大学&U23マッチ、カウントダウンレポート

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  • Jan

 来る3月14〜16日、愛知県西尾市・日産マリーナ東海で「第3回JYMA選抜大学生ヨットマッチレース兼U23ユース大会」(大学&U23マッチ)が開催されます。今年の参加は次の11チーム。このチームによりマッチレース方式で「大学&U23」日本一が競われます。(BHM編集部)

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第3回大学&U23マッチ出場選手&コメント一覧

 今年で3回目となるこの大会は、日本ヨットマッチレース協会の企画運営に、JSAFキールボート強化委員会や多くのキールボートセーラー、レーシングクルーザーのオーナー、マリーナをはじめセーリング関わる人たちが協力して作られているイベントです。毎年、バルクヘッドマガジンでは総力をあげて取材しているので、記憶に残っている読者も多いでしょう。

 普段、キールボートに乗る、わたくしバルクヘッドマガジン編集長が学生時代(ディンギー)から継続して乗るようになったのは、先輩や仲間の誘いがはじまりでした。大学&U23マッチは「これまでディンギーに乗ってきた学生とキールボートをつなげるきっかけになって欲しい」という願いからはじまったイベントです。

 大会で勝つことはもちろん大切ですが、それだけではありません。この大会には、日本を代表するキールボートセーラーがサポートしています。そういった、ヨット馬鹿な先輩セーラーと交流を持つことは、ヨットを続けていくならきっと役に立つだろうし、セーリングの世界が広がることに間違いありません。

 また、選手たちは、まずキールボートを動かせるようになることがファーストステップです。サイズアップした艤装に慣れたり、ウインチやディンギーとは違ったセールの上げ下ろし方法を覚えなければなりません。そのため、大会実行委員会が企画して、毎年大会を目標にキールボートの練習会が開催されています。

 1月10〜12日、大学&U23マッチの練習会が、関東(葉山・油壺)と伊勢(1月11、12日。三重県五ヶ所湾・志摩ヨットハーバー)で開催されました。参加したチームは、関東は東京大、早稲田大、金沢大、立教大、江の島同盟の5チーム。伊勢は神戸大、和歌山大が参加しました。

 どちらのイベントも本番で使われるJ/24を使っておこなわれました。マッチレースのノウハウを覚えるには時間が足りませんが、船に慣れるというファーストステップはクリアできたようです。この練習会は次回も予定されています。

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10日夜、葉山港の会議室を使って開催されたマッチレース座学講習会には約20名が参加。講師は田中インターナショナルアンパイアです。photo by Juncihi hirai

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神戸大、和歌山大が練習した五ヶ所湾の練習会。いい風が吹き、動作練習だけでなくマッチレース形式のトレーニングもおこないました。photo by M.Matsuura

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関東の練習会では海上練習後、月光チームの合宿所を借りて懇親会が催されました。大学や年齢の壁を越えて好きなヨットの事を話す貴重な時間となりました。photo by Junichi Hirai

同じハーバーで活動する大学4年生が集った「江の島同盟」

 今年の大学&U23マッチに出場する半数はインビテーションリクエストによるチーム。つまり、自ら出場を申し込んだチームです。なかでも、先週おこなわれた練習会でひときわ元気だった江の島同盟は、なかなか興味深いものがあります。

 江の島同盟とは、江の島ヨットハーバーで活動している仲間で結成されたチームです。首都大、東海大、東洋大、駒沢大、東京経済大の学連ヨット部を卒業した4年生で結成されました。出場理由は「おもしろそうだから」。いまの悩みは5人の選手枠に7名が集まってしまったこと。「どうやってレースメンバーを決めようか悩んでます」とのことです。

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江の島ヨットハーバーで活動する同志で結成された江の島同盟。photo by Junichi Hirai

 江の島同盟の大学は、関東インカレの決勝進出(全国大会予選)を目標に活動している中堅校です。バルクヘッドマガジンの記事によく登場する全日本インカレの上位校とは活動内容が異なり、4年生は10月の関東インカレを最後にヨット部を引退しました。彼らもインカレで勝つことを目標にしてきましたが、『部員減少、活動継続、運営資金の確保』が重要な活動ベースで、インカレ有名校とは大きな格差があります。

 ヨット部時代に成績が良かった選手も成績を残せなかった選手も、みな同様にヨットへの思い入れがあります。そして、選手のほとんどが「ヨット部を引退したけれどヨットが好き」と考えています。でも、卒業したら、どうやってヨットを続けていいのか分からない。この大学&U23マッチに出場したいけれど、メンバーが集まらなくて断念した、と聞いたのは、ひとつふたつではありません。

 でも、江の島同盟のように、他大学の仲間で結成するというのは、当然“アリ”だと思うし、大学の派閥枠を飛び越えたチーム結成は、希望を込めてこれからあたらしいカタチになっていって欲しいと思います。大学に関係していなくてもヨットに乗れる道はあるんだよ、ということが分かれば、セーリングの道はどんどん広がっていくのではないでしょうか。

 バルクヘッドマガジンでは、ひきつづき3月の本番まで、大学&U23マッチをレポートしていきたいと思います。

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昨秋、練習で部員が大ケガをしてインカレ出場を断念した立教大も出場します(現在ケガをした部員は回復しているとのことです)。4年生は学生最後の大会に出場できなかった心残りがあってチームを結成。ヨット部活動の締めくくりとして大会出場を決めました。photo by Junichi Hirai

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