宇都/石田が連覇!インターナショナル14全日本選手権レポート

  • 05
  • Oct

 10月1、2日の2日間、神奈川県江の島沖で、K16級と共催による「第41回インターナショナル14級全日本選手権」が行われました。(レポート/藤井義久、写真/石村 究、嶋 康弘)

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インターナショナル14全日本選手権が江の島で開催されました。写真は4年連続優勝を決めた宇都/石田です

 エントリー5艇とさびしい大会となりましたが、世界的には、ドイツのメンバー増加が顕著で、8月下旬に開催されたフランスワールド(全79艇参加)では、ドイツの若い女性チーム数艇もあり同国から25艇が出場しました。ワールドの成績は、熟練のイギリスチームが上位を独占しました。今回の全日本の優勝候補は、国内最新艇で練習量が最も多く、唯一のフランスワールド帰りの宇都/石田です。

 初日は雨で強風予報でしたが、結局雨はほとんど降らず、多少の強弱と振れはあるものの、うねり波の少ない北北東5〜8m/sと最高のコンディションの中で実施されました。

 第1レースは、スタート直前に宇都/石田と、萩原/菊地が上下で接触し両艇沈。レース前半は直前練習1回の藤井/平根艇、西間/大野艇のにわかコンビ同士のデッドヒートとなりました。後半は、クルーウエイトが効いて藤井/平根が独走、宇都/石田が持ち前のスピードで追い上げ、2位でフィニッシュしました。

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第1レーストップフィニッシュの藤井/平根

 第2レースは綺麗にスタート。今回も藤井/平根、西間/大野の順で1上を回航。先にジェネカーを上げた西間艇がサイドマークの手前でトップに出ます。次の上りで藤井艇がトップを取り返しますが、落水寸前のトラブル、下マーク手前で宇都艇が前を切りました。

 マーク回航で藤井艇が再度トップに出てそのままフィニッシュ。宇都艇はその後2回の沈で3位に後退しました。萩原艇は艤装ミスが響いて、2レース連続でDNFとなりました。

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第2レースのスタート直後

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第2レース、下マーク直前の攻防

 第3レース。宇都/石田の調子が出ないうちに差を広げたい藤井艇はスタートで出遅れ。仕方なく右海面に出たのが当たって1上はトップ回航。宇都艇のミスもあって3上までトップをキープしました。しかしフィニッシュラインに向けた最後のジャイブ後にラルに捕まり、フィニッシュ寸前で宇都艇が前に出てトップフィニッシュしました。

 ここで、藤井艇がトップをキープしていれば、総合優勝に向け断然有利になったのですが、徐々に調子をあげてきたディフェンディングチャンピオンがこれを阻止しました。

 初日3レースを終え、藤井/平根が1-1-2位と見かけ上は有利。しかし宇都/石田の練習量と実績を考えると、ぬか喜びできない状況でした。

 この夜は、K16メンバー・運営陣も参加してパーティーが行われました。K16のメンバーの中にこの日70歳を迎える選手がおり、大いに盛り上がりました。クルーの方が“スキッパーを手ぶらでは帰すわけにはいかない“と言っていたのが印象的でした。

 全日本2日目。天気予報では2m/s程度の微風が予想されていました。翌朝、予報は当たり1m/sの風、1時間スタートを延期して海上に出ました。

 待った甲斐もあり、第4レースは南の風2〜4m/sでスタート。セールの大きなInt.14(インターナショナル14)は時折トラピーズに出ることができます。

 第4レースは藤井艇がジャストスタートで宇都艇をリーバウに付けてリードし、タックさせます。1上手前まで半艇身のリードを保ちましたが、最後のミートで下受けしてリーバウに付けるには至らず、宇都艇が上から抜き去りました。

 1上は宇都艇、藤井艇、艤装を修理して望んだ萩原艇の順で回航、宇都艇はサイドマークまでにぐんぐんリードを広げ一人旅。微風得意の西間艇が2上手前で3位に出ました。結局そのままの順位で宇都艇が2回目のトップを取り、実質藤井艇に並びました。

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第5レース上マークへのアプローチ

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第5レース、ダウンウインドシーン

 第5レースは、時折ダブルトラピーズができる程度に風が上がるとともに、やや東に触れマークを打ち変えてスタート。上から藤井艇がジャストスタートしますが、宇都艇はスピードがあり、ものの1分でリードします。

 藤井艇は他のフリートと離れ左海面にギャンブルしますが、途中で風が触れ戻り万事休す。一度リードされるとスピードに差があるためどうにもなりません。1上2位は西間艇が回航、藤井艇は3位で回航です。

 その後宇都艇は一人旅。西間艇と藤井艇が3上まで2位争いのデッドヒートを繰り広げます。3上は西間艇リードで回航しましたが、抑えのジャイブで痛恨の撃沈! 2位藤井艇、3位西間艇、4位萩原艇の順でフィニッシュとなりました。エントリーしていた喜田/鷲野は、残念ながら都合でDNSとなりました。

 この結果、終わってみれば大方の予想通り、宇都/石田が4年連続で優勝、2位には1点差で藤井/平根となり、11年ぶりの優勝とはなりませんでした。練習量の違いは正直です。来年は他のチームももっと練習しましょう!

 表彰式では、3台の折りたたみ自転車を巡って、レースよりも壮絶なじゃんけん大会が行われ大いに盛り上がりました。

 今回も運営をになって下さったK16のメンバーの皆さん、県連の皆さん、大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。

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萩原/菊地。初日は艤装ミスで苦労しましたが、2日目は気持ちよく走りました

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14メンバー全員集合

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2016インターナショナル14クラス全日本選手権成績

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