実力伯仲!470全日本、明日より決勝バトル

  • 21
  • Nov

 11月21日、江の島「全日本470級選手権」2日目。昨日の雨から一転、ピリッとした寒さとすがすがしい青空が広がる江の島沖は、朝のうち安定していた北東風が気温の上昇とともに落ちる傾向です。本日、予選最終日は、規定レース数の2レースがおこなわれました。(BHM編集部)

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470全日本2日目。富士山がくっきり見える冬晴れの相模湾。本日予選最終日は2レースおこなわれました。photo by Junichi Hirai

 大会2日目は、初日の中風レースよりも弱くなり、ブローのムラとシフトがあるライトウインド。風向も北東から東へ。気温もあがってピクニック日和になりましたが、選手たちの目は真剣そのもの。本日の結果次第で、天国(ゴールドフリート)か地獄(シルバーフリート)が決まります。

 技術や年齢、船の仕上げ具合も幅広い本大会では、高い目標を持って活動するナショナルチームとそれを目指す組がトップグループを形成しています。予選5レース(規定レース数を越えたため最も得点の悪い1レースがカットされます)を終えて、チームアビームの土居一斗/今村公彦が、5レースオールトップの大爆発を見せました。

「スタートがうまく出られています。初日は得意な風、きょうは軽風だったのでどうかと思いましたが、なんとかもちこたえました。スピードは1年間の成果が出てきているのかな、と思います。平常心、いつもの気持ちで焦らず走ります」(土居)

 同じくSPNの飯束潮吹/八山慎司もカットレース(3位)が入ったことで、4レース1位、合計4点で土居/今村と並んで首位に立ちました。昨年は、予選の順位がポイントとなったため、決勝にやや偏った点数システムでしたが、今年の得点方法は、予選の得点はそのまま決勝シリーズでもいかされます。ようするに予選で得点をおさえた土居/今村、飯束/八山は、昨年大会とくらべて、他選手より有利な立場で決勝シリーズへ入ることになります。

「予想以上に調子いいようです。船が走っています。去年は決勝に入ってからペナルティーで崩しました。今年はそうはなりません」(飯束)

 実際には、実力が拮抗する上位トップ10はメダル圏内といえるでしょう。明日より決勝シリーズがはじまります。土居/今村、飯束/八山も予選のようにはうまくことが運ぶとは限りません。昨年の例でいえば、土居は松永に抗議を出されて失格となった後ボロボロ調子を崩しました。飯束/八山もパンピング違反後、回転ペナルティーの解消不足で失格となり、こちらも同様に崩れていきました。

 本当の戦いは、上位グループだけの決勝シリーズ・ゴールドフリートに入ってからといえます。今年はどんなドラマがうまれるのか。江の島470全日本、残り3日間に注目です。

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予選5レースをすべて1位。それも第1上マークをトップ回航、後続を引き離してフィニッシュするという横綱相撲を見せている土居/今村。「この1年で上達した成果を発揮したい。たぶんハートも成長した(強くなった)と思います」と土居。photo by Junichi Hirai

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同じく最小得点(4点)で同率トップに立つ飯束/八山。飯束はジュニア時代、アジア大会OP級で金メダルを獲得したことがあります。「あの時のレースは全ての風が自分に味方してくれた。この大会でも…」。決勝シリーズのメダル争いは1点を競う僅差の戦いが予想されます。photo by Junichi Hirai

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注目の高校生スキッパー(1)小泉維吹(山口県セーリング連盟)
 8月江の島インターハイ・ソロ優勝、9月アジア大会420級で銀メダルを獲得した小泉維吹(山口県光高校3年)は、同世代のエース格で高校ヨット部活動を終えてあたらしい種目に挑戦しています。今回は日本経済大の中川大河をクルーに初めての470全日本へ出場。現在22位。「コース選択に悩んでいます。もっと思い切りの良い、例えばコースのエッジに出るなど大胆なコースが取れないので、良い風を取り逃してしまっています」(小泉維吹)。photo by Junichi Hirai

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注目の高校生スキッパー(2)髙山大智(和歌山県立星林高)
 今年の江の島インターハイ・ソロ2位の高山は高校2年生。別府でOPに乗り星林高校ヨット部へ。地元和歌山で鈴木國央JSAFコーチより指導を受け、470全日本へ初出場しました。クルーは和歌山大4年の出口光良です。「もっとレベルの高いレースで戦いたいと考えて出場しました。ナショナルチーム選考の出場枠が取れれば、12月の選考レースにも出場したい。もっと速くなりたいです」(髙山大智)。現在16位。photo by Junichi Hirai


大会2日目ダイジェスト。土居選手(チームアビーム)、小泉颯作選手(早稲田大)、岡田選手(早稲田大)、市野選手(和歌山セーリングクラブ)、近藤(ガルフネット)のインタビューあります。映像提供:デイリーセーリング

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江の島470全日本・大会2日目(5レース終了)暫定成績
1. 土居/今村 4p
2. 飯束/八山 4p
3. 松永/吉田 8p
4. 中村/木村 11p
5. 市野/外薗 11p
6. 石川/阿部 16p
7. 河合/小川 16p
8. 吉田/吉岡 17p ※女子1位
9. 磯崎/津留 18p
10. 近藤/木村 18p

◎江の島・全日本470選手権ウエブサイト
http://470alljpn.wix.com/2014

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