微風バルセロナ、代表決定470ワールド開幕

  • 14
  • May

 バルクヘッドマガジンは、はるばるスペイン・バルセロナへやってきました。ここバルセロナの気候は、朝晩は冷えるものの日中は日本の夏本番さながら。大会期間中は軽風が予想されていますが、シーブリーズによっては局地的に吹き上がることも考えられます。(BHM編集部)


43カ国が参加する470ワールド。予選は男子3、女子2クラスに分かれておこなわれます。日本チームは均等に分けられ直接対決はありませんでした。意外にも運営は簡素で本部船に4、5人、マークボートは1、2人。世界選手権にもかかわらず実にシンプルなレース運営です。photo by Junichi Hirai

 本大会に出場するのは、男子94艇、女子51艇。すでに五輪代表が決まっている国、まだ五輪出場が決まっていない国、国内選考を兼ねている国など参加国の内情はさまざまです。とはいえ、五輪直前のためブラッシュアップされたトップセーラーが揃っていることは間違いありません。

 大会初日は12時スタートが案内されていましたが、残念ながら空は雲におおわれて、風なし。これではシーブリーズも期待できそうにない曇り空です。大会会場となっているインターナショナル・セーリングセンター内を歩いていると、例年よりも10代の若者が多いように思えました。日本の大学生のような選手たちがあちこち目につきます。

「今回は、一部の国の選手をのぞいて、のんびりした世界選手権になるかもしれません。代表が決まっている選手は出場していますが、すでに敗退した選手は引退している。ワールドのタイトルを狙う選手がいれば、五輪までの調整と考える選手もいる。それとは別にリオを目標にする若手が多く参加しているようです。(五輪を控えて)今回ほどレベルの高い470のレースはありませんから、若手選手にとってこれほどいい経験の場はないでしょう」(チームアビーム・小松一憲監督)

 日本代表選考を兼ねる日本から若手選手は出場していません。これは考え方の違いですが、他国はすでにリオを目標に動き出していることは確かなようです。

 さて、午前中は長い風待ちが続きました。選手たちはそれぞれ自由に時間を使って、緊張感を保ちながら風の吹き出しを待ちます。編集部は、時間があったので選手たちに、プライベートなことやチームの調子、バルセロナでの練習や生活の話しを聞きながら、各チームの雰囲気をうかがってみました。意外にもほとんどの選手がリラックスムードです。ライバル同士が同じテーブルで話したりして、ピリピリした感じはまったく伝わって来ず。しかし、選考独特のムードがないのは、まだ1レースも消化していないからかもしれません。

 大会初日は、午後2時過ぎになって吹き出した弱いシーブリーズを頼りに選手たちは海上へ。海上での風待ちもありましたが、全クラス1レースおこないました。「レースをするのはかわいそう」と思えるライトコンディションでしたが、それでも男女ともトップセーラーはぶれません。特にフランス男女が冴える1日となりました。

 女子の近藤/田畑は、混戦のなかからうまくスタートすると好位置を保って4位フィニッシュ。総合7位ではじまりました。また、男子の日本トップは原田/吉田の7位フィニッシュです。男子は3クラスに分かれて(それぞれが別フリート)予選がおこなわれているので、総合19位発進となっています。

 470級世界選手権ははじまったばかり。明日の戦いがたのしみです。

◎470級女子 大会初日
1. FRA PETITJEAN / DOUROUX 1.0 1p
1. FRA LECOINTRE / GERON 1.0 1p
3. GBR WEGUELIN / AINSWORTH 2.0 2p
3. GER KADELBACH / BURNET 2.0 2p
5. CHN HUIMIN / LIZHU 3.0 3p
5. NZL ALEH / POWRIE 3.0 3p
7. 日本 近藤/田畑 4.0 4p
45. 日本 吉迫/大熊 23.0 23p

◎470級男子 大会初日
1. AUS BELCHER / PAGE 1.0 1p
1. FRA BOUVET / GUILLARM 1.0 1p
1 . FRA LEBOUCHER / GAROS 1.0 1p
19. 原田/吉田 7.0 7p
34. 松永/今村 12.0 12p
34. 前田/野呂 12.0 12p


大会会場のバルセロナ・インターナショナルセーリングセンター。町外れの開拓エリアにある新しいヨットハーバーです。photo by Junichi Hirai


風上集団からうまくスピードをつけてスタートする近藤/田畑。トップ選手のバウナンバーは世界ランキングをあらわしています。彼女たちはもちろん1。photo by Junichi Hirai


自身のセーリングの集大成として出場する吉迫/大熊。スタートミスを挽回できず、きびしい初日となりました。photo by Junichi Hirai


原田/吉田。昨年12月のパースワールドで松永/今村に負けた彼らは一度死んだ身。決死の覚悟で本大会へ挑みます。photo by Junichi Hirai


パースから5カ月。初心に戻ってボートハンドリング、クルーワークを含めて走り全体を見直したという前田/野呂。スピードが確実にアップしたようです。photo by Junichi Hirai


コーチを持たない独特のスタイルを貫く松永/今村。「きょうはアップウインドで中途半端なコースをとってしまった。エッジ(コースの両端)に出て勝負するべきだったかも」と松永。photo by Junichi Hirai


風待ち中、中国女子チームに呼ばれて大盛上がりの田畑選手。photo by Junichi Hirai


なにを盛り上がっているのか?と思ったら、「中国チームのみんなが、わたしのことドラえもんに似てるっていうんですよ。。。(中国選手の描いた)絵はちょっと違ってるけど。似てますかね?」。photo by Junichi Hirai


470ワールド初日ダイジェスト映像

◎Barcelona 470 Worlds(リアルタイムトラッキングあります)
http://worlds.470.org/eventsites/default_s1.asp?eventid=66686

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