日本470男女メダルレースへ。リオ五輪テストイベント7日目

  • 22
  • Aug

 8月21日、ブラジルで開催されているリオ五輪テストイベントも残り2日となりました。大会7日目は、レーザー級、ラジアル級、49er級、49er級FXのメダルレースがおこなわれました。これらの種目に日本選手は出場しません。レーザーはイタリア、ラジアルはリトアニア、49erはニュージーランド、49erFXはメダルレースで逆転したブラジルが金メダルを獲得しました。また、470級男女は予選最終日となり、土居一斗/今村公彦が総合9位、吉田 愛/吉岡美帆が総合10位で最終日のメダルレース進出を決めました。(BHM編集部)

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メダルレース進出を決めた470級男女。彼らはリオ五輪日本代表に内定しています。photo by Junichi Hirai

 メダルレースは北京五輪ではじめて採用された決勝レースです。得点は2倍、カットレースには含まれず、オンザウォータージャッジが採用され、艇同士の抗議はすぐさま判断されます。フィニッシュ後は順位がすぐに掲示され、その瞬間に勝者が決まるというシステムです。メダルレースの採用でレース後の審問がなくなり、「勝者の喜びと感動」をテレビカメラがとらえられるという利点があります。

 反対にメダルレースのわかりにくさは、戦いの内容が分かりにくくなることかもしれません。メダルレースは決勝とされながらも、前日までの得点差である程度の順位が確定してしまい、獲得できる上限・下限の点数を意識しながら戦うため、複雑化してしまう向きがあります。極端にいえばトップフィニッシュした選手が総合10位になり、10位でフィニッシュした選手が優勝することも多々あり、ヨットレースを知っている人からすれば当たり前ですが、一般視聴者に伝えるには詳細な説明が必要になります。

 このシステムはさておき、メダルレースに出るか、出ないかは、日本にとって大きな壁になっています。出場できるのは予選で10位までの選手のみ。オリンピックの場合、参加艇数(参加国)が限られているので、強豪国から複数出場する世界選手権やヨーロッパ選手権のような大会よりも、トップ10には入りやすいように見えますが、そうではありません。

 トップ10に近づくことはできても、トップ10に入るハードルは相当高いものです。いまの日本が目標にしているのはメダルレースの進出。その先にメダル獲得のために戦う舞台があるとすれば、そこまでの道のりはまだまだ遠いといえます。

 そのなかで470級男女のメダルレース進出は、価値のあるものです。本日の470級はアウトサイド(湾外)の海面でレースを予定していましたが、風がなく、インサイド(湾内)へと大移動。3時過ぎにレースが始まり、4ノット前後の風で1レースを実施しました。土居/今村は7位を取って総合9位を保守。7位のアメリカ、8位のスウェーデンと近いポイントでメダルレースへ進みます。

 さあ、明日はリオ五輪テストイベント最終日。日本470級男女の最高のパフォーマンスをみせてもらいたいと思います。

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2度のUFDにも関わらずトップ10に入りメダルレースへ進む吉田 愛/吉岡美帆。photo by Junichi Hirai

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レーザーラジアル級はリトアニアのGintare Volungeviciute Scheidtが優勝です。photo by Junichi Hirai

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49er級は4マークをまわったトップ集団がフィニッシュを間違えたのかジェネカーを降ろして沈黙。後続艇が気づいてフィニッシュし波乱の幕切れに。photo by Junichi Hirai

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圧倒的な速さを見せた49re級優勝のニュージーランド。かつてのトム・スリングスビー(レーザー級ロンドン五輪金メダル)、ベン・エインズリー(フィン級ロンドン五輪金メダル)のような絶対的なパワーを見せつけました。photo by Junichi Hirai

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コルコバードのキリスト像を背景に走る49er級FX。メダルレースは最もビーチ近くの海面でおこなわれます。photo by Junichi Hirai

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レーザー級はFrancesco Marrai(ITA)が優勝。photo by Junichi Hirai

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49er級FXはブラジル女子が逆転優勝を決め、地元メディアが殺到しました。photo by Junichi Hirai

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日本オリンピック委員会副会長をつとめる日本セーリング連盟 河野博文会長もメダルレースを観戦しました。photo by Junichi Hirai

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飛び立つ飛行機のすぐ前をフィン級がえい航されています。このようなヨットレースの海面は世界でも珍しい。photo by Junichi Hirai

◎ISAF Aquece Rio International Sailing Regatta 2015
http://www.sailing.org/olympics/rio2016/home
◎Aquece Rio
http://www.aquecerio.com/

470級男子 参加22艇
1. CRO Sime Fantela / Igor Marenic 3-7-7-1-1-2-5-(9)-8 34.0p
2. AUS Mathew Belcher / William Ryan 1-6-8-7-(23)-3-1-1-14 41.0p
3. ESP Onan Barreiros / Juan Curbelo Cabrera 8-1-(18)-10-2-8-9-2-5 45.0p
9. JPN 土居一斗/今村公彦 11-5-5-(23)-14-1-7-5-7 55.0p

470級女子 参加18艇
1. GBR Hannah Mills / Saskia Clark 6-1-(11)-1-3-1-2-4-5 23.0p
2. USA Anne Haeger / Briana Provancha 2-2-3-6-2-3-3-7-(8) 28.0p
3. NZL Jo Aleh / Polly Powrie 4-(12)-5-9-11-8-1-1-3 42.0p
10. JPN 吉田 愛/吉岡美帆 (19)-10-6-4-14-4-19-6-12 75.0p

49er級男子 参加20艇
1. NZL Peter Burling / Blair Tuke 2-6-1-(12)-1-1-4-1-4-1-8 29.0p
2. AUT Nico Delle Karth / Nikolaus Resch 5-2-7-2-4-(11)-5-3-6-2-4 40.0p
3. GER Erik Heil / Thomas Ploessel 15-8-(18)-1-3-3-1-4-9-4-12 60.0p
15. JPN 牧野幸雄/高橋賢次 12-12-11-(14)-8-13-10-14-13-12 105.0p

49er級FX女子 参加19艇
1. BRA Martine Soffiatti Grael / Kahena Kunze (20)-3-2-2-3-1-6-11-2-14-8 52.0p
2. ITA Giulia Conti / Francesca Clapcich 1-2-3-10-4-2-7-2-(20)-4-20 55.0p
3. SWE Lisa Ericson / Hanna Klinga (18)-9-9-4-1-3-4-4-3-7-16 60.0p
18. JPN 松苗幸希/原田小夜子 17-(19)-16-17-11-13-8-13-(20)-16 130.0p

レーザー級 参加38艇
1. ITA Francesco Marrai 64.0p
2. FRA Jean Baptiste Bernaz 70.0p
3. AUS Tom Burton 72.0p

レーザーラジアル級女子 参加28艇
1. LTU Gintare Volungeviciute Scheidt 10-3-8-1-7-1-9-(29)-6-6dpi 51.0p
2. BEL Evi Van Acker 15-13-4-4-4-(22)-2-2-3-10 57.0p
3. NED Marit Bouwmeester 2-6-10-(21)-17-12-7-4-7-4 69.0p
14. JPN 土居愛実 1-(21)-16-16-13-17-17-8-16 104.0p

RS:X級男子 参加28艇
1. CHN Aichen Wang 4-1-1-1-2-(5)-1-1-4-8 23.0p
2. GRE Byron Kokkalanis 7-(17)-6-2-6-1-10-4-2-4 42.0p
3. FRA Pierre Le Coq 1-6-5-3-3-(9)-5-8-1-14 46.0p
20. JPN 富澤 慎 20-19-19-(25)-20-25-15-16-5 139.0p

RS:X級女子 参加20艇
1. FRA Charline Picon 1-7-6-2-11-1-(13)-1-10 39.0p
2. POL Malgorzata Bialecka 3-2-3-5-4-8-4-(9)-18 47.0p
3. ESP Blanca Manchon 4-4-5-7-2-6-(21)-3-20 51.0p
16. JPN 須長由季 17-(20)-10-8-18-15-14-16 96.0p

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