のインターナショナル14萩原、菊地組、地元のレーザーラジアル安田選手が続きます。

 私は6,7番目で1上を回航し、数艇のレーザー、ホッパーをかわしてホビー16田中組に続いて4番目で1下を回りました。地元のレーザー佐藤正志選手が追ってきます。さらに風が落ちて我慢の後半を乗り切り、なんとかこの順位でフィニッシュしました。前の方では斎藤組が萩原組を最後の上りでかわしてファーストフィニッシュとなりました。

 第2レースは2〜3mでスタート。若干の下有利で斎藤組が下一番でスタート。私はスタート前に艇を止めてしまい上の方から30秒ほど遅れてポートでスタート……最悪です。

 14の萩原組はリコールで戻らなかったので失格、残念でした。1上はレーザー佐藤正志選手がトップ。470斎藤組、ホビー田中組、茨城涸沼のシーホッパー大平選手が続きます。私は29er佐原組に続き10番目ぐらいで回りましたが、ジェネカーのおかげで何とか470斎藤組に続いて、正志選手のすぐ前で1下を回りました。

 風は平均すると2mほどですが、所々に3,4mのパフがありこれを掴めるかどうかで大きくスピードが変わります。下マーク回航後右に伸ばした正志選手にあっさり抜かれ大きな差を付けられましたが、今度はこちらにパフが入り、2上はすぐ後ろで回れましたので、ジェネカーランでかわすことができました。470齊藤組がトップフィニッシュ、私、正志選手、途中大平選手をかわして峰岸選手の順となりました。ホビーはここまで風が落ちると厳しいようです。

16.09.03_04
西間親子。初レースで3位入賞しました

 第3レースはさらに風が落ちてコースも短くしてスタート。スタート時には2mあったかどうか……。このレース郡山ヨットクラブのレーザー岩淵選手が風下からジャストスタート。私も下から数番目でやっとまともなスタートが切れました。

 1上は470齊藤組、レーザー岩淵選手、正志選手の順で回航。上マークを回ることにはさらに風は落ち、サイドマークへは真追手。ジェネカーも開きません。こうなるとレーザーやホッパーには太刀打ちできずじり貧の一途です。

 サイドマークを回るころから真横〜前からパフが入り、下マーク回航後はジェネカーを使える風向に変ってしまいました。結局上下逆転のコースになってしまいましたが、470齊藤組がファーストフィニッシュ。正志選手、大平選手、岩淵選手、逗子(江の島)の村上選手の順の順でフィニッシュしました。

 結局雨も降ったりやんだりで、軽風に終始しましたが、何とか初日3レースが予定通り実施できました。みなさん積極的に攻めて、各レースでリコールによる失格が出ていました。戻って自分の成績を確認すると6位と結構良くてびっくり。インターナショナル14乗りの西間選手は長男の立君と始めてのシカーラに乗って同じく暫定6位。立君は始めてのスピンもしっかり操作しており、感心しきりでした。

16.09.03_05
ジェネカー付きアクアミューズ

 この晩は、オープンクラス、テーザー合同でホテル磐光でウエルカムパーティーが行われ、恒例のフリート紹介で盛り上がりました。今回は暫定3位に付けた郡山ヨットクラブの岩淵選手が初めてとは思えない饒舌の司会を務め、さらに盛り上げてくれました。

 28日は天気予報通り雨もやみ、日差しが出て、猪苗代湖に白波が見え始めました。この辺りは郡山方面からの吹き出しのポイントで、時折10mを超えるブローが入ります。この強風でスタート前に浜に戻る艇もみられる中、第4レースがスタートしました。

 この強風で本来のスピードを見せたのがホビー16の田中ペアです。フリーではぶっ飛んでました。これを470齊藤組が追いかける展開。ほとんどの艇が下りのリグで撃沈する中安定して走りました。私も上〜サイドで安全運転が逆に災いしてきついブローでバウ沈!

 起こすのに10分以上かかる間に、ホビーと470に1周抜かれてレース展開も分からずじまい。はっきりしているのは、私が復帰して下マークに行くまでの間にたくさんの沈艇が悪戦苦闘していたこと。

 目の前に走っているのは西間親子ペアだけでした。何とか抜きたかったのですが、ここでジェネカーを上げて沈したらタイムリミットなので完走狙いの安全策。ジャイブも無しでタック。西間ペアに1秒及ばす修正最下位とはいっても完走したのが28艇中8艇(内1艇が高校生)でした。

16.09.03_06
優勝の佐藤ペアとInt14の大きさの違いが面白い

 第5レースは本気出すぞ、とフィニッシュ後にジェネカーにもトライ。上げてみると上げた方が安定して走れました。しかし、あまりにレスキュー艇が忙しすぎてオープンクラスの第5レースはノーレースに。残念!とはいえ、テーザークラスが第5レースをしている間、波の無い強風下でジェネカーランを楽しんで浜に戻りました。

 総合成績に目を向けると、前日トップだった正志選手が第4レースリコールとなり、470の斉藤・佐藤ペアが総合優勝となりました。2位には郡山ヨットクラブの岩淵選手、そして総合3位には親子初レースの西間親子ペアが入りました。3位までの選手には恒例のお米が贈られました。最終日の完走とリコールが明暗を分けました。その他にも第6回で6位賞、一番遠くから参加したで賞(芦屋)、ブービー賞にはお米が贈られました。そして全員に参加賞が嬉しいです。

 高校生クラスでは1位がレーザーラジアルの鈴木君、2位には420の小野、宍戸ペア、3位にはラジアルの平賀君でした。鈴木君は高校生ではただ一人、全レース完走。最後の強風レースで完走したのは立派です。

 今年も郡山ヨットクラブを中心に東北地区の有志の面々による迅速な運営、そして奥様方による朝食、昼食の提供など、最高の運営により大いに楽しませていただきました。本当にありがとうございました。

 来年も同じく8月末の月末に第7回大会が行われることが決まりましたので、みなさん早速来年のスケジュールに入れてください。筆者も予定表に入れました!

16.09.03_08
全員集合。来年またお会いしましょう!

16.09.03_11
2016志田浜オープンヨットレース成績

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
セイコー
ポール・スチュアート
ジャストヨット運送
日本レジャーチャンネル
ベイトリップ セーリング
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
リビエラリゾート
Velocitek
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ