不安定軽風戦、西宮全日本インカレ初日

  • 01
  • Nov

 11月1日、兵庫県西宮市・新西宮ヨットハーバーで開幕した「第78回全日本学生ヨット選手権」。選手たちは緊張の面持ちで大会初日を迎えました。ざわつく朝のハーバーでは、インカレ恒例のエール、応援合戦が繰り広げられ、ピリッとした空気が流れます。西宮沖は朝から快晴。しかし、海上の風は弱く、出艇予定時刻を約30分遅らせて、全艇が海へ飛び出しました。(BHM編集部)


風の振れ幅が大きく風待ち時間も長かった大会初日。東から北の風で3レースおこなわれました。photo by Junichi Hirai

 本大会ではハーバーが狭いため、ハーバー外の駐車場エリアが選手たちのメインバースになっています。出艇方法もスロープの混乱を避けるため、クラス別、リコール番号順に順序良く出艇するルールに。もちろん、選手の安全を考慮した方法ですが、全艇が出艇し、さらにその後、(毎日陸上に上架される)チームボートを出し終えるまで約1時間。レース海面が近いことはさいわいですが、144艇288名の選手、さらにサポート部隊を入れると国内最大規模となる大会ゆえに、出艇方法ひとつを見てもインカレ特有の大会運営のむずかしさが感じられます。

 さて、選手たちは勢い勇んで海に出たものの、風は不安定です。東風ではじまった第1レース中に風が大きく左に振ってコースチェンジする場面も見られました。風は北へまわり、吹き出すブローの強弱も不安定。10ノットに上がったと思えば、数分後は4ノット以下に落ちるといった風で、パンピングフラッグ(O/R旗)も頻繁に上げ降ろしされました。さらにゼネリコの多発でレースの進行が遅れぎみに。大会初日、このように不安定なコンディションで3レースおこなえたのは幸運だったかもしれません。

 風が不安定なら選手の成績も安定しません。そのなかで、気を吐いていたのは、関東インカレで完全優勝を決めた日本大です。470級は3レースを合計96ポイントに抑えて首位に立ちました。また、本日特筆すべきは、これまで定評のあった470級だけでなく、スナイプ級が奮闘した明海大(初日首位)。同大学は、国府田由隆監督、脇永達也コーチによる徹底した指導で、この数年で躍進している注目チームです。関東インカレシーンでも大暴れしている明海大は、この全日本でも台風の目となりそうです。

 さあ、明日は大会2日目。どの大学が頭角をあらわすのでしょうか?


出艇前、円陣を組む早稲田大。西宮は同校が2008年大会で優勝し総合優勝3連覇のスタートを切った運命の場所です。photo by Junichi Hirai


学ランを着た大学応援団のエールもインカレ特有のシーンです。photo by Junichi Hirai


大会初日ダイジェスト。九州大、日本大、同志社大主将のインタビューもアップされています。movie create by Kazushige Nakajima / Dailysailing.com


チームのサポートボートも順番に海へ。混雑を避けるためスロープの使用方法は徹底しています。photo by Junichi Hirai


本日の軽風レースで2-4-1位と安定成績を見せた中村/本吉(日本大)。photo by Junichi Hirai


スナイプ級のスタート。470級、スナイプ級ともにゼネリコが連発し、レース遅延の原因になりました。photo by Junichi Hirai


第1レースの軽風レースで貫禄のトップを取った早稲田大の山口/谷口。フィニッシュ後、思わず笑みがこぼれます。photo by Junichi Hirai


初日、大健闘した明海大スナイプ。目標の総合優勝へ向けて好スタートを切りました。photo by Junichi Hirai


第2レースでワンツーフィニッシュを決めた同志社470。昨年の勢力を保ち、総合連覇を目指します。photo by Junichi Hirai


第3レースでトップを飾った大阪大・上村健人/神原健太。第1上マークから首位を守り抜きました。photo by Junichi Hirai


大会初日470成績
1. 日本大 96p
2. 関西学院大 133p
3. 日本経済大 146p
4. 同志社大 169p
5. 明海大 200p
6. 九州大 206p


大会初日スナイプ成績
1. 明海大 140p
2. 同志社大 150p
3. 早稲田大 156p
4. 明治大 165p
5. 関西学院大 200p
6. 立命館大 203p


大会初日総合成績

======================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ベストウインド
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ノースセールジャパン
フッドセイルメイカースジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
コスモマリン
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ