江の島470級世界選手権を振り返る(1)バルクヘッドマガジンレポート

  • 15
  • Aug

 江の島470級世界選手権が終わりました。大会期間中は毎日猛暑日となり、ヨットハーバーは沸騰するように熱く、オリンピック本番は選手だけでなく運営スタッフや関係者も熱中症対策が必須だと感じました。でも、長期間、江の島でトレーニングしている海外選手たちは了承済みのようで、ヨットハーバーやレース海面で独自の方法で体力を温存していたのが印象的でした。(BHM編集部)


470ワールド銀メダルを獲得し、東京五輪日本代表に内定した吉田/吉岡。長期、短期の目標設定を明確に課題を一つずつ乗り越えている印象があります。photo by Junichi Hirai

 銀メダルを獲得した吉田 愛/吉岡美帆は、シリーズ序盤からトップ争いを演じ、強風とラフなコンディションでは確実に上位に食い込む、という良い流れで主導権を握りました。

 1点差で迎えたメダルレースはさらに緊迫した内容となり、1上マークでイギリスに先行するものの、2下マークで逆転されるという、1レースの間に金〜銀〜銅(3位フランスとの得点差も重要でした)を行き来するスリリングな展開に。決勝メダルレースの成功例といえる好勝負が繰り広げられました。

 昨年の世界選手権で金メダルを獲得して、ディフェンディングチャンピオンとなった吉田/吉岡のプレッシャーは、計り知れないものがあったと想像します。

 また、セーリング競技としては初めてと言っていい100名を越える報道陣が江の島へ来訪し、彼女たちは常に注目の的で、取材陣は一挙手一投足を逃さないよう凝視していました。

 今年の彼女たちは、決して好調とは呼べない結果を残してきました。彼女たちの不調というよりも、海外チームの実力があがってきている、というのが現実的な見方で、吉田/吉岡は今年出場した国際大会で一度もメダルを獲得していません。

 こうした「いくつものいつもとは違う状況」で、自身のパフォーマンスを発揮した吉田/吉岡は、見事というほかありません。そして、彼女たちはまたひとつ上のステージへ成長をとげた、と言っていいでしょう。

 吉田 愛選手、吉岡美帆選手、吉田雄悟コーチ、チームサポートのみなさん、銀メダル獲得おめでとうございます。東京五輪が楽しみになってきました。


予選決勝シリーズで1位を2回、2位2回、3位を2回取った吉田/吉岡。金メダルを狙える1点差の2位でメダルレースへ挑みました。photo by Junichi Hirai


艇を置くバースには日陰がありません。選手たちはテントを立てて日差しを避けています。photo by Junichi Hirai


暑さを凌ぐため氷の入ったベストを用意したイギリスチーム。レース前後に着ていました。photo by Junichi Hirai


首に氷タオルを巻いて体温を下げる吉田/吉岡。photo by Junichi Hirai


レース後の記者会見では大勢の報道陣が彼女たちを取り囲みました。通常とは違うムードでしたが、平常心を崩さずに戦いました。photo by Junichi Hirai

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