江の島470級世界選手権を振り返る(2)バルクヘッドマガジンレポート

  • 16
  • Aug

 470世界選手権4日目が終わり、土居一斗/木村直矢、岡田奎樹/外薗潤平、磯崎哲也/高柳 彬の3艇が、ポイント差4点で10位以内にひしめきあう大混戦となりました。この中から抜け出したのは岡田/外薗。翌日5日目は強風コンディションとなり、岡田/外薗だけがメダルレース進出を決め、日本男子最高得点を獲得しました。(BHM編集部)


470ワールドでメダルレースへ進んだ岡田奎樹/外薗潤平(総合9位)。代表選考で1位に出ました。photo by Junichi Hirai

 大会5日目は勝負の1日となりました。葉山方面からの強い潮は強風に打ち消されましたが、南から入る不規則なうねりは、オフロードバイクのダートコースさながらのハードな海面です。

 大会5日目におこなわれた3レースはまさにドラマでした。1上マークを2位で回航しながらリーチングレグで沈をした土居/木村、ガスケットのトラブルを抱えて走らざるを得なくなった磯崎/高柳。

 対象的に岡田/外薗は、後位置からマーク回航の駆け引きなどで順位を上げていく走りが印象的でした。TracTracのトラッキングデータを確認すると3チームのドラマが良く分かります。

◎TracTrac(GPSによるトラッキングデータ)
https://www.tractrac.com/event-page/event_20190802_classworld/1618

 メダルレース進出を決めた岡田/外薗は得点差からメダル獲得の可能性はなく、6位をいかに保守するのかがポイントでした。代表選考を考えた場合、世界選手権でボーナス得点が与えられ、6位の場合、獲得ポイントに9点が加算されます。

 大会最終日におこなわれた男子メダルレースのスタートで、オーストラリア、スペイン、フランス(79)、そして岡田艇がリコール。そのうちラインへ戻り、スタートを切り直したのは、金メダルを獲得したオーストラリアだけでした。

 スペイン、フランス、岡田艇は、上マークでジュリー艇からリコール(失格)のコールとともにコース外へ排除されます。その時点でオーストラリアの金メダルが確定し、マット・ベルチャーは大きく手を上げ、勝利の雄叫びがレース海面に響き渡りました。

 岡田/外薗は残念ながら順位を9位へ落とし、ボーナス得点獲得ならず。第3回目となる470級の代表選考は、8月27〜9月1日まで江の島で開催されるワールドカップシリーズです。この大会で470男子日本代表が決まります。最後の戦いに注目しましょう。

第2回選考終了時 470男子獲得ポイント(8月9日時点)
岡田奎樹/外薗潤平 42点
市野直毅/長谷川孝 40点(トップと2点差)
磯崎哲也/高柳 彬 30点(12点差)
土居一斗/木村直矢 22点(20点差)
高山大智/今村公彦 17点(25点差)
小泉颯作/松尾虎太郎 8点(34点差)
神木 聖/疋田大晟 0点
河合龍太郎/中澤太郎 0点
出道耕輔/中川大河 0点
※選考方法については、日本セーリング連盟オリンピック強化委員会による実施要項を御覧ください。
http://jsaf-osc.jp/selection/selection-021.php


メダルレースのスタート。風下の日本、フランス、風上のオーストラリア、スペインがリコール。オーストラリアだけがスタートし直しました。photo by Junichi Hirai


勝つべくして勝ったオーストラリアのベルチャー/ライアン。王者の余裕、格の違いを見せつけました。photo by Junichi Hirai


強風の5日目、リーチング沈が悔やまれる土居一斗/木村直矢。photo by Junichi Hirai


大会5日目、ガスケットのトラブルで十分な走りができなった磯崎哲也/高柳 彬。photo by Junichi Hirai


日本チーム最高順位を獲得した岡田奎樹/外薗潤平。昨年のワールドカップ江の島では金メダルを獲得しました。photo by Junichi Hirai


パルマ8位、ワールド17位で選考ポイント2位。ワールドカップで逆転日本代表を狙う市野直毅/長谷川孝。photo by Junichi Hirai

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