欧州最大規模のレガッタ、マヨルカ島プリンセスソフィア杯はじまる

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 3月28日、スペイン・バレアレス諸島マヨルカ島で「第47回プリンセスソフィア杯」がはじまりました。この大会に日本から470級男子3チーム、女子2チーム、RS:X級男女、レーザー級に出場します。バルクヘッドマガジン編集長は、現地から日本選手の活躍をレポートします。(BHM編集部)

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スペイン・マヨルカ島でプリンセスソフィア杯が開幕しました。この大会は世界最大規模を誇るオリンピック種目ヨットレースです。写真は東京五輪へ向けて日本選手の活動が予定されているフィン級のスタート(本大会に日本選手は出場しません)。photo by Junichi Hirai

 プリンセスソフィア杯は、セーラー一家であるスペイン王国のソフィア王妃の名をそのままに、1968年から続くディンギーレガッタです。一時、ISAFセーリングワールドカップに組み込まれましたが、その流れから自らはずれ、オリンピック、パラリンピック種目のほかに、伝統のドラゴン級もおこなわれます(以前はスペインで人気のスナイプ級も採用されていました)。

 実行委員会から発表されたデータによれば、レース海面は12クラス8海面。65カ国/1121名/789艇がエントリーしています。3つのマリーナがメイン基地になっていて、相模湾で例えるなら、「江の島、葉山、佐島が基地になってレースがおこなわれている」というイメージです。当然ながら、選手の数やレース運営のスタッフ数では、東京五輪よりも大規模なイベントになります。

 冬季のマヨルカ島は、温暖な気候と安定した風、さらに宿泊施設が豊富なことから、欧州セーラーのトレーニング基地になっています。1月から長期合宿するチームもあるほどで、トレーニング期間の締めくくりがプリンセスソフィア杯です。同時に、ここからフランス、イタリア、オランダ、イギリス、ドイツと続く欧州サーキットの起点となるレガッタでもあります。

 昨年は、日本470級男女とRS:X級男子のオリンピック代表選考にあてられたプリンセスソフィア杯ですが、日本代表選考が全て終わり、今年はリオ五輪代表選手と2020年東京五輪を狙う次世代選手がエントリーしています。

◎第47回プリンセスソフィア杯 日本参加選手
470級男子
 土居一斗/今村公彦
 市野直毅/長谷川孝
 高山大智/木村直矢
470級女子
 吉田 愛/吉岡美帆
 山口祥世/畑山絵里
RS:X級女子
 伊勢田 愛
RS:X級男子
 工藤 輝
レーザー級
 瀬川和正

 東京オリンピックへ向けて戦いの火蓋が切られました。今春より日本大学へ進学する高山大智は、ヤマハ発動機の東京五輪キャンペーンのなかで活動を開始しました。今回のクルーには同大学3年になる木村直矢がつとめ、初の470級国際大会に挑みます。

 また、レーザー級に3月初旬のリオ五輪アジア大陸選考で惜しくも出場を逃した瀬川和正、RS:X級男子には明治大卒で愛媛県セーリング連盟/FAREAST所属の工藤 輝が出場します。

 プリンセスソフィア杯初日は、20ノット近くまであがる絶好のコンディションでおこなわれました。途中、大きく風が振れる場面もありましたが、各クラスとも2、3レースの規定レース数を実施。470級女子の第1レースでは、吉田 愛/吉岡美帆が、ダウンウインドレグでトップのイギリスを追い抜きトップフィニッシュを飾る、圧巻の場面も見られました。

 プリンセスソフィア杯は4月2日までおこなわれます。日本選手の活躍にご期待ください。

第47回プリンセスソフィア杯 初日成績
470級男子 77艇参加
1. AUS Mathew Belcher / Will Ryan 2p
1. USA Stu Mcnay / Dave Hughes 2p
3. SWE Anton Dahlberg Dahlberg / Fredrik Bergstrom 5p
11. JPN 土居一斗/今村公彦 16p
31. JPN 高山大智/木村直矢 34p
36. JPN 市野直毅/長谷川孝 37p

470級女子 66艇参加
1. GBR Amy Seabright / Anna Carpenter 3p
1. SLO Tina Mrak / Veronika Macarol 3p
3. BRA Fernanda Oliveira / Ana Barbachan 3p
4. JPN 吉田 愛/吉岡美帆 4p
38. JPN 山口祥世/畑山絵里 38p

レーザー級 参加152艇
1. ARG Julio Alsogaray 3p
2. NZL Andrew Maloney 4p
2. NOR MILLSY Kristian Ruth 4p
90. JPN 瀬川和正 59p

RS:X級女子 62艇
1. RUS Olga Maslivets 4p
1. ISR Noy Drihan 4p
3. USA Marion Lepert 4p
50. JPN 伊勢田愛 47p

RS:X級男子 85艇
1. ISR NIMROD MASHIAH 2p
1. GBR Tom Squires 2p
3. FRA Thomas Goyard 4p
75. JPN 工藤 輝 74p

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ビーチで出艇を待つ49er級。photo by Junichi Hirai

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ダウンウインドでイギリスをかわして(写真)トップフィニッシュを飾った吉田 愛/吉岡美帆。初日1-3位で総合4位。photo by Junichi Hirai

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2度目のプリンセスソフィアに挑む山口祥世/畑山絵里。第2レースの沈が痛かった。photo by Junichi Hirai

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チーム結成2年目の市野直毅/長谷川孝。ザオリ軍団(ザオリセールを使用するクロアチア、アルゼンチン、フランス、イタリア、スペインチーム)に加わり、これまでの日本には見られなかったオリジナリティーあふれる武者修行で経験を積んでいます。photo by Junichi Hirai

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今月のアブダビ選考でリオ五輪出場を逃した日本ですが、レーザー級からはただ一人、瀬川和正が出場しています。photo by Junichi Hirai

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49erFX級はディスマスト艇が相次ぎました。写真のオーストラリア艇はラダーもなく、20ノットの風のなか極めて困難な状況に。photo by Junichi Hirai

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RS:X級男子には日本から工藤輝が出場しています。昨年の世界選手権に続いて精力的に活動しています。photo by Junichi Hirai

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欧州の避暑地で知られるマヨルカ島は、シーズンオフにも関わらず多くの観光客で賑わっています。夏のシーズンになると人口が2倍以上になるとか。photo by Junichi Hirai

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今回のプリンセスソフィア杯では、単独ディンギーレガッタではじめて大会専用アプリが開発され、ファンにライブや速報成績等が提供されています。メジャースポーツでは珍しくないアプリによる情報配信がセーリングでどういう反応があるのか興味深いところです。プリンセスソフィア杯では、ウエブと連動する情報管理システム「SALTI」の採用など世界で一部最新のヨットレース運営がおこなわれています。photo by Junichi Hirai


大会初日ダイジェスト。映像提供:レイラインメディア

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