【東京五輪】2019年、これから始まる東京2020オリンピック日本代表選考(3)

  • 07
  • Feb

 前回の記事で東京2020代表選考は、各クラスごとの指定大会で獲得するポイント制でおこなわれることを紹介しました。さらに代表選考には『特例』が用意されています。(BHM編集部)


写真は2018年デンマークで開催された五輪種目合同の世界選手権。日本代表選考は2019年度クラス別世界選手権が最重要大会となります。photo by Junichi Hirai

2019年世界選手権メダル獲得で日本代表に推薦される

 その特例のひとつは特別推薦枠です。2019年クラス別世界選手権で総合3位以内に入った選手/チームは日本代表に推薦され、その時点で該当クラスの選考は終了します。

 総合3位以内に複数入賞した場合は、そのなかの最上位選手/チームが選ばれることになります。

 日本が過去2回(2年)のクラス別世界選手権でメダルを獲得したのは、470級女子(2018年・金メダル)、470級男子(2018年・銀メダル)、レーザーラジアル級(2017年・銅メダル)の3種目。

 上記クラスは、2019年の世界選手権でも必ず上位に入ってくることが予想され、メダル獲得の可能性も高く、また過去の成績を踏まえてもその実力も兼ね備えていると言えます。

 また、指定大会は上位成績をあげた場合にボーナス得点も用意されています。指定大会は種目により違いますが、大会ごとにボーナス得点は異なり、クラス別世界選手権はポイント還元率が最も高くなります。

 つまり、ポイント制でおこなわれる日本代表選考の指定大会で、クラス別世界選手権がもっとも重要な大会、ということです。


表・2020東京オリンピック代表選考指定大会一覧

実力チームがしのぎを削る激戦クラス、470男子はどう戦う?

 2018年に国際大会でメダルを量産し、先週にアメリカで開催されたワールドカップ・マイアミ大会でも銅メダルを獲得した日本470男子。470級は3つの指定大会が選考対象となっています。

(1)プリンセスソフィア杯(3月スペイン)
(2)470世界選手権(8月江の島)
(3)セーリングワールドカップ(8月江の島)

 470男子の場合、選考の第一関門となる、世界選手権での五輪出場国枠数相当の順位をあげることは難しくないでしょう。

 指定3大会でも上位入賞・メダル獲得が予想されるため、第1回選考(プリンセスソフィア杯)からチーム間で得点差が開く可能性も考えられます。

 しかし、指定大会の得点獲得ダービーはもちろんですが、多くのチームが目標に掲げるのは、江の島で開催される世界選手権でメダルを取って『一発で勝負を決める』ことにほかなりません。

 江の島470世界選手権が開催されるのは8月2から9日。これはオリンピック本番とほぼ同日程で計画されているので、選手の実力が問われるだけでなく、2019年度で一番ハイレベルな大会になることは間違いありません。

 これはバルクヘッドマガジン編集長の個人的な意見になりますが、470男子は、江の島世界選手権で日本代表が決定するのではないか、と予想しています。

 もし、江の島世界選手権で決まらない場合は、選考はワールドカップ江の島大会まで続くわけですが、高得点の総合ポイントを競うこととなり、選考は最終日までもつれると予想します。


2019年8月江の島で470級世界選手権が開催されます。photo by Junichi Hirai

『東京2020オリンピック日本代表選考・選考得点について』
以下、セーリング競技 日本代表選考要綱より抜粋
選考得点の換算
 それぞれの選考指定大会において、総合順位(Overall place)1位からWorld Sailingにより定められた各クラスのオリ出場国数と同じ国別順位に相当する総合順位の選手(チーム)まで、選考得点を換算して与える。
 総合順位1位の選手(チーム)は、オリ出場国数と同じ国別順位に相当する総合順位を得点として与え、2位以降はその得点からそれぞれ1ずつ減じた得点を与える。
 その総合順位内に複数の日本選手(チーム)が入った場合には、それぞれの選手(チーム)に対して本要項に基づく選考得点を与える。
 なお、複数の日本の選手(チーム)がオリ出場国数と同じ国別順位に相当する総合順位となった場合は、その中の最下位の選手(チーム)の総合順位から起算して得点を与えるものとする。

特別推薦およびボーナス得点
 以下のとおり、特別推薦(2019年クラス別世界選手権大会総合3位以内)、およびボーナス得点(以下①-④で示す大会総合8位以内への加点)を与える。

1.特別推薦として、2019年クラス別世界選手権大会において、総合3位以内となった日本人最上位選手(チーム)を、2020年東京オリンピック日本代表として選考する。特別推薦に該当する選手(チーム)が現れたクラスについては、同大会をもって選考を終了する。
同大会のボーナス得点として、総合4位:15、同5位:12、同6位:9、同7位:6、同8位:3を、選考得点に加えて与える。

2.2020年クラス別世界選手権大会のボーナス得点として、総合1位:24、同2位:21、同3位:18、同4位:15、同5位:12、同6位:9、同7位:6、同8位:3を、選考得点に加えて与える。

3.2019年クラス別ヨーロッパ選手権大会のボーナス得点として、総合1位:16、同2位:14、同3位:12、同4位:10、同5位:8、同6位:6、同7位:4、同8位:2を、選考得点に加えて与える。

4.2019年プリンセスソフィア杯および2019年2020セーリングワールドカップシリーズ江の島ラウンドのボーナス得点として、総合1位:8、同2位:7、同3位:6、同4位:5、同5位:4、同6位:3、同7位:2、同8位:1を、選考得点に加えて与える。

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