ニューヨークヨットクラブからの招待状

  • 28
  • Mar

※サンケイビジネスアイ紙で連載していたコラムを紹介します。


米東海岸ニューポートで開催されるNYYCインビテーショナルカップは、世界のヨットクラブを招待して開催されるヨットレース。撮影 Dan Nerney

サンケイビジネスアイ・コラム(58)
ニューヨークヨットクラブから送られた招待状

 1844年に設立されたニューヨークヨットクラブ(NYYC)が最も有名なヨットクラブとして知られるのは、世界最高峰のヨットレースと呼ばれるアメリカズカップを、132年間防衛してきたからだ。アメリカがヨットレースの分野で世界のトップを走り続けた証であり、その中心にあったのがNYYCだった。この歴史あるヨットクラブがアメリカズカップの流れから離れて久しい。現在、カップを所有しているのは、同じアメリカでもサンフランシスコのゴールデンゲートヨットクラブである。

 2009年、NYYCが世界の有数ヨットクラブに送られた招待状をもとに生まれたヨットレースが、インビテーショナルカップ。NYYCの意図は、設計、造船、プロフェッショナルクルーの経費が高騰化するアメリカズカップ、グランプリレースに異論を唱え、健全なヨットレースに戻そうとするもので、「お金さえあれば勝てる」というヨットレースの現状を断ち切る目的がある。

 この大会に日本へも招待状が届いた。日本はかつてアジアではじめてアメリカズカップに挑戦した経歴があり、大会へ出場するのにふさわしいと認められたからだ。日本チームは、2009年の第1回大会に出場し、アメリカ、カナダに続いて3位の成績を残した。

 そして今年9月、第2回インビテーショナルカップが開催される。出場するのは、オーストラリア、イタリア、ドイツ、ポルトガル、カナダ、フィンランド、スペインなど16カ国22のヨットクラブ。第1回大会からの変更はプロクルーは乗艇できない(前回は1名まで乗艇可能だった)という条件が付け加えられたこと。このことからもNYYCが、アマチュアイズムを尊重しているのが分かる。

 前大会で3位の日本は、インビテーショナルカップに優先して招待されることになった。大会は9月13〜18日まで開催される。日本は世界を相手にどんな戦いを見せるのか注目したい。(2011.8 文/平井淳一)

=====================================
わたしたちは走り続けるセーラーを応援します
BULKHEAD magazine supported by
SAILFAST
ウルマンセイルスジャパン
丸玉運送
ネオネットマリン
ダウンアンダーセイリングジャパン
ノースセールジャパン
アビームコンサルティング
トーヨーアサノ
SWING
コスモマリン
葉山セーリングカレッジ
Gill Japan/フォーチュン
JIB
一点鐘
VELOCITEK
パフォーマンス セイルクラフト ジャパン
エイ・シー・ティー
HELLY HANSEN
ハーケンジャパン
ファクトリーゼロ