日本11チーム参戦!米テーザー級世界選手権

  • 02
  • Sep

 8月10日から17日かけて、アメリカ・オレゴン州にてテーザークラス世界選手権が開催されました。レース会場となったのは、ポートランドから東へ車で40分ほどの、カスケードロックスという町です。ワシントン州とオレゴン州の州境を流れているコロンビア川でレースが行われました。エントリー数は59艇で、そのうち日本からは11チームが参加しました。(レポート・写真/日本テーザー協会)


コロンビア川からハーバーをみる

聖地コロンビアゴージでテーザーワールド開催!

 周辺一帯はコロンビアゴージと呼ばれる渓谷になっていて、ウインドサーフィンやトレッキングなどのアウトドアのアクティビティが盛んなエリアのようです。CGRA(Columbia Gorge Racing Association)という組織が今回のホストクラブとなります。レーザーや49er、モスを始めとする色々なクラスのチャンピオンシップを手がけている組織で、実際に運営艇に乗っている人員は少ないものの滞りなくレースをこなしていました。

 レースは計測・登録日を除いて5日間で14レースが実施されました。午前中は風が弱く、午後から徐々に吹きあがってきて、午後3時から5時ぐらいの間にピークを迎えるのが典型的なパターンのようです。平均的に8mから10m程度の風が安定して吹きました。

 そして風は川の下流から上流の方に向かって吹いてきます。つまり風向と川の流れが逆になるということです。このせいもあって、風が強くなると場所によって荒れた波がたちます。

 また川幅の制限があるために、クローズでは片方のタックを長く走りきる前に岸が近くなってしまい途中でタックせざるを得ません。結果的に艇団が左右に大きく離れて展開することがなく、比較的狭いレンジの中でコースの選択をする必要がありました。

 コース設定も、一般的なトライアングルコースは用意されておらず、下りのレグにランニングを多用するコースとなりました。1上マークの後がランニングのレグとなるために、艇団が上位と下位のグループに大きく離れることがないまま密集してなだれ込むことになります。ブローが入ってくるレーンを見極めつつ、周りの艇との位置関係も考えて自艇を置くポジションを決める必要があり、ある意味ではクローズレグ以上にタクティカルなコース展開となりました。

アメリカ勢台頭!日本チームは苦戦

 最終的な成績は1位から5位までをアメリカチームが独占しました。彼らの多くがシアトルヨットクラブのメンバーで、ワールド前にゴージで集中的にトレーニングして臨んだようです。彼らの走りを見ていると、決して地元の利だけで勝っているわけではなく、セーリングスキルの高さを感じさせられます。

 日本チームはだいぶ苦戦しました。ウェイトや体格の問題はありますが、それ以上に強風域での走らせ方に海外勢、特にアメリカチームとの差を感じました。

 前回のイギリスワールドも強風コンディションでしたが、そこで5位に入った佐藤/村岸も今回は14位で終えました。それでも序盤こそスタートやスピード差に苦しめられたようですが、トップチームから強風域での走らせ方を聞くなどして、新しい走らせ方をトライしながら後半戦に徐々に順位を上げ日本勢で最上位に入る健闘をみせました。

 その他の日本チームも成績こそ振るいませんでしたが、各艇とも新しい発見や課題を見つけることができました。成績には満足していないものの、次のレースに向けて前向きにチャレンジしていく心に燃えています。

最終成績(上位6チームと日本チーム)
1位 Anthony Boscolo/Haley Lane
2位 Michael Karas/Molly Jackson
3位 Dalton Bergan/Lindsay Bergan
4位 Jay Renehan/Lisa Renehan
5位 Jonathan McKee/Libby Johnson McKee
6位 Craig Mcphee/Gillian Berry
14位 佐藤浩章/村岸恭明
25位 山村太郎/吉田向志
30位 田中郁也/田中紀子
38位 本吉譲治/斎藤智子
41位 池田陽平/井上敦
42位 野嶋嘉昭/米本隆
49位 軽部香/軽部竜也
52位 関口真秀/上松慮生
53位 池田俊則/秋吉寿美子
55位 渡辺克充/中野佳代子
56位 山本晴之/山本玲子

※成績表の完全版は公式サイトにて
http://www.regattanetwork.com/event/6483#_home


ハーバーの様子です

レース&パーティー。とにかく楽しい一週間でした!

 1日のレースが終わりハーバーに帰ると皆、手早く船を片付け、その日の成績を発表するデイリープレゼンテーションを聞きながら、スポンサー提供のビールを飲みつつ誰かれなく語らいます。ハーバーには窯焼きピザやフィッシュアンドチップスのケータリングカーが来ていたり、レイデイの前日にはディナークルージングが用意されていたりと、陸にあがってからまた楽しい時間を過ごしました。

 レースでは悔しい思いをしましたが、とにもかくにも楽しい一週間でした。こうなると次のワールドが待ち遠しくなります。次回ワールドは2015年1月に西オーストラリアのジオグラフ・ベイ(パースから南へ220km)で行われます。そして、そのさらに次のワールドは日本で開催されることも決まっています。テーザークラスでは引き続き新しい挑戦者を歓迎しています。


日本チーム全員集合


日本チーム裏面

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