ニューポートで伝説的なセーラーたちと乗る

  • 23
  • Sep

 9月25日からはじまるメルジェス32世界選手権を直前に全チームがニューポートへ集結しました。この週末はプラクティスレースがあり、来週火曜日から5日間続くワールド本番に突入するという流れです。(BHM編集部)

 今回は、選手ではないので練習に参加する予定はなかったのですが、チームメンバーがひとり足りないということで、エスメラルダの練習に参加しました。実は、いつもカメラボートに乗っているので、ニューポートでセーリングするのははじめてです。意外かもしれませんが、この聖地でセーリングできることが、うれしかったりします。

 しかし、いっしょに乗るプロセーラーが豪華すぎて、編集部は彼らの経歴を知っているだけに、そうとう緊張しました。知らない人からすれば、ただの陽気なオジさんたちですが、いざセーリングがはじまると、ただものでないことがわかります。そのセーリングセンスと技術に驚かないセーラーはいないでしょう。


左からロビー・ナイスミス、ドン・コウイ、植松眞オーナー/ヘルムスマン、ケン・リード。豪華すぎるセーリングスクールです。photo by Junichi Hirai

ドン・コウイ(Don Cowie):メインセールトリマー
 NZL。1992年バルセロナ五輪スター級で銀メダル。 ロッド・デイビスと組んでスター級でも活躍。また、アトランタ五輪ではソリングで出場。2004年アテネ五輪ではニュージーランド代表選考のマネジメントを担当した。ケンウッドカップ、ワントンカップ、アドミラルズカップで数々の優勝。多くのアメリカズカップチームにも関わる。95年ニッポンチャレンジのコーチとしても知られて、最近ではTP52クゥアンタムレーシングやRC44のメインシートトリマーなどを務める。

ロビー・ナイスミス(Robbie Naismith):セールトリマー
 NZL。「アメリカズカップ・レジェンド」と呼ばれる伝説のトリーマー。チームニュージーランドで数々のキャンペーンに関わる。ほか有名どころでは、BMWオラクル、ワイルドオーツ、ボルボオーシャンレースではプーマに乗艇。レジェンドはセールトリムをしながら「ビューティフル、パーフェクト」と連発。クルーワークには「つかれるよね。ハードな仕事だよ」としきり。とにかく明るいキウイです。ロレックスをしていたので「かっこいいですね」と聞くと「これ、1999年のマキシワールドで優勝した時、オーナーがクルー全員にプレゼントしてくれたんだ」と言っていました。時計の裏側には「SAYONARA」(ACをはじめるまでのオラクルのラリー・エリソンのレースボート)の文字が。

ケン・リード(Ken Read):タクティシャン
 USA。アメリカを代表するスキッパーで、J/24、エッチェル級の世界選手権優勝など40以上のタイトルを持つ。デニス・コナーのスター&ストライプス、ヤングアメリカでアメリカズカップ。ボルボオーシャンレース〈プーマ〉チームのスキッパーを2度務める。日本にも馴染み深く、〈エスメラルダ〉には、プロジェクトリーダー/スキッパーとして1996年ギリシアILC40世界選手権以前から深く関わり、同チームのIMS52、TP52、SWAN42キャンペーンでも数々の優勝歴を残す。編集部と並んでハイクアウトして分かったのは、シューズのサイズが超デカイこと! おどろきました。船が係留されているニューポートシップヤードへ大型バイクでさっそうとあらわれます。

 編集部が感じた彼らのプロフェッショナルらしいテクニックは、優れたボートコントロールとヘルムスマンとのコミュニケーション能力です。メルジェス32は、アマチュアオーナー/ヘルムスマンが基本のため、どのようにボートを動かすかが非常にむずかしいもの。自分ができるからいい、というわけではなく、スタートの位置取り、走りだすタイミングなどのボートの動きをヘルムスマンへ伝える能力が重要となります。

 その成功するためのコミュニケーションが細かい。当然といえば、当然のことですが、意志疎通する努力を惜しみません。トレーニングの合間には、ホワイトボードを出して図解で説明し、シチュエーションを振り返り、レースに必要な感覚を統一させていました。

 さて、日本チームも全員集合し、それぞれの目標、期待を胸に最終調整に入っています。エスメラルダチームも準備万端。レースが楽しみになってきました。

◎2012 Melges 32 World Championship
http://www.nyyc.org/melges32worlds-sep20-29/
◎Melges 32 class Association
http://www.melges32.com/

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