【コラム】マルセイユとドゥアルヌネ。セーリングを授業で習うフランスの子どもたち

  • 20
  • Jun

 海外出張を終えたバルクヘッドマガジン編集長は、梅雨ど真ん中の編集部へ戻ってきました。留守中にたまった事務作業が山積みなので、しばらく海に出られません。じめっとしたデスクワークに勤しんでいます。(BHM編集部)


マルセイユは傾斜が多く、その頂上からノートルダム寺院が町を見守ります。W杯マルセイユ大会の写真をフォトギャラリーに掲載しました。ぜひ御覧ください。photo by Junichi Hirai

◎バルクヘッドマガジン・フォトギャラリー
https://junhirai.photoshelter.com/archive

 今回の取材では、フランスのマルセイユとドゥアルヌネという町へ行ってきました。マルセイユは地中海側にある都市で、日本でいえば横浜のような雰囲気。町は潮っぽくて歴史が感じられる港町です。

 港周辺は観光客が多く、人であふれています。クルマの行き来も激しく、さらにフランス人気質なのか、細い路地でもスピードをあげて飛ばしていきます(あとで、マルセイユが映画「TAXi」の舞台と聞いて納得しました)。

 ヨットハーバー(パリ五輪の開催地)は、市街地からクルマで20分ほど離れています。決してあたらしくない、こじんまりとしたハーバーですが、必要にして十分。隣に広い公園とビーチがあるので、こちらも使えば、大規模な大会を開催することもできるでしょう。

 パリ五輪が決まり、フランスセーリング連盟の気合の入れようはかなりのもので、W杯期間中はフランス・スポーツ大臣が視察にきたり、テレビ局が取材にきたり、取材ヘリが飛んだりしていました。

 いまのマルセイユのムードは、五輪開催が決まったあとの日本ととても似ていて、偉い方が視察に来たり、開会式や閉会式でスピーチしたりしていました。不思議なことにフランスの「長時間スピーチ」は、日本の式典のそれととても似ています。


ドゥアルヌネのハーバー駐車場に並ぶ美しいドラゴン。レースがひんぱんに行われているようです。photo by Junichi Hirai


フランス北西部は干満差が大きく、10メートル以上になることも。干潮時は桟橋への傾斜がキツく編集長は転んでしまいました。コロコロ落ちた。photo by Junichi Hirai


課外授業で海に出る子どもたち。先生の声(フランス語でわかりませんが、たぶん、「静かにしろー」「話をきけー」「ぶつかるなー」等)がやたら聞こえました。photo by Junichi Hirai

 ワールドカップを取材した後、編集長は飛行機を乗り継いでフランス・ブルターニュ地方のカンペール空港へ。ここからタクシーでドゥアルヌネという小さな町へ移動しました。

 カンペール空港は小さな地方空港で探してもタクシーがいません。仕方ないので空港職員にタクシーを呼んでもらったら1時間の待ちぼうけ。

 ドゥアルヌネの町は静かで人通りも少なく、夜は静かすぎてさびしいぐらい。ドゥアルヌネはゆっくりした時間が流れる田舎町です。

 ハーバーには、平日にもかかわらず子どもたちがディンギーやカヌーに乗って遊んでいます。年配の方が、ひとりでディンギーで海に出ていく姿も見られます。

 話を聞くと、フランスの中学生は6月はじめにテストが終わってしまうと、課外授業(セーリングやアウトドア・スポーツ)が多くなるそうで、教室の授業がなくなり、外出が多くなるそうです。

 中学生、小学生は7月から9月はじめまで約2カ月間の休みになります。社会人も夏には5週間の休みが保証され、会社によっては5年間に1度、まるまる1年間の休暇が与えられることもあるんだそうです。

 なんて、天国!

 学校の授業にセーリングが盛り込まれている、という話はいくつかの国で聞いたことがあります(ロンドン五輪のセーリング競技開催地となった「ウエイマス&ポートランド・ナショナルセーリングアカデミー」でも子どもたちが授業を受けていました)。

 セーリングに慣れ親しむ土台は、子どもの頃にできあがっているんですね。そんなフランスのセーリング環境をうらやましく思いつつ、のんびりとしたドゥアルヌネの町を堪能してきました。


子どもたちの課外授業では、座りやすいカタマランも使われていました。photo by Junichi Hirai


夕方、年配の方がディンギーで海へ。風がなくなって大丈夫かなと見ていたら、木製のパドルを取り出しスイスイ漕いで海に向かっていきました。こう単純なこと軽々やるとかっこいい。photo by Junichi Hirai


日本ではなかなか乗れないのに撮影を兼ねて2日連続でセーリングを楽しんでしまった編集長。2日目はニュージーランド選手とセーリングしてきました。photo by Junichi Hirai

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