アジア選考発表。日本が五輪に出場するには?

  • 27
  • Nov

 日本セーリング連盟・国際委員会のウエブサイトに、11月ISAF(国際セーリング連盟)総会に出席したISAFメンバーでもある大谷たかをさんの総会レポートが掲載されています。リオ五輪〜東京五輪を控え、関係者でなくても興味深い内容です。レポートの重要ポイントは、リオ五輪の最終選考となる大陸選手権・第三次選考開催地の発表です。(BHM編集部)

◎日本セーリング連盟・国際委員会ウエブサイト
http://www.jsaf.or.jp/hp/about/committee/kokusai

14.09.17_011
9月に開催されたサンタンデールISAFセーリングワールドで、リオ五輪出場国枠の各種目50パーセントが決定しました。残り50パーセントは2015年の世界選手権、その後の大陸選考で決定します。photo by Junichi Hirai

 ここで日本がリオ五輪に出場するまでのプロセスを復習してみます。日本は9月のサンタンデールISAFワールド(世界選手権。第一次選考)で、470級男女、RS:X男子の3種目が出場国枠を獲得しました。

 上記3種目は、日本セーリング連盟(JSAF)オリンピック強化委員会が発表している通り、2015年のグレード1大会2つの成績を踏まえて、同年10月までに日本代表が決定することになります。選考大会となる2大会は、オリンピック強化委員会よりまだ発表されていません(本年度中に正式発表とのこと)。

 発表されない理由は、470級の世界選手権が当初2014年3月イスラエルで開催されるはずでしたが、国内情勢が不安定なため、日程もしくは開催場所の変更が予定されているためです。

 そのほかの種目は、2015年の世界選手権で残りの国枠を掛けて戦います(第二次選考)。そこでもれた国は今回はじめて採用されるアジア、アフリカ、オセアニア、ヨーロッパ、北米・南米の各大陸大会(第三次選考)で最終決定します。

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表・リオ五輪出場の選考大会と国枠数。すでに国枠を獲得している470級男女、RS:X男子以外は、第二次、第三次選考の椅子取りゲームに掛けます。黄色四角マークは該当大会での国枠数です

 2015年に各地で開催される世界選手権でリオ五輪出場国枠を獲得できなかった場合は、上記のアジア大陸枠で最終決定することになります。

 今回のISAF総会で、最終選考となるアジア大陸選考大会に次の2カ所が発表されました。

◎2015年9月 中国青島 ISAFワールドカップ(470男女、フィン、ナクラ17のアジア選考)

◎2016年3月 UAEアブダビ ASAFカップ(レーザー、ラジアル、RS:X男女、49er、49erFXのアジア選考)

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クオリファイ済種目
470級男子:出場国枠獲得済み → 15年10月までに代表決定
470級女子:出場国枠獲得済み → 15年10月までに代表決定
RS:X級男子:出場国枠獲得済み → 15年10月までに代表決定
未クオリファイ種目
ナクラ17級:15年世界選手権 →(未取得の場合)15年9月青島で決定
フィン級:15年世界選手権 →(未取得の場合)15年9月青島で決定(現時点で日本選手の活動はなし)
レーザーラジアル級:15年世界選手権 →(未取得の場合)16年3月アブダビで決定
レーザー級:15年世界選手権 →(未取得の場合)16年3月アブダビで決定
49er級:15年世界選手権 →(未取得の場合)16年3月アブダビで決定
49erFX級:15年世界選手権 →(未取得の場合)16年3月アブダビで決定
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 アブダビで開催されるASAFカップは、今年からはじまったアジアンサーキットです。2014年は日本、シンガポール、オマーンが該当大会で、実は6月に開催された「江の島オリンピックウィーク」もASAFカップのひとつ(テストイベント)でしたが、周知されることなく終わってしまいました。同じくASAFカップのユース版、ASAFユースカップも計画されています。

 アジアセーリング連盟は、このASAFカップを盛り上げアジアにセーリングを広めたい意向で、チャーター艇が豊富に揃うアブダビASAFカップが五輪の大陸選考に決まったという流れがあります。

◎アジアセーリング連盟
http://asiansailing.org/

2017年ISAFワールドカップを日本で開催か?

 ISAFは2017年に東京五輪を控えた日本でISAFワールドカップを開催したいというアイデアがあり、実現が期待されています。もし開催されれば、日本で開催される初のISAFワールドカップとなります。ISAFワールドカップは、オリンピックよりも参加艇が多いことが見込まれ、日本で開催される過去最大のヨットレースイベントになることは間違いありません。運営する側は、想像を絶する大変な仕事になりますが、日本が本当の国際化へ向けて大きく発展するきっかけになりそうです。

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