三つ巴の最終レース〈月光〉が勝利!福岡J/24全日本選手権レポート

  • 28
  • Sep

 9月20日から23日まで福岡市ヨットハーバー(小戸)で「J/24クラス全日本選手権」が開催されました。例年11月に行われる同大会ですが、今年は時期を移したことで、10月マイアミ世界選手権の前哨戦となりました。(レポート/澤村和慶 WHITE SQUALL)


昨年は惜しくも2位。今年優勝を奪還した月光チーム(武居徳真ヘルム)

 一昨年の和歌山大会、昨年の蒲郡大会では、爆風コンディションで始まりました。今年は軽風シリーズが予想されていましたが、大会前日に発生した台風17号の影響により、またしても強風シリーズとなりました。

 レース初日は、予想通りの強風で出艇し、レース海面に到着するとジェノアでセーリングする艇、ジブでセーリングする艇と存在し、各艇ヘッドセールの選択に悩まされました。

 そんななか始まった第1レースはアウター側からスタートした〈WHITE SQUALL〉、〈月光〉、〈Siesta〉が左海面に伸ばします。途中タックを返し右海面で艇団をリードする〈Siesta〉、〈だぼはぜ〉2艇と最後まで左海面を使った〈月光〉がトップを争いました。

 第2レースは風向が徐々に右側に変化していくと予想した艇団が右海面に集中するなか、またしても左海面を使った〈月光〉がトップを走ります。

 続いて、〈だぼはぜ〉、〈Siesta〉、〈WHITE SQUALL〉が後を追いますが、〈WHITE SQUALL〉はスピントラブルにより大きく後退。3艇の独走状態となり、〈月光〉がそのまま逃げ切り1位フィニッシュとなりました。

 第3レースは風向がさらに右に変化していく中、マッチレースで鍛えた九大OBで構成する〈MALIL〉が3位でフィニッシュし、上位3艇に風穴をあけました。

 初日の強風3レースを終え、〈月光〉、〈Siesta〉、〈だぼはぜ〉の3艇は一段上のステージで戦っている印象でした。


今年のJ/24全日本は台風の影響がある中、6レース実施しました

 レース2日目はスタート予告時刻を1時間早めて出艇し、第4レースのスタート時点では順風以上に吹いていた風は1上マークに近づくにつれ徐々になくなり、ノーレースとなりました。

 少しの風待ちのあと、仕切り直して再スタート。マークを回るごとに風は強さを増していきます。

 途中、ジブを選択していなかったことを後悔するほどの強風の中、きれいにシフトにあわせた〈だぼはぜ〉が1位、2位〈Siesta〉、3位〈FOX〉の順でフィニッシュ。台風の影響をまともに受けはじめたところでAP/A旗掲揚。本日のレースは終了となり、この時点で4レースを完了。

 カットレースを除く事で、1位〈月光〉4点、2位〈Siesta〉5点、3位〈だぼはぜ〉6点となり優勝争いは最終日までわからない展開となりました。

 レース3日目は台風通過後の吹き返しの中、2レースを行うことができ、第5レースは地元博多の〈FOX〉がアウター側から抜群のスタートをきめ、左のシフトが入ったところでタック、スターボード艇団の前をきり右展開。

 そのままトップをキープかと思われましたが、シフトをうまく使った〈月光〉が3度目のトップフィニッシュとなりました。

 最終第6レースは、右シフトをつかんだ〈KOBE MD〉が見事1上トップ。2位〈WHITE SQUALL〉と2艇が後続を引き離します。

 しかし、2上アプローチで大きくオーバーセールした上位2艇に対して完璧なアプローチをした〈Siesta〉が一気に距離を縮めます。しかし〈Siesta〉の猛追もここまで。終始トップを守りきった〈KOBE MD〉が1位フィニッシュ。〈Siesta〉は2位でフィニッシュしましたが、〈月光〉には1点及ばず、〈月光〉が優勝に輝きました。なお今大会の上位5艇に2020年世界選手権大会(9月イギリス)の出場権利が与えられます。

 台風の影響で開催自体が心配されていましたが、終わってみれば6レースを完了し、充実した大会となりました。福岡のレース運営の素晴らしさを改めて実感することが出来ました。レース運営に携わって頂いた全ての方々、また遠方より遠征してきてくださったオーナー、選手の皆さま、感謝申し上げます。

 最後に、J/24は歴史あるワンデザインクラスであり、北米大陸を中心に今なお人気あるクラスとして存在しています。

 それゆえに国内上位チームのレベルは非常に高く、成熟されたクラスである言えます。J/24が海上を飛ぶことはありませが、全てのクラスに共通するセーリングの基本を学ぶにはもってこいの艇種であることは間違いありません。

 さあ来年の全日本は葉山で開催されます。多くのJ/24セーラー達と出会えることを楽しみにしています。


〈Siesta cosmos〉はレース前日の練習で沈。なんとかハーバーへ戻りましたが、レース出場は断念しました


J/24セーラー全員集合


2019年J/24全日本選手権成績

====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
ベストウインド
ファーストマリーン
リブワークス
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
ノースセールジャパン
セイル・オン
エス・ピー・ネットワーク
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
SMAG
リビエラリゾート
コスモマリン
JIB
一点鐘
エイ・シー・ティー
ファクトリーゼロ