フォイル vs 非フォイルの戦い。大西洋アフリカ沖を南下して赤道地帯へ

  • 14
  • Nov

 11月14日、フランスを出港して大西洋に向かったヴァンデ・グローブ艇団(29艇)は、スペイン・カナリア諸島を抜けて、アフリカ大陸沖を南下しています。スタート後、一週間を過ぎてトップを走るのは、Alex THOMSONの〈HUGO BOSS〉。トップ6艇のうち5艇が最新のフォイル艇となり、前評判通りのスピード勝負になっています。(BHM編集部)

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〈HUGO BOSS〉Alex THOMSON(42歳)。2008年バルセロナワールドレース2位、2011年トランサット・ジャックヴァーブル2位、2012年大西洋横断記録、2016年ニューヨークヴァンデ3位。photo by Cleo Barnham / Hugo Boss / Vendee Globe

 インパクト抜群、全身ブラックカラーとロゴが際立つ〈HUGO BOSS〉は赤道まで約400マイル。赤道は無風地帯であり、これから序盤戦の大きな山場を迎えることになります。各艇トラブルを抱えながらも、一週間を過ぎてリタイア艇が出ていないのは過去の大会と比べても順調であるといえるでしょう。

 興味深いのはトップ6艇のうち1艇だけがフォイル艇でないこと。この1艇は2004-05年ヴァンデ・グローブで優勝したVincent Riou〈PRB〉で、リスク(衝突による破損や故障)を避けるためにあえてフォイルを取り付けていません。Vincent Riouは、フォイル艇に離されることなく現在4位につけています。

 日本の白石康次郎選手は、トラブルに見舞われながらも元気に走っています。スタート直後の船酔いは克服したものの、夜間のブローチングで追い風用のセールのA7(ジェネカー)を破損。使用歴の長いセールだっただけに劣化もあったのでしょう。使用不可能となったA7の風域は、別のジェネカーを使って走ることになります。

 ヴァンデ・グローブは、まだ始まったばかり。そして世界一周レースはトラブルを克服して戦うヨットレースです。困難を乗り越えて走る冒険者たちの戦いは続きます。

◎Vendee Globe
http://www.vendeeglobe.org/en/

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水面から浮き上がって走る〈HUGO BOSS〉。船のサイドから飛び出るボードがフォイル(水中翼)で、非フォイル艇に比べ平均2ノット速いと言われています。photo by Cleo Barnham / Hugo Boss / Vendee Globe

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〈Edmond de Rothschild〉Sebastien Josse(FRA)のフォイル。photo by Sebastien Josse

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ナビゲーションスペースで作業する〈PRB〉のVincent Riou(FRA)。phtoo by Eloi Stichelbaut / PRB

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破損してしまった〈スピリット・オブ・ユーコーIV〉のA7。photo by Kojiro Shiraishi


11月12日、白石さんによるA7のダメージレポート

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11月14日、船に飛び込んできたトビウオを食べる?白石さん。photo by Kojiro Shiraishi

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スタートして7日22時間時点のポジション。〈スピリット・オブ・ユーコーIV〉はアフリカ・セネガル(ダカール)沖、約500マイルを走っています。選手のポジションは(http://tracking2016.vendeeglobe.org/gv5ip0/)で確認できます

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