レーザー4.7世界選手権最終日レポート

  • 10
  • Apr

 アルゼンチン・ブエノスアイレス、レーザー4.7級世界選手権最終日。長いようで短い、あっという間にレース最終日を迎えました。今日は最初の予告信号が11時といつもより2時間早くレースが始まりました。風向は昨日と同じで北西から12〜20ノットの風が吹きました。選手たちは「やってやる!!」と意気込んでレースに臨みました。(レポート/藤谷匠 JSAFジュニア・ユース育成強化委員会・ジュニアアスリート担当コーチ、写真/高橋昌威 JSAFジュニア・ユース育成強化委員会)


日本最高順位(28位)の高山選手

 本大会では、軽風〜強風とすべての風域コンディションだったためオールマイティな実力が問われました。今回の結果を見て、男子は中風以上では世界上位選手と遜色なく走れることがわかり、女子はその逆で軽風から中風の風域では世界と互角に戦うことができます。男女それぞれの課題が浮き彫りになった形ですが、今後は風域ごとの基本ボートスピードの向上、また今回のレースでの課題でもあったレース展開と混戦でのポジショニングが重要になると考えます。

 また、今回優勝した男子ハンガリー、女子ノルウェーの選手は毎日違うコンディションにも関わらずどの風域でもスコアを崩さなかったのは、ミス、ロスが少なかったことだと思います。日本選手はミス、ロス(スタート、ケース、マークタッチ、沈など)がどのレースでもあり、順位を落とす原因となることが多くありました。

 これから艇種が変わる選手、4.7級で再チャレンジする選手がいますが、今回の経験を活かして、次のステップに上がって欲しいと思います。

 ユースの大会に出られる期間は限られています。その中で結果を出すことはむずかしいと思いますが、今の日本選手の実力ではけして不可能ではないと思います。今後の取り組み、姿勢を考えさらなる精進をして欲しいと思います。

 また、世界選手権は同じ世代の国際交流の機会です。大会では選手が積極的に海外選手とコミュニケーションをとり、レースの話や天気の話、または、セーリング以外にもたくさんの話をしていました。大会後のクロージングセレモニーでは、ユニフォーム交換、連絡先の交換をするなど、世界中のセーラーと知り合いになることは選手たちの今後にとって大きな財産になると思います。世界を知り、交わり、そして学ぶ…、国際大会参加の大きな意義です。

 最後に、当地でたくさんのサポートをしていただいた水上大使夫妻、選手のご両親をはじめ、日本から応援していただいたすべての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。


大会5日目。大使にお弁当差し入れていただきました


高橋昌威コーチのコメント(一部抜粋)です。「今回の世界選手権は前半2日間が微軽風域、後半4日間が中強風域であったことから、どの風域でもオールマイティに走れる選手が上位に残りました。軽い選手は前半元気でしたが、風域が上がると上位を維持するのがむずかしくなっていたため、どの風域になっても戦える体重と体力の必要性を改めて認識しました。4.7級としては、オールマイティに戦えるベストの体重は60kg前後(57〜62kg)ではないかと思います。最低でも55kgは必要ですが、65kgあると重すぎて軽風域がとても苦しくなります。日本国内ではレベル的に体重差を技術で補えることもできますが、海外では通用しません。世界を狙うならば、体重の軽い選手はより積極的に体重を増やすことと体力トレーニングをしてほしいと思います」

◎レーザー4.7級世界選手権・最終成績
男子(72艇参加)
28位 高山達矢 25-(30)-(BFD)-19-15-6-2-9-22-5-29-24 150p
39位 樋口 碧 9-(27)-(26)-13-18-22-15-14-8-17-7-11 134p
51位 佐藤宏樹 23-24-(30)-13-18-24-(29)-24-25-16-2-12 167p

女子(46艇参加)
18位 国見彩乃 15-19-18-5-(31)-14-22-21-(30)-22-13-19 168p
26位 林 佳奈 9-33-22-11-22-27-30-(34) -(37)-26-22-34 236p

◎ARGENTINA 2012 4.7 YOUTH WORLD CHAMPIONSHIP
http://www.laserworld2012.org.ar/

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