日経大爆発継続。スナイプ級は西村が王手

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  • Sep

 9月1日、蒲郡で開催されているインカレ個人戦2日目。レース委員会は事前に4レース消化を予告していて、選手ともに気合十分です。また、風はコンスタントに5〜8メートルあり、全日本選手権の舞台は万全。空には低く厚い雲。この雲が通り過ぎると数分間、激しい通り雨が降ることもあり、海上の天気はめまぐるしく変化しました。(BHM編集部)


470級トップの土居/石井。明日の最終日は先輩の今村/外薗と一騎打ちとなります。photo by Junichi Hirai

 本日で全7レースを終えましたが、上位の顔ぶれは変わりません。470級は、日本経済大が圧倒的な強さを見せています。日経大は総合1〜4位を独占。トップを走るのは昨年の覇者、土居/石井です。しかし、6レース以上消化したことで、昨日のリコールがカットされた今村/外薗が一気にその差を詰めてきました。

 今村/外薗は日経大の4年コンビです。他大では、まぎれもなくリーダー艇の実力を持つ彼らですが、1学年下に土居がいるためこれまで苦渋を強いられてきました。しかし、4年の意地を見せ、2-1-4-3位で4点差へ。明日の最終レースでは、(同点ではタイブレイクで負けるため)5点差をつければ今村/外薗が逆転します。土居のスコアでカットレースとなっているのは本日1レース目の12点。このレースは軽風でした。明日の午前中は風が弱い予報が出ています。風次第ではおもしろいレースが期待できそうです。

「きょうも吹いてくるとスピードで前に出られる、という内容でした。午前中が終わった時点で今村さん(今村/外薗)と同点になったので、午後は1-1を取るしかない、という気持ちでのぞみました。きょうのところはホッとひと安心です。あとは最終日。得点を確実に守って二連覇目指します!」(土居)

 それにしても、日経大は恐ろしいほどのパワーをみせています。この結果を「日経大は強風に強いから」で片付けるには問題があるでしょう。実際に、今回は強風と呼べるような風は吹いていません。5、6メートル程度の中風域がほとんどで、そのなかで他チームはまともに走れていない現状です。

 また、スナイプ級も含め、コース戦略が荒すぎで、無駄が多い場面が目に余ります。上マークのアプローチひとつを見ても、毎回スーパーオーバーセール大会です。これは、ダウンウインドレグでも同じで、最短コースを無視して長距離を走るため、ヨットレースの航跡になっていません。これは、走り込み不足と未熟な基礎戦略によるもの。現状を見た限り、全日本インカレまで残り少ない期間ですが、成長する伸びしろは大いにありそうです。

 スナイプ級は同志社大の西村/中川が、第4レースで失格(42条ベナルティ施行の不備。360度回転しかしなかった)となりましたが、首位を保守しています。彼らを追うのは、安定した走りを見せている早稲田大の加藤/櫛田です。西村艇の8点に対して、加藤艇は14点。スナイプ王者の決着は、最終日に持ち越されます。

 明日は全日本インカレ個人戦最終日です。果たしてインカレ独特のドラマは待っているのでしょうか?

◎全日本インカレ個人戦 大会2日目暫定成績
470級 参加46艇
1. 土居/石井(日本経済大)8点(カットレース12点)
2. 今村/外薗(日本経済大)12点(47)
3. 岩下/磯崎(日本経済大)32点(17)
4. 山本/高瀬(日本経済大)33点(23)
5. 飯野/成川(慶應義塾大)45点(47)
6. 波多江/畑山(日本経済大)48点(39)
6. 村田/東野(同志社大)48点(20)

スナイプ級 参加46艇
1. 西村/中川(同志社大)8点(カットレース47点)
2. 加藤/櫛田(早稲田大)14点(6)
3. 横田/船橋(明治大)21点(11)
4. 若竹/末繁(関西学院大)45点(18)
5. 橋本/野中(立命館大)47点(31)
6. 野瀬/杉原(同志社大)57点(21)

シングルハンド級 参加12艇
1. 元津大地(鹿屋体育大)7点(カットレース3点)
2. 山田佳明(香川大)15点(5)
3. 高橋友海(早稲田大)17点(8)


スナイプ級トップの西村/中川。「きょうは4レースやって疲れました!今年は強風で乗れてないので風があがると不安だったけど、去年までの蓄積で走れている感じです。でも、感覚的にしっくりきていない部分があります。主将として他大学の動向もチェックしています。全日本インカレで総合に絡んでくる、日大、早稲田大、慶應大の関東勢には注目しています」(西村)


全日本インカレ団体戦(各クラス72艇)よりも少ない46艇のスタート。photo by Junichi Hirai


スナイプ級2位の加藤/櫛田(早稲田大)。残り1レースで一矢を報いることはできるか? photo by Junichi Hirai


「初日にリコールをしたけれどスタートでも攻めてます。でも、きょうは1上の順位が悪く追い上げる展開でした。このまま2番で終わるわけにはきません。明日も攻めます。残り1レースに掛けます!」(今村)


シングルハンドで優勝をほぼ確実にした元津大地。鹿屋体育大に入学したばかりの彼は普段470級に乗っていますが、九州予選で敗退したためシングルハンドに出場しています。唐津西高時代にピカイチの成績を残しているだけに今後の活躍が楽しみな選手です。photo by Junichi Hirai


マークアプローチひとつをみても未熟さが目立つ内容です。もっと練習を!photo by Junichi Hirai


ロンドン五輪レーザーラジアル級代表の土居愛実が兄の応援に掛けつけました。彼女はオリンピックのために慶應大(1年)を半年休学。9月から学校に通うとのこと。同時にリオへ向けた活動も開始します。photo by Junichi Hirai


大会2日目470級暫定成績


スナイプ級暫定成績


シングルハンド級暫定成績

◎愛知県ヨット連盟(成績等)
http://www.ayf.jp/

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