強風、和歌山。レッドブル・フォイリングジェネレーション3日目レポート

  • 17
  • Apr

 4月17日、レッドブル・フォイリングジェネレーション3日目。昨日でトレーニングセッションが終わり、レース初日の和歌浦湾は朝から強風が吹いています。北西風が吹き上がり、フライングファントムでレースできるのか?と思えるコンディションです。しばらく陸上待機。風が落ちるのを見計らって昼からレースがはじまりました。(BHM編集部)

15.04.17__38K0872
フォイリングジェネレーション・レース初日。絶好の風でスタートしましたが、その後20ノットまで風があがり初日レースはキャンセルされました。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

 レースは4艇によるフリートレースでおこなわれ、コースは下記の通りの中央ラインからリーチングスタートとなるアメリカズカップ形式です。上下マークにはゲート(2つのマーク)が設けられ、スタート前に上下どちらのマークを先にまわるコースかが指示されます。

 日本の高校、大学生セーラーが変則と感じる部分は、コースだけではありません。選手がY旗を掲げるプロテスト方式、ペナルティーはワンタック、もしくはワンジャイブ。リコールした場合は、スピードダウンして最後尾へまわるという特別ルール。選手たちははじめての体験になりますが、スピードボートのルールは日々変化しています。あたらしいルールに対応する能力も必要とされます。

 スタート時はフォイリングに良い風でしたが、レース中にだんだんと吹き上がり、海面には白波が立ち始めました。選手たちは強烈なブローの中を走らせますが、パワーがありすぎてバウダウンできないチームもでるなど緊張の展開に。1艇がトラブルによりリタイア、フィニッシュ後、全艇ハーバーバックとなりました。

 その後、陸上待機になりましたが、風は落ちることなく1日が終了しました。この結果を受け、明日はレースを最大限実施するためにレースフォーマットが変更されます。総当り戦のラウンドロビンから、1対1で戦い勝ち残ったチームが上のステージにあがるノックアウト方式に変更され、最終日のファイナルへ進みます。

15.04.17_corse
コース図。リーチングスタート後、ミドルマークをまわり、上もしくは下ゲートへ向かいます

15.04.17__38K0966
第1レーストップフィニッシュの高橋 稜/小泉維吹。スキッパーの高橋はオークランド在住の16歳。マリンズベイヨットクラブに所属して、ニュージーランドヨットスコードロンのユースプログラムに参加しています。小泉はアジア大会420級銀メダリスト。今春より早稲田大(eスクール)に入学し、ニュージーランドを拠点にセーリングします。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

15.04.17__MG_0196
フォイリングジェネレーション参加選手とローマン・ハガラ、ハンス・ペーター・シュタイナッハ。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

次世代セーラーのフォイリング・インプレッション
「今回はチャンスだと思って出場しました。フォイリングするとハルの位置が高くなって、抵抗がまったくなくなる感覚です。ものすごいスピードも楽しかった」(伊神麻衣・17歳)

15.04.17__MG_9427
三浦学苑に通う伊神選手は高校3年生。昨年は420世界選手権に出場しました。「親からはケガしないようにと言われています。思ったよりも怖くありません」。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

「浮いた瞬間は「すげー」よりも「怖い」という印象です。ここに来る前にモスで練習したけれど、風が弱くて飛んでいません。大学ではヨット部に所属しています。とはいっても部員1名なんですが…」(中村俊平・19歳)

「420に乗ったり、ナクラや49erに乗れる機会があるので、それに乗っています。フォイリングの感想は、スピードが今まで乗っていた船と全然違う、ということ。油断するとカラダがふっ飛ばされてしまいます」(中野翔太・17歳)

「スピードが好き!なんと例えていいか、ふわっとした感じ。クローズでは飛べないのでコツがあるのかな。モスにも乗ってみたいし、スキフに興味があります」(矢野伸一郎・17歳)

15.04.17__38K0819
地元和歌山の矢野/藤木。JOCナショナルトレーニングセンターの和歌山セーリングセンターには49erやFX、ナクラ17などがあり、時々乗っているとのこと。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

「乗る前は、もし飛べたならイケるかな?と思っていました。想像していたよりも体重移動が大事だと感じました。それにダガーコントロール。今年は49erでレースにも出たいです」(藤木一誓・18歳)

「トラベラートリムが重要だと感じました。フォイリングしている時は細かくトリムしないと安定して走りません。浮いた時、音がなくなって走るのが新鮮でした」(深沢瑛里・19歳)

15.04.17__MG_0104
星林高の高山大智と組んで出場する早稲田大の深沢瑛里。チームのフォイリングセンスはピカイチです。photo by Yoichi Yabe / Red Bull Content Pool

15.04.17_RBFG_Friday-results
大会初日成績(左上の4チームの結果)と明日よりおこなわれるトーナメント表(状況によりレースフォーマットは変更されることもあります)

◎和歌山セーリングセンター(成績はこちらにアップされます)
http://www.wakayama-sailing.org/RED_BULL/index-red-bull.html
◎RedBull
http://www.redbull.com/jp

レッドブル・フォイリングジェネレーション レース出場選手
矢野伸一郎/藤木一誓(和歌山工高/向陽高)
深沢瑛里/高山大智(早稲田大/星林高)
田中美紗樹/高野芹奈(関西第一高)
高橋 稜/小泉維吹(Kristin School/早稲田大)
高宮豪太/太中 賢(慶応高/慶應大)
伊神麻衣/中野翔太(三浦学苑/星林高)
山本将大/宇佐美翔大(JYMA 名古屋大/東京大)
中村俊平/宮口悠太(JYMA 名古屋大/中央大)

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
日本レジャーチャンネル
リスクマネジメント・アルファ
ベイトリップ セーリング
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
日本ORC協会
Velocitek
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ